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今回は志望校の偏差値別テスト振り返り法についてお話したいと思います。
2学期になると新たに「育成カリテ」が始まります。お子さんにとっては新たなテストが加わることで、一見すると負担が増えただけかと思えるかもしれません。しかし、2学期は今までに学習した内容を、実践形式でアウトプットし、得点力を養っていく大切な時期です。したがって入試に向けて制限時間内で答案を作成し合格するための最後のトレーニング期間ととらえ、前向きに取り組んでいきましょう。
ただ、各テストには当然難易度の差がありますので、公開模試・カリテ・育成カリテについて、志望校の偏差値別に、どのテストに主眼をおいて取り組めばよいのか、また、どのように振り返ればよいのかを、説明します。
公開模試に主眼をおいて取り組んでいきましょう。テストを振り返る際には、時間内に全問手をつけられたか、ミスはなかったか、問題の意図を正しくとらえたか、の3つをポイントとしてください。次に誤答の見直しをして、答えの根拠を理解しましょう。
公開模試とカリテに主眼をおいて取り組んでいきましょう。平均点によりますが、公開模試で120〜130点、カリテで130点キープが必要です。振り返りとして、目安となる点数に届くために何が足りなかったのかを考えて下さい。特に記述がメインの学校を受ける場合は、自分が解答した内容に、どのような視点が欠けていたのかを必ず確認してください。また、選択肢で誤答があった場合、ただ「アではなくウだった」で終わらせるのではなく、どのような理由で間違えていたのかも、しっかり確認しておきましょう。
カリテと育成カリテに主眼をおいてください。偏差値55から60の学校を目指す場合は、これも平均点によりますが、100点から110点を目指してください。偏差値50から55の学校を目指す場合は90点台、偏差値45から50の学校を目指す場合は80点台が目安と言えます。振り返りとして、知識分野の取りこぼしがないか、選択肢のミスはないか、記述で部分点が取れているか、といった点がポイントになります。
育成カリテに主眼をおいてください。目指すのは70%の得点率です。振り返りは漢字、接続語や修飾語の穴埋め、書き抜き問題、選択肢に絞って行いましょう。書き抜き問題、選択肢では、文章中のどこに着目すればよかったのかを確認しておきましょう。また、テストの制限時間内で解答率が80%を越えることを目指してください。
教室や担当の先生の考え方で変わりますが、12月上旬まではテキストで制限時間を設けて演習、解説授業という形式なります。また、それ以降は50分制限でテスト演習、解説授業となります。この方法は日能研の利点の一つです。クラス別でレベル分けされた頻出の良問を扱いますので、しっかりと復習して身につけるように心がけて下さい。
テキストの文章や授業内のテストの文章は、毎年必ずどこかの学校で実際に出題されています。入試本番で、テストの文章が見たことのあるものであったときには、気持ちのうえでも大きなアドバンテージになります。その意味でも効果的な内容と言えます。
志望校の偏差値別にテストの振り返り方法を述べましたが、振り返りをすることで自身の弱点をあぶり出せます。毎週テストがあることでこの弱点を常に確認できるというのは、とても幸運なことです。入試本番までに、自分の弱点をいかに見出して、それをいかに克服するのかが合否を分ける大きなポイントになります。この努力を続ける人が、最後まで成績が伸びる人です。頑張ってこの5ヶ月を過ごしましょう。
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