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独特な問題はありませんが、解答作業が多く、思考力を求める難問が大半を占めます。立体図形の切断や数の問題が頻出です。スピーディーに解答できるタイプ向きです。
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東京女子校の中で屈指の人気を誇ります。入試は2/2、2/3、2/4に3日連続して実施され、2/1に桜蔭を初めとした最難関校を受験した生徒たちの併願校の筆頭に挙げられます。前身が女子裁縫学校であったことから、毎朝行われる「運針」が伝統となっています。中学校のカリキュラムでは英語・数学の時間数が多めに設定されるなど、早めの段階から大学受験を見据えた教育が徹底されています。入試問題は4科目とも高い思考力、スピーディーな問題処理能力が求められますが、特に算数は女子校の中で最も難度が高い問題を出す学校として知られています。国語では選択肢問題の難度の高さが有名ですが、その精度の高さから、他校を受験する生徒も類題として活用される良問として広く認識されています。どの科目も奇抜な発想や独特の設定で作られたものは非常に少なく、日頃の演習の成果が出やすいタイプの問題です。ただし、簡単に解ける問題はほぼありませんので、普段から応用問題レベルを徹底的に数多く解いておくことが必須となります。理科・社会は合わせて50分という制限時間が設定されていますので、自分なりの時間の使い方を早めから習得するためにも、過去問演習には時間の意識を高く持って取り組むようにしましょう。
独特な問題はありませんが、解答作業が多く、思考力を求める難問が大半を占めます。立体図形の切断や数の問題が頻出です。スピーディーに解答できるタイプ向きです。
難度の高い論説文が出される点が特徴的です。同校の選択肢問題は最高水準の難しさと言えます。記述問題も難度が高いです。選択肢問題に強いタイプ向きです。
一見すると典型的ですがひとひねりが加わった思考力を求める問題が多いです。特に物理分野・化学分野に難問が多いので、この2分野が得意なタイプ向きです。
難度の高い選択肢問題の割合が高く、解答時間が短いのでスピーディーに細かな知識を活用する力が求められます。資料を使った選択肢問題に強いタイプ向きです。
2022年度第1回は大問6題で小問が全18題の構成です。大問1の(1)が計算問題、(2)以降は小問集合の基本問題、大問2が小問集合の応用問題、大問3が速さの問題、大問4がつるかめ算の応用(不定方程式)、大問5が数の性質を使った数列の問題、大問6が立体図形の切断の問題でした。解答は全て答えのみを書かせるタイプで、式や考え方を書かせる問題はありません。
同校の算数は女子校の中でも最も難しい難度と言われますが、男子難関校で見られるような独特の設定や「ひらめき」を求めるような問題は見られません。どの問題も普段の演習で解法を積み上げることで対応はできるのですが、解答に必要な作業の多さ、問題内容を正確に理解する思考力が高い水準で求められます。日々の演習の成果が問われる良問ぞろいですが、その難度は非常に高いテストです。問題の配置も基本的には後半に行くほど難度が上がる構成になっており、過去問を通して時間配分の練習をしっかり積んでおけば、解答を進める方針は立てやすいものです。単元としては、立体図形の切断はもはや「豊島岡女子名物」と言ってもよい程に頻出で、その難度は非常に高いです。また数の性質など数に関する問題も難度の高い問題が出されます。一方で速さや割合・比の問題は難度が高くない傾向がありますので、確実な得点が必要です。
同校の算数の問題の中では大問1の全問、大問2の最終問題意外、大問3、大問4(1)までは難度が基本から標準レベルです。同校の受験生レベルを考えると、これらの問題での得点は必須となりますが、合格ラインを突破するポイントは、これらで確実に正解を得たうえで、解答時間を短縮することにあります。問題の難度は標準レベルですが、油断をすると計算ミスなどを起こしてしまいます。確実な得点が必要なために慎重な取組みが必要ですが、後半の難問から少しでも加点を重ねるためには、スピーディーに解答を進める必要があります。上述の通り、同校の問題には奇抜な設定や問題内容の理解から難解な問題はありませんので、普段の塾テキストなどでの演習で、応用問題まで確実に解法を理解した正解を重ねることが対策につながります。特に立体図形の切断や数の性質の問題で、基本となる(1)の問題は正解できるように練習を重ねましょう。
難度が高いとは言え、日頃の演習の成果が出やすいタイプの同校の問題では、算数が得意な受験生が高い得点を確実にとってくると考えておいた方がよいでしょう。それを踏まえたうえで、合格ラインを突破するポイントは、立体図形の切断や数の性質の問題など、テストの後半に出題される難問で正解を重ねることにあります。まずは同校の近年の過去問を一度解いてみましょう。そこで頻出単元の難度を体感してから、どの部分を補強すればよいのか、自分にとっての単元強化プログラムを組み立てましょう。独特な出題傾向のある男子最難関校の問題にまで着手する必要はありませんが、同じくスタンダードな難問を出す傾向のある学校の入試問題も活用することも有効な対策です。問題が後半に進むにつれて難度が上がる傾向がありますので、時間配分は進めやすいですが、解答に時間のかかる問題も多いので、時間の使い方を確かめる目的で過去問演習を進めましょう。同校の問題の中には、図形の小問などで本来図が付くような問題で図が提示されないケースがあります。自分で図を速く正確にかく練習も必要となります。
2022年度第1回は、大問1が論説文の読解、大問2が物語文の読解の2題構成で、漢字の書き取り3題が大問1に含まれています。問題の種類は空欄補充を含めた選択肢問題と記述問題で、書き抜き問題はありません。記述問題は大問1と大問2それぞれで出され、制限字数(大問1が45字以内、大問2が60字以内)が付きます。
大問1の論説文は、生産者が商品に価格を設定する仕組みについて説明した内容でした。豊島岡女子は論説文の難度が高いことで有名ですが、2022年度第1回の論説文も、中学受験生にとってはなじみの薄い経済に関する内容で、文章量こそ標準より少ないのですが、利益を計算させる問題や、収入と費用の関係を図示した正しいグラフを選ばせる問題といった国語というより算数に近い独特の小問が含まれる、難度の高い問題でした。一方、大問2の物語文は女子高校生2人の友人関係を描いた内容で、論説文よりは読み取りやすい内容でした。ただ、問題の難度は高く、特にほんの些細な表現から心情を読み取らせる選択肢問題は、まさに豊島岡女子ならではの難しさが見えました。
合格ラインを突破するポイントは、論説文での得点率を上げることにあるでしょう。単に内容を理解するだけでなく、先にも触れた、内容を数式やグラフで正しく表したものを選ばせる問題が出されるように、論旨を様々な見方でとらえられるように、理解を深くしておく必要があります。同様の問題を他に探すことは難しいので、難度の高い、特に科学的な内容の論説文に多く触れて、その趣旨を書いてまとめるといった作業も対策として有効になるでしょう。
また豊島岡女子の選択肢問題は、他校の対策にも活用できる程に難度が高く、高い水準で作られています。選択肢問題が苦手な生徒さんは、何を置いても集中的に選択肢問題の演習を重ねて、選択肢を区別する練習をしておきましょう。聖光学院中など、男子最難関校の問題も活用するとよいでしょう。
同校の漢字の書き取りは、問題数は3題ですが問題に「一画一画ていねいにはっきりと書くこと」という指示があり、解答欄が明らかに他校より大きく設定されています。細かいところまで採点者が見ることは明らかですので、普段の演習ではとにかく丁寧に漢字を書き、採点する際には徹底的に厳しく見ることが必須です。
[2022年度の出典]
徳田賢二『値段がわかれば社会がわかる はじめての経済学』
あさのあつこ『ハリネズミは月を見上げる』
2022年度第1回は大問4題で小問は全20題で、4分野それぞれからの出題でした。問題の種類は選択肢問題と計算問題のみで、記述問題や語句を答えさせる問題は出されません。制限時間は社会と合わせて50分というスタイルですので、この時間の使い方も大きなポイントとなります。
大問1は物理分野から浮力の問題、大問2は化学分野から二酸化炭素に関する問題、大問3は蚊と感染症についての生物分野からの問題、大問4は地学分野から昼と夜の長さの違いに関する問題が出されました。
同校の理科の問題は、一見すると各分野からの典型的な問題のようで、ひとひねりが加えられています。特に物理分野の大問1と化学分野の大問2はその傾向が顕著井でした。大問1の浮力の問題は穴の開いた容器を使って水と油を分離する「油水分離槽」を題材としており、ただでさえ苦手とする受験生が多い浮力の問題を発展させています。大問2の二酸化炭素に関する問題では、ヒトが口からはく息に含まれる二酸化炭素の量を測る実験を扱うのですが、息を吹き込む際に二酸化炭素の一部が逃げてしまう、という要素が加わっています。大問1、大問2ともに問題内容を正しく理解するには、普段のテキストを使った演習だけでは養われない思考力が求められます。男子難関校の理科の問題の中から、「ひとひねり」された難問を数多く解く必要があります。
大問1、大問2と比べて、生物分野の大問3、地学分野の大問4は標準レベルの問題が多く、合格ラインを突破するポイントは、この2問のような解きやすい問題を確実に得点することにあります。解きやすいとは言っても、大問1、大問2と比べてのことで、一般的な問題からすると十分に難しい問題が含まれます。特に選択肢問題の区別が難しい問題が大問3、大問4ともに含まれるのですが、同校の受験生レベルを考えると、それらの選択肢問題での得点は必須となります。テキストや模試で出された難度の高い選択肢問題を確実に正解できているか、選択の基準が間違っていなかったかまで詳しくチェックするようにしましょう。制限時間が社会と合わせて50分で設定されていますので、社会との時間の配分を確認するためにも、過去問演習には早めに着手しましょう。
2022年度は大問3題で、小問数は全25題でした。問題の種類は選択肢問題が17題と圧倒的に多く、語句を答えさせる問題が7題、記述問題が1題という構成で、記述問題には20字以内という制限字数が付きました。
大問1は「水」をテーマとして、歴史・地理・公民分野それぞれから出題がある総合型の問題、大問2は地図や統計資料を使った地理分野の小問集合、大問3は歴史分野から、通字(とおりじ・つうじ:一族で代々名前に継承して行く文字)についての問題でした。
大問2以外にはリード文が付きますが、文章は読み取りやすく、分量も標準的ですが、制限時間を考えるとじっくりと読み込む余裕はありませんので、スピーディーに内容をおさえる練習が必要となります。問題の中では語句を答えさせる問題は難度ガ低いですが、六波羅探題などを漢字で正確に書く必要があります。同校の受験生レベルからすると語句を答えさせる問題は満点が必須ですので、漢字表記の練習も欠かさないようにしましょう。大問2の小問集合は地図や統計資料からの出題ですが、それらの資料自体はいたってスタンダードなものです。ただし、細かい知識まで求める問題が大半を占めますので、普段の演習から資料を使った問題では、資料の読み取り方を徹底的に練習しておきましょう。
合格ラインを突破するポイントは、選択肢問題での正答数を上げることにあります。先にも触れました通り、圧倒的に問題数が多いのが選択肢問題ですが、どれもが細かな知識をフル活用しなければ、選択肢の区別が難しい、高難度の問題ばかりです。制限時間内に解答数を多くするには1問あたりにかけられる時間は限られます。その中で確実に正解するには、基本知識はもちろん、関連する知識まで幅広く、かつ細かく知識をスピーディーに活用できる状態まで固めておく必要があります。同校の選択肢問題の難度レベルを確認するためにも、6年生の夏休み前くらいに、一度問題を見ておくとよいでしょう。あくまで難度レベルの確認が目標ですので、全問を解く必要はありません。理科と同様に、2科目分の時間の使い方を習得しなければなりませんので、本格的に過去問演習を開始した際には、制限時間を必ず意識するように注意しましょう。