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前半の一行問題は変わりませんが、後半の大問が増えました。高度な思考力は必要ないので、標準的な問題を手際よく処理できるバランスのとれたタイプ向きです。
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平成16年度から出題形式が変更になりました。算数と理科で合わせて55分、国語と社会で合わせて55分という試験時間から、上記の時間配分になりました。いままでの形式だと、受験生がどちらか得意な教科に集中してしまい、他の教科にほとんど取り組まないという弊害がありました。この変更はとてもよかったと思います。さらに、知識中心から思考力重視への流れも見て取れます。
前半の一行問題は変わりませんが、後半の大問が増えました。高度な思考力は必要ないので、標準的な問題を手際よく処理できるバランスのとれたタイプ向きです。
女子の最難関だけに国語は手強い内容です。得意な生徒が多いだけに、漢字や言葉の知識などは当然として、長文読解力と文章の表現力が絶対に必要です。
記号中心で設問数が非常に多くなっています。知識があり、素早く文章を読んで内容を理解できるタイプが有利です。
かなり細かい知識を問う選択問題を解く実力が必要です。歴史事項を覚えるだけでなく、内容まで踏み込んで理解することが必要です。
分野別の出題を見ると、平面図形と比べ、立体図形がはるかに多く出題されているのがわかります。男子校でもここまで立体図形が占めているという例はありません。さらに、立体切りと展開図に関する問題は、算数が得意な男子でも手こずることがあります。規則性は問題の設定が変わっていて、調べていくにしても時間がかかるものがよく見られます。全体としては立体図形で発想力を問い、規則性で処理能力を試しているといえるでしょう。
桜蔭を志望していて算数が苦手ということは、国語はかなり自信があるのでしょう。長くなった試験時間を最大限に利用して、とにかく規則性だけは確実に難度の高いものまで解けるようにしておきましょう。立体図形は容積と水位、表面積について標準レベルまで押さえ、立体切りは捨てましょう。数の性質も標準レベルまでは必須です。
立体切りと展開図や立体の構成など、発想力が必要な問題を強化しましょう。逆に面倒な計算を強いられる規則性や数的処理は敬遠しがちになるでしょう。地道に答えを出すという練習も忘れずにやっておきましょう。
平成19年度からの2年間は、文章の総字数がそれまでの10000字超から6000字台へと減少し、文章内容もやや易化していますが、出題される文章は依然として小学生が容易に理解できるものではありません。とくに同校の特徴である「文化・文芸論」をテーマとした文章は、同種の内容に慣れていなければ何を書いてあるかを読み取ることも難しいでしょう。物語文も抽象的で、比喩が多く使われているために内容理解が困難です。例えば平成19年度の『星兎』では「うさぎ」を「ただのうさぎ」と見るのではなく、自分の対極にあり、自分を見つめ直すきっかけとしての存在であることを理解できなければ、問題を解くことはできません。
記述問題は、文章全体を理解した上で自分の言葉を用いて答えをつくり上げなければならないので、自分の書いた答案と解答を十分に見比べて、何が足りず、何が必要なかったのかをしっかりと確かめることが必要。難解な文章を「読む語彙」と、自分の考えを「書く語彙」の両方が求められます。過去問演習だけでなく、新聞記事や男子校を含めた他校の出題文などから「文化・文芸論」を中心に抽象的な文章に数多くあたり、語彙を着実に増やしましょう。「桜蔭は難しいから平均も低い」と考えずに、「みんなが解けている」といった構えで、目標設定を下げないことが重要です。
算数とは別枠の時間になり、じっくりと取り組めるようになりました。記述と計算分野が増えて、他の上位校と同じ形式になっています。とくに、物理・化学の計算で差がつきます。生物・地学分野は観察や実験から理由を説明するという形式で、こちらは通常の学習で対応できるでしょう。
設問の文章が長いことを除けば、知識中心の標準的な内容です。地理・歴史・公民がバランスよく出題されています。ただし、各問題の内容は非常に詳しい知識を要求するものと全体の流れを問うものとで極端な場合があります。各時代や地域の全体像を理解する学習を心がけましょう。