武蔵中学校の傾向と対策

  • 併設大学あり
  • 高校外部募集なし
  • 男子校

志望にあたって知っておきたいこと

4教科とも記述で、知識問題はほとんどありません。受験生の解答を大切にしたいという学校の姿勢の表れでしょう。受験者にとっては、答えだけでなく途中の式や文章を見てくれるのはありがたいことでもあります。逆に知識中心の学習が得意な人には不向き。塾だけでなく小学校の授業も大切。塾では体験できない理科の観察や実験、社会も歴史新聞を作ったり、ある地域を地図にまとめたりといった作業が役立ちます。

出題傾向と適した有利なタイプ

科目別学習対策

算数

とにかく記述対策に十分時間をかけるべき。表に整理したり、グラフを書いたりして、問題文を図示できる実力が必要です。相似比・面積比は基本よりも標準レベルの問題が多く出題されています。ここで差がつくといえます。

算数が苦手な受験生

近年は、知識で解ける問題が1題めに出題されるようになりました。ここを確実に得点できないと合格は厳しくなります。その上で、点の移動や不定方程式、規則性などを強化しましょう。

算数が得意な受験生

場合の数、表の読み取り、論証は1つの大問の中に合わせて出題されることも。割合と比は相当算や仕事算などの設定になることが多くなっています。こうした思考力重視の問題に積極的に取り組むこと。

国語

物語文1題で、漢字以外は全問記述で字数制限なし、といった武蔵のスタイルは安定しています。平成19年度には、小題に分けられた構成の文章で、心情把握中心から事実関係の説明中心の問題が出されるなどの変化が見られ、また平成20年度の物語文は総字数がそれまでの4000字超から2700字に大きく減るなど、最近の2年を見る限りでは今後も細かな変化がないとはいい切れませんが、冒頭の武蔵スタイルが大きく変わることはないでしょう。記述問題では、とにかく書くのではなく、人間関係、人物の心情変化を確実に把握して、筋道の立った答えを自分の言葉で表現する力が求められています。

文章内容は、友人や家族との関係をテーマにしているものが圧倒的。20年度には恋愛を扱った文章も出されています。時代やジャンルを問わず、さまざまな物語にふだんから触れ、人物の言動について、その背景や意味を自分の言葉で文章にする練習が不可欠。字数制限がない分、早く自分の記述パターンを身につけることが必要です。

理科

袋の中に実物の物を入れて配り、それについて観察したことをまとめるという、他の学校には見られない問題があります。日常の中での身の回りのものについて、1週間に1つくらいのペースでノートにまとめてみましょう。どのようなものを選んでいいかわからないときは、塾の教師などに相談してみましょう。

社会

塾の授業ではなかなか対応できないでしょう。学校の授業も大切にして、社会問題などをまとめるときに、事実だけでなく、自分の意見や感想も書くようにするとよいでしょう。独自の解決策などを考えてみるのも効果的です。

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