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2015.3.21配信
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(TPP妥結をにらみ、養殖の技術革新が進む)

環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が大詰めを迎えるなか、水産業では危機感が広がっています。グローバル化が本格化すれば農産品や肉の価格競争はさらに激しさを増し、水産品もその例外ではいられなくなります。そんな中、品質の高い水産品を安定的に供給するために、養殖の技術革新が進められています。そこでこんな問題が考えられます。

  • 「養殖の技術開発により、これまで養殖されなかった魚価の高い魚種を養殖する動きが加速度的に進んでいます。世界三大珍味のひとつであるキャビアは、チョウザメ類の卵を加工したものですが、チョウザメの飼育尾数が日本一である都道府県名を答えなさい」
  • 「養殖業の弊害となる自然現象で、プランクトンの異常増殖で海や川などが変色することを何と呼びますか」
         

今回は日本の養殖業の進化について中学受験の社会の観点から分析したいと思います。

【チョウザメの養殖】

第1問の答えは「宮崎県」です。既存の養殖業種の単価が頭打ち、あるいは低下傾向にある中、チョウザメやクエ、カワハギなどこれまで養殖されなかった魚価の高い魚種を養殖することによる経営改善を目指す動きが水産業の中で強くなりました。

チョウザメといえばロシアが代表的な産地として浮かんできますが、ソ連崩壊後のロシアではチョウザメ資源の管理体制が崩壊してしまい、無秩序な乱獲により絶滅の危機にも瀕してしまったと言われています。チョウザメの漁獲高が激減してしまうと、当然その卵の加工品であるキャビアの生産にも影響が及びます。世界的にキャビアの需要と供給に大きなギャップが生じたことで、先進諸国を中心に1990年代から大規模なキャビア養殖が始まりました。

日本もその例外ではありませんでしたが、そもそもなぜ宮崎県でチョウザメ養殖が盛んになったのでしょうか。実は宮崎県とチョウザメの関わりの歴史は長く、1978年に旧ソ連からチョウザメ200匹が導入され、2004年には全国で初めて稚魚から成魚に育てて採卵し、卵をふ化させて稚魚にする、という完全養殖に成功しました。宮崎県の中でも小林市にある県の水産試験場小林分場で1983年からチョウザメ研究が推進されたのですが、小林市内には約75か所もの湧水地があり、名水が豊富であったこと、またその水温がチョウザメの飼育に適していたことなどが、宮崎でチョウザメ養殖が進められたことの背景にあると言われています。

2012年に国内チョウザメ飼育尾数が日本一になった宮崎では、翌2013年11月からキャビアの販売が開始されました。味付けが岩塩のみで塩分濃度3%と、より素材の味を生かすことが目指され、クセがなく柔らかい味わいとの好評を博しているそうです。今後、国産キャビアの生産がどこまで広がり、大きな収益につながる産業となるか注目されています。

【ハイテク養殖】

養殖の技術革新に話を進めましょう。これも偶然、舞台が宮崎県になりますが、串間市沖では水中10メートルにイケスが沈められています。その中には5000匹のブリが泳いでいます。この水中イケスを手がけているのは日本水産グループの黒瀬水産なのですが、なぜイケスを沈めているのでしょうか。それは沖合にイケスを出すためなのです。

通常イケスは海面に浮かせますが、その場合イケスが波と一緒に揺られてしまいます。さらに波が大きな沖合に出してしまうと、大波でイケスが破損してしまうことがあるそうです。それが水中であれば波の影響を受けることはほとんどない。例えば海上に浮かべたイケスであれば1分間に4回、10メートルほど上下する波でも、海中に沈めると2分間に1回0.5〜1.5メートルほど上下するだけになるそうです。
 また湾内は沖合に比べると水質も悪いです。第2問の答えは「赤潮」なのですが、夏場になるとこの赤潮の被害に遭うリスクもあります。沖合になればその問題を回避できます。水産庁によると九州では年間100件以上の赤潮が発生し、被害も10件前後ありますが、この沖合にイケスを沈めたケースでは、過去10年で1件も赤潮被害を受けていないそうです。

今回のイケス技術を開発した日本水産は、ブリの産卵から生育まで全工程をコントロールする完全養殖の技術を持ちます。水槽の明るさを調整して、日の出や日の入りの時間も照明で組み替えるなどの方法で、ブリに季節を勘違いさせることに成功しました。通常、天然のブリは5〜6月に産卵期を迎えますが、こうした勘違いによって、ブリが秋に産卵することも起こり得るのです。「ブリの旬は冬」という常識が通用しなくなる日も近いと言われています。

また、エサの与え方にも技術革新がなされています。通常は養殖業者がこれまでの経験からタイミングを見計らってエサを与えていましたが、その時に必ずしも魚が空腹とは限りません。結果として食べ残しなどの無駄が発生することにもなります。

そこで日本水産では自動給餌機を開発することで、この問題を解決しました。
 まずイケスの上に箱型の給餌機を設置し、そこから1本の「食欲センサー」を海中につり下げます。センサーを引っ張るとエサが海中に落ちる仕組みになっていますので、魚は空腹時にセンサーを引っ張り、エサを食べる習慣が身につきます。これまで10kgのエサを食べていた魚が、この自動給餌機では12kgのエサを食べるようになったそうです。しかも食べ残しも減ることで、海洋環境にも貢献することになります。

これまで人の手、経験に頼ることが多かった養殖業ですが、様々な技術革新が展開されることで、新たなステージに進むことになるでしょう。今後も日本の養殖業に関するニュースには、ぜひ注意してください。

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