慶應義塾湘南藤沢中等部の傾向と対策

  • 併設大学あり
  • 高校外部募集なし
  • 男女共学

志望にあたって知っておきたいこと

應義塾付属校の中では最も情報が公開されない学校です。女子は慶應義塾中等部に比べると狭き門ではなく、むしろ合格枠が少ない男子の方が厳しいでしょう。多数の一次試験合格者が二次で不合格になっていることもあって、合格できそうでなかなかできないという印象があります。最終的な合格は面接よりも学力でほとんどが決まっていると考えられます。あくまで目安ですが、男女ともに70%の得点を目標にしましょう。

出題傾向と適した有利なタイプ

科目別学習対策

算数

慶應義塾付属校の中では傾向が最もわかりやすい学校です。その分だけ問題の難度は高く、応用問題も他の付属校より多くなっています。決まりを見つけて解く問題は必ずといっていいほど出ています。標準レベルまでの実力はぜひともつけておきましょう。食塩濃度や旅人算、流水算が大問として出題されるときは、問題設定が変わっているものがほとんど。こちらは応用レベルまでの問題に手をつけて、ある程度慣れることが必要です。

算数が苦手な受験生

前半に出てくる一行問題での得点がすべて。後半の大問はとりあえずおいておきましょう。割合と比分野では食塩濃度が頻出ですが、仕事算、倍数算、分配算など、多彩な出題が見られます。速さとともに、重点的に強化しましょう。大問対策としては規則性に取り組みましょう。

算数が得意な受験生

応用レベルの出題としては、平面図形の移動や立体切り、ニュートン算や条件整理などがあります。前半の基本問題を短時間でこなすスピードをつけるとともに、これらの項目で難しい問題に挑戦していきましょう。

国語

慶應義塾付属校の中でも独特の記述問題が出題されることで際立っています。毎年長文記述が出題され、とくに最近2年では、詩や文字を題材にした作文が出題されるなど、その自由度はさらに高まっています。こうした問題の対策には早期から記述の練習を重ねた上で、過去問演習だけでなく公立中高一貫校の自由記述問題や新聞の記事などを題材に、自分の意見を表現する練習をしましょう。記述以外の読解問題は標準的な問題が多いです。これまでは論説文と物語の長文が出題されることが多くありました。とくに物語文は友情関係を扱った文で、心情理解を求められる形式が頻出です。過去問演習以外に、麻布・駒場東邦・学習院・田園調布学園・暁星など、同タイプの文章を出題する学校の問題も類題として演習してみましょう。

理科

問題ごとの難度が大きく異なり、記述もあることを考えると、25分という時間ではすべての問題を解くことは難しいかもしれません。言葉の知識で問われるのは、ふだんの天気予報やニュースなどで耳にすることがらです。そうした理科に関係するテレビ番組なども見て、知識を広げるようにしておくといいでしょう。物理や化学ではテキストではあまり学習しない物質や実験が出てくることがあります。参考書などを調べて理解を深めておきましょう。

社会

理科同様に問題文が長くなっています。しかし、ほとんどが記号選択と用語を答える問題なので、時間が不足するということはないでしょう。時事問題、地理、歴史、公民と、各分野が等しく出題されています。歴史が最も取り組みやすいでしょう。公民は大人が読む新聞をできるだけ読むようにするか、NHKのニュースを地図を参照しながら見るようにすることで十分対応できるでしょう。

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