No.1771 次の入試で出る!注目の社会時事予想問題付き(新図法の「世界地図」、第81回国連総会、EU「子ども法案」提案を表明)

≪新図法の「世界地図」への切り替えを促す決議案を国連が採択。(5日)≫

イコールアース図法による世界地図(中央子午線を東経150°に設定) 画像引用元:ウィキペディア

 現在広く使われている「メルカトル図法」による世界地図ではなく、アフリカ大陸などがより正確な大きさで示される「イコールアース図法」の地図を採用するよう促す決議案が9月4日、国連総会(193か国)で投票にかけられました。投票の結果、決議案は日本を含む164か国の賛成多数で採択されました。西アフリカのトーゴが主導し、アフリカ各国が強く支持していました。アフリカの市民団体などはこれまで、この地図を採用することを求める運動を続けていました。

【予想問題】
問題1:

現在まで広く使われている「メルカトル図法」の説明として誤っているものはどれですか。記号で答えなさい。

A.16世紀にメルカトルが提案し、航海用海図として普及しました。
B.高緯度ほど面積が極端に拡大し、グリーンランドやヨーロッパなどが実際より大きく見える。
C.地図上の直線は、ほぼ最短距離である。
D.経線・緯線が直線、直角に交わっている。

解答:

C

メルカトル図法(日本中心) 画像引用元:帝国書院HP

 メルカトル図法のいちばん大きな欠点は、高緯度ほど面積が実際より極端に大きく見えてしまうことです。今回の国連決議でも、アフリカ大陸の大きさを正しく表示することが求められてきました。この図法では、赤道から離れるほど陸地が大きくなり、相対的に北米や欧州が大きく、アフリカ大陸や南米などが小さく描かれています。アフリカ大陸は、デンマーク自治領グリーンランドと同等の大きさで表示されますが、実際は約14倍の面積を持っています。

 メルカトル図法における2点を結ぶ直線は最短距離(大圏航路)ではなく、角度を一定に保つ等角航路になります。地図上の角度は正確であるため、航海図として普及しました。

問題2:

新たに提案された「イコールアース地図」に関する以下の文章の空欄に入る語句として正しいものを選びなさい。

イコールアース図法は全体の面積の比率を正しく保っていますが、すべての歪みをなくせるわけではありません。高緯度の面積拡大を防ぐことができる代わりに、赤道付近(低緯度)の陸地は(南北/東西)方向にやや引き伸ばされた形になります。

解答:

南北

 球体を平面に広げる以上、「面積」「角度」「距離」「形」のすべてを完全に正しく表現することはできません。イコールアース図法は面積を正確に保つことができる代わりに、アフリカや南米などの緯度の低い地域が「南北に少し細長く見える(形が歪む)」という特徴を持っています。

問題3:

西アフリカの国「トーゴ」などが中心となって、新しい図法への切り替えを国連に促した背景には、世界地図の見え方に対する国際的な不満や意識の変化があります。地図の上部に描かれることの多い北半球の先進国に対し、主に南半球に位置する発展途上国などの国々をまとめて何と呼びますか。以下の空欄に入るカタカナ3文字を答えなさい。

グローバル(  )

解答:

(グローバル)サウス

国際連合貿易開発会議による分類 画像引用元:ウィキペディア
※赤色がグローバルサウスです。

 「グローバルサウス」とは、主に南半球に位置するアジア、アフリカ、中南米などの新興国・途上国の総称です。明確な世界共通の定義はありませんが、国際政治や経済の文脈でよく使われます。近年は、経済成長で世界における影響力が増している点、ウクライナ戦争などで必ずしも西側諸国と立場を同じくせずに中立の立場にある国々が多い点で、世界から注目を集めています。

≪第81回国連総会始まる。(8日)≫

第81回国連総会で演説を行う高市総理大臣 画像引用元:外務省HP

 第81回国連総会が9月8日、ニューヨークの国連本部で開会しました。会期は来年9月上旬までの1年間です。ロシアによるウクライナ侵攻や米イランの衝突など各地で紛争が続く中、今月22~28日には各国首脳らが一般討論演説を行う予定です。9月22日には、トランプ米大統領や高市早苗首相が演説を行いました。この他、ウクライナのゼレンスキー大統領やイスラエルのネタニヤフ首相、イランのペゼシュキアン大統領らが9月23日から24日にかけて演説を行いました。

【予想問題】
問題1:

次の国の中で、国連安全保障理事会の「常任理事国」として誤っている国を答えなさい。

A.中国
B.ロシア
C.フランス
D.ドイツ

解答:

D

国連安保理常任理事国 画像引用元:ウィキペディア

 国連憲章のもとに、国際の平和と安全に主要な責任を持つのが「安全保障理事会」で、15か国で構成されます。15か国は、常任理事国5か国(中国、フランス、ロシア連邦、イギリス、アメリカ)と、総会が2年の任期で選ぶ非常任理事国10か国の構成となります。

 決議の決定には、常任理事国の同意投票を含む9つの理事国の賛成投票が必要です。常任理事国の反対投票は「拒否権」と呼ばれ、その行使は決議を「拒否」する力を持ち、決議は否決されます。これまで、常任理事国すべてがさまざまな機会に拒否権を行使してきました。日本、ドイツなどが常任理事国入りを目指しています。

問題2:

以下の文章の空欄に入る語句を答えなさい。( ア )には人物名(漢字で)が入ります。

2026年は、日本が国際連合に加盟してから70周年の年にあたります。1956年、当時の( ア )内閣のもとでソ連(現在のロシアなど)との間で( イ )が調印されて国交が回復し、ソ連が日本の国連加盟に反対しなくなったことで、日本の国連加盟が実現しました。

解答:

ア:鳩山一郎(はとやまいちろう)、イ:日ソ共同宣言(にっそきょうどうせんげん)

鳩山一郎 画像引用元:ウィキペディア

 日本は1952年のサンフランシスコ平和条約発効によって独立(主権回復)を果たした後、すぐに国際連合への加盟を希望していました。しかし、当時はアメリカを中心とする「資本主義陣営(西側)」と、ソ連を中心とする「社会主義陣営(東側)」が対立する冷戦のまっただ中でした。

 国連に新しく加盟するためには、安全保障理事会(安保理)の承認が必要です。しかし、安保理の常任理事国であったソ連は拒否権を持っていたため、西側陣営(アメリカ側)の国であった日本の加盟に対して、何度も拒否権を行使して反対し続けていました。

 そこで、当時の鳩山一郎首相はソ連との国交回復を目指して直接交渉を行い、1956年に「日ソ共同宣言」を調印しました。これにより日本とソ連の戦争状態が終わり、国交が回復したため、ソ連は日本の国連加盟に反対(拒否権を行使)しなくなり、同年の第11回国連総会で日本の国連加盟が全会一致で承認されました。

問題3:

国際連合の活動費を担う「国連分担金」ですが、その分担率上位2か国の組み合わせで、正しいものを答えなさい。

A.1位アメリカ:2位日本
B.1位アメリカ:2位中国
C.1位アメリカ:2位イギリス
D.1位アメリカ:2位ドイツ

解答:

B

国連通常予算分担率 上位10か国(単位:%) 画像引用元:外務省HP

 国際連合は加盟国が負担することが義務づけられている「分担金」と、各国が政策上の必要に応じて拠出する「任意拠出金」を財源として活動しています。「国連分担金」は、国連憲章上、加盟国が負担することが義務付けられている、国際連合の活動を実施するための経費です。日本は国連加盟国中、アメリカおよび中国に次ぎ、第3位の分担金負担国であり、国際連合が透明性をもって、予算を効率的に活用し、目的を効果的に達成できるよう積極的な働きかけを行っています。

≪EUが「子ども法案」を提案すると表明。(16日)≫

EU本部

 ヨーロッパ連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は9月16日、一般教書演説で、15歳未満のSNS利用などを制限する「子ども法案」を提案すると発表しました。動画アプリやAI(人工知能)サービス、オンラインゲームなどにも制限をかける内容となる見通しです。SNSに限らず、中毒性を誘発する設計が問題視されている「デジタルサービス」を幅広く規制し、27か国が加盟するEU全域で、発達や健康への悪影響から子どもを守る姿勢を示しました。

【予想問題】
問題1:

1989年に国連総会で採択され、子どもを有害な環境から保護することや、生きる権利などを定めた国際条約を何といいますか。下の空欄に入る漢字2字を答えなさい。

子どもの(   )条約

解答:

(子どもの)権利(条約)

子どもの権利条約のポスター 画像引用元:公益財団法人 日本ユニセフ協会HP

 「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」は、世界中すべての子どもたちが持つ人権(権利)を定めた条約で、1989年11月20日、国連総会において採択されました。この条約を守ることを約束している「締約国・地域」の数は196にも及び、世界で最も広く受け入れられている人権条約です。日本は1994年4月22日にこの条約を批准し、同年5月22日に発効しました。

問題2:

EUやオーストラリアなどで、青少年をSNS依存や有害情報から守るために年齢制限を設ける動きが強まっています。ネットの情報を正しく判断し、安全に使いこなす能力を何と言いますか。カタカナで答えなさい。

解答:

メディアリテラシー

メディアリテラシーとは、テレビや新聞、インターネットなどのメディアから流れてくる情報をうのみにせず、情報が正しいか、発信者にどんな意図(狙いや立場)があるかを冷静に、主体的に読み解き、活用する能力、マナーやルールを守りながら、自分で正確な情報を分かりやすく発信する能力、そして、一つの情報だけで判断せず、複数のメディアや公的な情報源と見比べる能力を指します。

問題3:

欧州連合(EU)の本部は次のどの都市にありますか。記号で答えなさい。

A.ロンドン
B.パリ
C.ブリュッセル
D.ジュネーブ

解答:

C

ブリュッセルの位置 Google Mapより

 欧州連合(EU)とは、ヨーロッパ共同体を土台として1993年に発足した国家連合です。1993年のマーストリヒト条約の発効によって創設された欧州連合は、「European Union」の頭文字をとって、EUと呼ばれています。

 具体的にはひとつの大きな国のように経済や政治で協力する仕組みです。貿易やお金、人の移動をスムーズにし、戦争を避けて共に発展することを目指しています。そして本部は大国ではないベルギーのブリュッセルに置かれています。なお、Dのジュネーブが所在するスイスはEUに加盟していません。

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