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60点満点で1問あたりの配点が低いので、難しい問題に時間をかけ過ぎないことがポイントです。思考力が必要な難問はありません。グラフ問題が得意なタイプ向きです。
緑豊かな広大なキャンパスの中で、「自念自動」の教育方針のもと、自ら考え行動する精神が育成されています。
2023年度、併設の日本女子大学・他大学合わせての現役進学率は97.6%でした。日本女子大学への進学者数は卒業生373名のうち279名(約74.8%)でした。
他大学へは、国公立大学で東京医科歯科大学(1名)、東北大学(1名)など、私立大学では、慶応義塾大学(19名)、早稲田大学(12名)、上智大学(11名)、明治大学(11名)など多くの合格実績を挙げています(すべて既卒生を含みます)。
同校では、日本女子大学への推薦資格を保持したまま、他大学を受験(学校推薦型選抜を除く)することができる、併願制度が採られています。
2025年度より2月1日の午後に「算数1教科」の入試が新設されます。出題傾向は通常の4教科入試と同様ですが、4教科入試が「50分・60点満点」であるのに対し、算数1教科入試は「60分・100点満点」となります。算数1教科入試でも4教科入試と同じく、式を書かせる問題が出される予定です。学校HPにサンプル問題・解答が公開されています。
また、2025年度入試より一般入試すべての入試回で面接が実施されないこととなります。
募集定員は2024年度が、第1回(2月1日午前)約110名、第2回(2月3日午前)約40名であったのに対し、2025年度は、第1回(2月1日午前)約90名、第2回(2月1日午後・算数1教科)約30名、第3回(2月3日午前)約40名となります。
4教科入試では、算数・理科の理系科目と比べて国語・社会の文系科目の難度が高い傾向があります。基本から標準レベルの難度の問題で構成される算数・理科に対し、国語では高い記述力と豊富な語彙力が必須となり、特に随筆文、説明文で扱うテーマは小学生にとって難しい内容が多く、普段から高度な文章に慣れておくことが必須となります。
社会も知識の暗記だけでは対応できない問題が多く含まれます。満点が算数・国語60点、理科・社会40点と低く、1問あたりの配点が低くなるため、難問に時間をかけ過ぎない取り組みが必要です。
60点満点で1問あたりの配点が低いので、難しい問題に時間をかけ過ぎないことがポイントです。思考力が必要な難問はありません。グラフ問題が得意なタイプ向きです。
物語文読解は記述問題の難度が高く、随筆文読解は内容の理解が難しい問題です。難度の高い記述問題での得点がポイントです。長い物語文が得意なタイプ向きです。
基本から標準レベルの問題が多量に出されるテストです。記述問題で内容をコンパクトにまとめる力が求められます。短文の記述問題に強いタイプ向きです。
細かい知識、深い思考力のどちらもが求められ、制限時間が短く感じられる高難度のテストです。優先して解く問題の選別が必須です。資料問題に強いタイプ向きです。
2024年度第1回は大問6題で小問が全24題の構成で、60点満点のため、1問当たりの配点が低いテストとなります。
大問1が単位の計算を含む計算問題、大問2が小問集合、大問3が数列の問題、大問4が速さとグラフの問題、大問5が水深変化の問題、大問6が平面図形と数の性質の問題です。
思考力を問うような難問は出題されず、基本から標準レベルの難度の問題が並びます。1問の配点に大きな差がありませんので、難しいと感じた問題は抜かして解ける問題を先に解く方針で臨むことが高得点を獲得するポイントになります。
式を書かせる問題が4題と、図形を書かせる問題が含まれますが、いずれも難度は高くありませんので、確実に得点できるように式を書いて解く練習を重ねておきましょう。
2025年度より2月1日の午後に「算数1教科」の入試が新設されます。出題傾向は通常の4教科入試と同様ですが、4教科入試が「50分・60点満点」であるのに対し、算数1教科入試は「60分・100点満点」となります。算数1教科入試でも4教科入試と同じく、式を書かせる問題が出される予定です。
学校HPにサンプル問題・解答が公開されています。サンプル問題を見る限り、問題の難度も4教科入試と大きく変わりませんが、1問あたりの配点が高くなると予想されますので、ミスを防ぐ意識を高める必要があります。
大問1の計算と大問2の小問集合で満点を取りたいところですが、2024年度第1回であれば、平面図形の角度の問題で二等辺三角形を確実に見出す力が求められるように、全てが基本レベルではありませんので、難しい問題と感じた際にはすぐに抜かして大問3以降で正解を得るように、問題を選ぶ判断を早期に下すようにしましょう。
合格ラインを突破するポイントは、問題選別をスピーディーに進めることにあります。同校では出題される単元の範囲が広いので、解答に時間がかかる問題は抜かすこと、そして大問の前半で出される小問で確実に得点を重ねる意識を持つ必要があります。
出題される問題内容は頻出単元からの典型的な問題が多いので、普段の演習では単元を問わずテキストの標準レベルの問題を、模試などではテスト中盤に出題される問題をくり返し復習しておくことが有効です。
式を書かせる問題が含まれますので、普段から式を丁寧に書く習慣を身につけておく必要があります。また、2024年度第1回の最終問題のように、図形をかかせる問題が出されることもありますので、自分で図やグラフをかく練習も重ねておきましょう。
大問1と大問2は満点を確保したうえで、時間のかかる問題は深追いせずに、解く順番を工夫しながら最終的には全問解答が目標となります。
合格ラインを突破するポイントは、グラフを使った問題をスピーディーに正解することにあります。2024年度第1回でも大問6題のうち2題でグラフを使った出題が見られました。
速さとグラフの問題で使われたグラフは基本レベルの内容でしたが、水深変化の問題で使われたグラフでは、わかっていない数値が多い設定のグラフが出されました。こうした問題に対応するために、自分で線分図や図形をかくなどの作業を通してグラフの内容を理解する過程が必要となります。
4科目全体の得点を算数で引き上げられるように、取りこぼしなく高得点を目指したいところです。そのためにも過去問演習には早めに取り組んで、時間の使い方を体感しておきましょう。
2024年度第1回は物語文と随筆文の2題で、小問13題の構成でした。問題の種類は穴埋め問題、書き抜き問題、記述問題となり、2024年度第1回は選択肢問題が出されない点(穴埋めであてはまる語句を選ばせる問題は出されました)が特徴的でした。
物語文の内容は等身大の人物の心の成長を描いたもので読みづらさはないですが、分量が非常に多く、じっくりと読み込む時間はありません。一方の随筆文は分量こそ標準より短めですが、著者が世界各地の過酷な現場で見た「人間の美しさ」について述べた内容で、ポイントとなる語彙の難度が高く、一読で内容を正確に理解するのが困難なものでした。
大問1の物語文は書き抜き問題、穴埋め問題の難度は基本から標準レベルでしたが、最後の記述問題3題で一気に難度がアップします。登場人物の心情を答えさせる問題、「水」が表す内容を答えさせる問題、そして最終に、主人公の文章全体を通しての心情の変化を答えさせる問題と、いずれも最難関校で出されるような、文章全体の流れ、そこに含まれる表現の意味を理解していなければ得点が伸びない内容となっています。
大問2の随筆文は前述の通り、著者が過酷な現場に赴いて感じた内容緒が描かれているのですが、例えばインドで治療を受けるだけの資金を持ち得ず、路上で死を待つばかりでいる老女を支える薬売りの男性の姿など、過酷さがリアリティをもって描かれているだけに、内容の重さにひるむことなく正確に読み進める「心の成熟度」が求められる内容でした。
合格ラインを突破するポイントは記述問題で確実に得点を重ねることにあります。同校の記述問題の特徴として、制限字数が設定されず、また問題に明記されているように「自分のことばで」書く力が求められます。
記述する内容として、特に最終問題では物語文、随筆文ともに文章全体を見渡して、物語文であれば主人公の心情の変化を、随筆文であれば筆者が訴えようとしている内容を正確に記述することが求められます。満点は60点ですが、問題数が少ないこともあり、記述問題の配点は高くなると推測されますので、白紙答案にはならないように、過去問演習でも記述問題でどこまで書けていたか、何が足りなかったのかを徹底的にチェックするようにしましょう。
また、物語文の長さも同校の国語の大きな特徴となっています。普段から長い物語文に触れる機会を多く持ち、同じくボリュームのある物語文を出題する鷗友学園女子の問題を類題として活用することも有効な対策となります。
[2024年度第1回の出典]
大問1:ささきあり『天地ダイアリー』
大問2:石井光太『世界の美しさをひとつでも多く見つけたい』
2024年度第1回は大問数が8題で小問数33題の問題構成でした。40点満点であることからほとんどの小問が1点の配点となります。記述問題も含まれますので、スピーディーに解答を進めることが必須となります。
2024年度第1回の大問1は植物のつくりとはたらきに関する生物分野の問題、大問2がヒトのからだについての生物分野の問題、大問3は地層と岩石を題材とした地学分野の問題、大問4が月の見え方の変化や日食についての地学分野の問題、大問5が音の伝わり方に関する物理分野の問題、大問6が物質の性質についての化学分野の問題、大問7がものの溶け方に関する化学分野の問題、そして最終の大問8に「森林火災のきっかけ」について記述する総合問題が出されました。
物理・化学・生物・地学すべての分野から様々な問題が出される例年通りの傾向に加えて、最終問題で災害の原因について理科の知識を使って記述をさせる新しいタイプの出題が見られました。
問題の難度は基本から標準レベルがほとんどです。取り扱う実験も目新しいものは見られません。また、月の見え方の変化や、金属の性質、ミョウバンの溶け方といった、これまで同校で出題された素材が2024年度第1回でも見られたように、同じようなテーマの問題がくり返し出される傾向があることから、過去問演習を徹底的に進める効果がとても大きいテストと言えます。
ただし、2024年度第1回の最終問題で出された新しタイプの問題には注意が必要です。その内容は「森林火災の原因のうち、人の活動が原因ではなく、自然に火が付くきっかけとなる現象」を2つ説明させる問題でした。
同校ではこれまでも記述問題が出されることはありましたが、この問題のような実際の出来事について、その原因を理科の知識を駆使して答えさせる出題は見られませんでした。2024年度第1回の合格者平均点が25.1点(40点満点)と、過去5年間でも最も低くなった原因に、この新しいタイプの記述問題が出されたことが影響している可能性が高くあります。
今後も同様の出題があると想定して対策を進めておきましょう。
合格ラインを突破するポイントも、新しいタイプの問題を含めた記述問題で確実に得点することになります。同校では2022年度第1回のように記述問題が出されないケースもありますが、基本的には出題されると考えて対策をしておく必要があります。
もともと同校の記述問題の難度は高くはなく、制限時間内に正確な記述回答を作成する、「スピーディーな処理能力」が問われていましたが、2024年度第1回で見られたような単元を問わず総合的な理科の知識を使って解く問題に対応するには、時事問題を含めた幅広い単元について記述問題の練習を重ねておくことが必須となります。
解答欄が狭いので、長い字数で説明する必要はなく、むしろ端的にポイントをまとめる練習も重ねておきましょう。
また、同校の理科では、「正しいものをすべて選ぶ」タイプの選択肢問題が多く出されます。求める知識レベル自体は標準レベルですが、一見まぎらわしい選択肢が並びますので、制限時間が短いからといって焦って解くとミスが起こりやすくなりますので注意しましょう。
記述問題が含まれると制限時間がとても短く感じられますので、まずは解きやすい問題はスピーディーに解き進め、記述問題と、まぎらわしい選択肢問題にかける時間を多めに確保する意識を高く持って、過去問演習に臨みましょう。
2024年度第1回は大問3題で小問が全23題の構成です。40点満点のテストでしたので1問1点の配点と推測されます。
大問1は各時代のことがらについての歴史分野の問題、大問2は東北地方の3県を題材とした地理・歴史分野の問題、大問3は2023年に起きた出来事についての時事問題といった構成です。
全体として地理・歴史分野の出題が大半を占め、公民分野は時事問題に関連させるかたちで出題されました。2024年度第1回に限らず、同校では公民分野からの出題が少ない特徴があります。
問題の種類は、選択肢問題、語句を答えさせる問題、記述問題がバランスよく出されています。記述問題には制限字数が付きません。
同校の社会は難度が幅広く、難度の高い問題としては、細かい知識を求めるタイプの問題、思考力を求める問題のいずれもが出されます。2024年度第1回では、大阪府にある長さ300m以上の古墳の数、仙台駅を出た新幹線が利根川を渡るまでの時間、青森県の特産物に「ながいも」が含まれること、といった細かい知識が問われました。
こうした知識問題で正解を重ねるには、テキストで解説される知識だけでなく、普段の生活から得られる知識もプラスする必要がありますが、あまりに難度が高い知識問題には時間をかけ過ぎずに、抜かして他の問題に時間をかけるといった戦略が必要となります。
思考力を求める問題として、例えば2024年度第1回では、縄文時代は現在より平均気温が高かったという事実と、三内丸山遺跡から海岸線までの距離が現在よりも縄文時代の方が近かったという事実を関連づけて解かせる問題が出されました。
普段の演習から、知識をただ集積するのではなく、その背景や原因を絡めて覚える習慣を確実に身につけておく必要があります。
また毎年、時事問題がひとつの大問として出題されますので、時事問題対策は必須となります。
このように同校の社会は、知識、思考力のどちらもが高いレベルで求められますが、その中でも合格ラインを突破するポイントは、資料問題で得点を重ねることにあります。2024年度第1回でも、地図や地形断面図、鎌倉時代の武士の館などの絵図、グラフなど多岐にわたって資料が出題対象となりました。
制限時間30分の中で資料問題の得点を増やすためには、普段から資料問題を多く解き重ね、資料のどこに注目するかといった視点の持ち方を鍛えておく必要があります。
問題数は標準的ですが解答に時間がかかる問題が多いため、時間の使い方、問題の優先順位の付け方を十分に意識して過去問演習に取り組むようにしましょう。