慶應義塾中等部の傾向と対策

  • 併設大学あり
  • 高校外部募集あり
  • 男女共学

志望にあたって知っておきたいこと

慶應義塾中等部は女子の入試が非常に厳しくなっています。定員が50人程度と枠が狭いので、合格するには高得点を取らなければなりません。入試日が2月3日に変更になったことで、以前よりは入試倍率が緩和されましたが、超難関であることに変わりはありません。女子の受験生で慶應義塾中等部を目標にする場合は、各塾で上位に入ることが必要条件になるでしょう。

出題傾向と適した有利なタイプ

科目別学習対策

算数

全体的な傾向を見る限り、各分野をバランスよく出題しようという意図が見て取れます。面積・長さ・角度は基本問題がほとんどです。平常の学習でもあまり集中して学習する機会がないでしょうから、基本だからとおろそかにすることのないように。テキスト以外の市販の問題集でいろいろな問題にあたるようにしましょう。

算数が苦手な受験生

相似比・面積比は必ずテキストの標準レベルまで解けるようにしましょう。算数が苦手な受験生は場合の数や規則性を避けがちになるかもしれませんが、出題内容がある程度決まっていて、学習した成果が表れやすい分野です。食わず嫌いをせずに取り組むようにしましょう。

算数が得意な受験生

相似比・面積比は必ずテキストの標準レベルまで解けるようにしましょう。算数が苦手な受験生は場合の数や規則性を避けがちになるかもしれませんが、出題内容がある程度決まっていて、学習した成果が表れやすい分野です。食わず嫌いをせずに取り組むようにしましょう。

国語

知識問題中心の出題傾向が依然として続いています。敬語や、言葉の意味用法などが幅広く出題されるので、同校を受験するためには、早期に知識問題対策を積み重ねる必要があります。特徴的な文学史や語句問題などについては、中学の参考書などを活用するほか、社会の文化史を集中演習すること、同様に対応の困難な知識問題を出題する攻玉社や雙葉の過去問題を類題演習することが有効です。

大問1の長文については、これまで論説・随筆が中心でしたが、平成20年度には小説が出題されました。かつては戯曲も出されたので、読解演習も幅広く対策する必要があります。長文記述はこれまでは出題されていません。読解問題でも言葉の意味を問われるので、ふだんから文章中で初めて見る言葉については、辞書で意味を確認する習慣をつけておくようにしましょう。福沢諭吉と慶應義塾の歴史については、必ず調べてノートにまとめておくことが必要です。過去問演習を何度も繰り返しましょう。

理科

記号選択問題がほとんどです。ただし、紛らわしい選択肢が多くなっています。まずは一問一答などで幅広い知識を身につけるようにしましょう。身の周りを題材にした出題にはニュースが役に立ちます。天気予報では季節ごとの自然の移り変わりなどを特集したり、各地の行事や旬の野菜の紹介をしたりしています。そうした中に理科に関係がある事柄を見つけて、知識を深めていきましょう。

社会

地理は地図の読み取り、歴史は各時代の代表的な内政と外交を、現代社会は日本と世界との関係が出題されています。いずれにしても、世界に向き合う日本の姿を理解することが重要です。地理は「日本の姿」に出てくる統計グラフを覚えるようにしましょう。歴史は中国・朝鮮との交流や戦後の日米関係などをまとめてみましょう。

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