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問題ごとの難度の違いがはっきりと分かれていますので、問題を解く優先順位を短時間でつける必要があります。説明記述問題も出されます。図形問題に強いタイプ向きです。
卒業生のほとんどが早稲田大学に推薦入学をします。早稲田大学の教授が特別授業を開催するだけでなく、高校2年生以上の生徒が早稲田大学の正規授業を聴講できる制度や、推薦入学が決まった高校3年生の1月以降は進学する学部別の特別授業の開催など、早稲田大学との高大連携も密に行われています。初等部(小学校)からの内部進学、高校からの外部募集が共にあります。
入試では4科目ともに難度が高く、普段の演習を積み重ねてきた成果を問うタイプの問題と、その場で思考力を発揮させるタイプの問題の両方が混在します。
国語の読解問題では、語彙レベルが高い文章が出され、日頃からの読書量の違いが得点に表れるようになっており、理科・社会では幅広い知識が求められるといった、テキストを使っての学習強だけでなく、身の回りにある様々な機会から知識を得ること、知的好奇心を高く持って生活を送ることを求める問題が多く出されるテストです。
問題ごとの難度の違いがはっきりと分かれていますので、問題を解く優先順位を短時間でつける必要があります。説明記述問題も出されます。図形問題に強いタイプ向きです。
短い文章量ながら内容の正確な読み取りが難しい文章からの出題となります。普段から読書に慣れておくことが有利に働きます。語彙が豊富なタイプ向きです。
問題内容の理解から難しく、時事問題を含む幅広い知識をフル稼働することが求められる難問が多数出されます。難度の高い選択肢問題に強いタイプ向きです。
難度が高い問題の数は少ないですが、それら難問での得点が合否を分けます。制限時間に対して問題数が多いです。思考力を使う問題に強く記述力があるタイプ向きです。
2024年度は大問5題で小問が全20題の構成です。大問1が計算問題と小問集合で全4題、大問2が平均に関する問題が2題とニュートン算が2題、大問3は平面図形の比の問題が4題、大問4が点の移動の問題で3題、大問5が平面図形の回転移動の問題が5題という構成です。
大問1、大問2は計算問題を含めて基本から標準レベルの問題で、テスト全体からすると、全問正解が必須となります。同校の算数では解き方の説明を記述する問題が1題含まれ、2024年度では大問3の平面図形の比の中で、図形が正八角形にならない理由を説明させる問題が出されました。
例年、大問4、大問5の難度が高くなることが多く、2024年度は大問4の点の移動の問題に高難度の問題が含まれました。それ以外の後半の問題(2024年度であれば大問3と大問5)が合否を分けるポイントの問題と言えます。典型題とまでは言えないまでも、解き方からわからないというタイプの問題ではありません。それでも簡単に解けるレベルではなく、思考力を求める問題も含まれます。
単元としては幅広く出題されますが、場合の数、平面図形、立体図形(2024年度は出題がありませんでした)が特に頻出ですので、苦手とならないように重点的に対策を重ねておきましょう。
大問1、大問2の小問集合は模試などでも出題される応用問題の典型パターンが出されることが多くあります。合格ラインを突破するポイントは、その大問2題に含まれる問題で高得点を取ることにあります。
2024年度も、大問1の計算問題、場合の数の問題、平面図形の角度の問題、食塩水の濃度の問題は満点必須となり、大問2の後半に出されるニュートン算は典型的なパターンですので、これらの問題では失点を防ぎたいところです。
大問3以降は(1)の得点を目指したうえで、それ以降の問題は解ける問題を選び、それ以上に時間をかけないかたちになります。2024年度であれば、最終大問5の回転移動の問題よりも、大問4の点の移動の問題の方が、点が頂点で休むという条件が加えられることもあり、難度が高くなっていました。
問題の順番や、見た印象ではなく、解答方針が的確に立てられるかどうかで、解くべき問題を選択する必要があります。普段の演習では、テキストの標準レベルから応用問題を通して解法を豊富に身につけておきましょう。
大問1、大問2では満点が必須です。過去問演習を通して前半の問題での取りこぼしがあった際にはすぐに単元復習を進めておきましょう。特に典型的なパターンの問題で失点があった場合は、徹底的に対策を積んでおきましょう。
そのうえで合格ラインを突破するポイントは、大問3以降の応用問題で正解を重ねることです。これらの問題は大問1、大問2とは明らかに一線を画す問題で、普段の演習で応用問題を数多く解いてこなければ対応ができません。
ここでも典型的なパターンが含まれることが多くあり、2024年度でも大問3の面積比の問題、大問5の回転移動の問題は問題文を読んですぐに解答方針を立てるべき問題でした。大問3に含まれる説明記述問題でも失点がないように、普段から問題の正誤だけでなく解法まで見直す習慣を身につけておきましょう。
さらに最難問(2024年度であれば大問4)で得点のチャンスを広げるために、解答時間を多く確保できるように、他の問題を短い時間で解答する意識を高く持って、過去問演習では時間の使い方も確認しながら進めることが必須となります。
2024年度は大問3題の構成で、大問1が随筆文の読解、大問2が論説文の読解、大問3が漢字書き取り、読み取りとことわざ・慣用句の穴埋め問題でした。大問1の小問数が9題、大問2の小問数が4題、大問3の小問数が8題という問題構成です。
読解での問題の種類は、大問1は語句の意味が1題、空文補充が1題の他はすべて選択肢問題でした。大問2記述問題が2題と書き抜き問題が1題の構成で、大問2は指定された字数で言葉を埋めて説明文を完成させるタイプの記述問題が2題と、同タイプの問題と書き抜き問題を合わせた形式の問題が1題の構成でした。
同校の国語では、書き抜き問題の出題割合の多さが特徴的でしたが、近年は記述問題の割合が高くなっています。
文章量は、大問1、大問(2種の文章で構成)2ともに標準より少なめで、問題数の少なさと合わせて考えると、60分の制限時間には余裕が感じられそうですが、問題の難度を考えると、時間の使い方には高い意識を持つ必要があります。
大問1の随筆文は、著者がパリ大学に留学をしていた頃に知り合った中国人女子学生の姉妹と過ごした時間を振り返る内容でした。地名を含め小学生にとっては馴染みのない固有名詞が多く含まれますが、注釈がつくため文章自体に読みづらさは感じられません。
問題も選択肢問題がほとんどでしたが、最終問題以外は選択肢の区別がしやすく、スムーズに消去が進められる内容でした。同校の受験生レベルを考えると、最終問題以外は満点近く得点する受験生が多いと推測されるため、最終問題の正誤がポイントとなりました。
大問2の論説文は、資本主義社会における商品の価値のとらえ方いついて論じた内容で、論旨の展開はわかりやすく、文章量が少ないこともあり、テーマ自体は難度が高いながらも内容の理解に大きな負担はかからなかったと推測されます。ただし、語句についての注釈が多く、注釈に含まれる語句でも注釈なしで意味が理解できれば圧倒的に時間が短縮できるため、高い語彙力が求められる点は例年通りと言えます。
問題は3題とも記述問題が含まれ、解答要素を問題文から見つけ出しづらい点で、3題とも高難度の問題でした。
同校の国語の問題は、豊富な語彙力と文章への慣れを求める高いレベルのテストと言えます。合格ラインを突破するポイントも、語彙レベルの高い文章を正確に理解することにあります。2024年度の文章は随筆文、論説文ともに例年(物語文が出される年度もあります)よりも読みやすい内容でしたが、文章全体の理解を大前提とする問題が含まれ、そうした問題の正誤が得点差につながる内容となっていました。
大問1では最終問題で「本文についての説明としてふさわしいもの」を選ばせる出題があり、文章全体を正確に理解できていなければ選択肢の区別が非常に困難になる難問でした。大問2の記述・書き抜き問題も、問題該当部の近くだけを見ていては解答要素が見つけられないように作問されています。
問題の種類を問わず、問題該当部の近くだけを着目するのではなく、文章全体を正確に理解する力が求められる点が同校の国語の特徴と言えます。普段から読書に慣れ、小学生にとってはイメージがしづらい設定の作品も含めて多くの文章に慣れておくことが必須となります。
6年生になると本を読む時間を確保するのが難しいですが、語彙力を高め、難度の高い文章に慣れるためにも、寸暇を惜しんで文章に触れる機会を絶やさないようにしましょう。
[2024年度の出典]
大問1:須賀敦子『インセン』
大問2:斎藤幸平『ゼロからの「資本論」』
2024年度は大問が3題で、小問が全16題の構成です。選択肢問題の割合が高く、記述問題3題、語句を答える問題2題と計算問題3題の他はすべて選択肢問題です。記述問題は20字以内(1題)、30字以内(2題)と制限字数が付きます。また計算問題ではグラフに書き込みをさせる問題が出されました。
大問1は輪ゴムの飛距離を測る実験をもとにした物理分野の問題、大問2は日本のエネルギー事情をテーマとした物理分野、地学分野、時事問題の混合型問題、大問3が北里柴三郎の功績を題材とした化学分野、生物分野、時事問題の混合型問題でした。
同校の理科の問題は、各大問に含まれる小問の難度が幅広く、基本的な出題も見られますが、全体的には、求められる知識レベルは高く、特に時事的テーマに関する知識は細かい内容まで問われる難度の高いテストです。
合格ラインを突破するポイントは、細かな知識を必要とする選択肢問題で1問でも多く得点を重ねることにあります。2024年度では特に大問2で難度の高い選択肢問題が多く出されました。例えば、日本での発電方法として、天然ガス、石炭、石油、水力、太陽光、風力、地熱と7つもの候補の中から、少ないヒントをもとにリード文の説明と一致するものを選ばせる問題が出され、水力発電が洋上に設置できるといった知識が解答の前提となる出題もありました。
時事問題でも細かな知識が必要となるケースが多く、2024年度でも、二酸化炭素の排出量を増やさないような社会的な仕組みとして「GX(グリーントランスフォーメーション)を選ばせる問題や、新千円札の図柄となる北里柴三郎が細菌学を学ぶうえで教えを受けた人物として「コッホ」を選ばせる問題が出されました。
時事問題をはじめとした知識問題では、上記のような、ともすれば社会の範囲と思えるような内容も出題対象となります。これは記述問題にも共通するもので、2024年度には、大問2で、二酸化炭素を削減したい発展途上国に対し、技術協力をする先進国や企業のメリットとして、市場開拓による収益の増大や、評価の向上による外交面での効果といった点を説明させる問題が出されています。
また、大問3の問2の記述問題は、リード文の内容を正しく読み取れていれば解答方針がスムーズに立てられるという点で、国語の読解力に通じる力が求められ、計算問題の中には算数の解法で解ける問題が含まれており、同校の理科には他の科目の演習を通して培われる解答力が総合的に求められる傾向が見られます。
難度の高い問題を通して総合的な対応力が求められる同校の理科で得点を重ねるには、テキストの演習だけでは不十分です。知識の集積を早急に進めて、男子校・女子校を問わず最難関校の中でも理科の平均点が低い学校を選んで、問題を解くだけでなく解説を熟読することで問題内容を正確に理解して解答につなげる解法を習得しましょう。30分という制限時間はあまりに短いので、どの問題で解答速度を上げるかの感覚をつかめるように、過去問演習には早めに取り組みましょう。
2024年度は大問3題で小問は全32題でした。問題の種類は、選択肢問題が19題、語句を答えさせる問題が8題、記述問題が5題という構成です。記述問題には制限字数が付きません。問題の表紙に「解答は、とくに指示がない限り、漢字で書くべきところは正しい漢字を使って答えなさい。」という指示が明記されている通り、漢字表記で答えることが必須となります。
2024年度の大問1は日本における米の生産をテーマとした歴史分野、地理分野の混合型問題、大問2は「平成の米騒動」に関する地理分野の問題、そして大問3が災害をテーマとした時事問題を含む全分野混合型の問題でした。
同校の社会は、制限時間に比べて問題数が多く、細かな知識を必要とする問題や記述問題に対応する時間を考えると全く余裕のない時間設定となっています。
合格ラインを突破するポイントは、記述問題で高得点をとることにあります。上記のように、制限時間が30分に対して問題数が多く、テスト全体の点数をアップさせるためには的確な問題選択が必要となります。同校の社会には、通常の演習では習得できないレベルの知識が問われることがあり、2024年度でも、いわしを干して作った肥料である「ほしか」や、労働環境を改善することを目的として1911年に定められた「工場法」を答えさせる問題、そして「インディカ米」に関する正誤問題といった難問が出されています。
それでも2024年度の受験者平均点が50点満点で32.3点と、4科目の中で最も高い得点率になっているのは、基本から標準レベルの難度の問題を確実にとるという戦略をもってテストに臨む受験生が多いからと考えられます。
選択肢問題、語句を答えさせる問題で知識を正確に駆使することはもちろんですが、高い得点水準での戦いに臨むには、記述問題での得点がどうしても必要となります。同校の社会の記述問題には制限字数が付かないため、文章構成を強く意識する必要はありませんが、答えるべき内容を分かりやすく表現する力が試される問題になっています。
2024年度では、大問1問12の「戦後の日本の都市に失業者があふれる原因となった人口急増の理由」を説明させる問題や、大問2問1の「日本で米の不作を引き起こした大冷夏の原因がフィリピンの火山の大爆発にある理由」を説明させる問題といった、思考力を求める記述問題が出されています。
こうした高難度の記述問題で得点を重ねるためにも、記述に時間を費やせるような時間配分でテストに臨む必要があります。知識の集積を早期に固めて、30分の時間の使い方を習得できるように、早めに過去問演習に取り組めるように、計画を立てましょう。