No.1691 『栄冠への道』を制する者が『育成テスト』を制する

 日能研の学習カリキュラムの要となるのは『学習力育成テスト(以下、育テ)』です。『育テ』でしっかり点数を取り席順やクラスを上げることが学習のモチベーションを上げて、ひいては全国公開模試につながっていきます。

 大げさではなく、毎回の育テを短期的なゴールとして家庭学習をしっかり回し、小さな成功体験を積み重ねていくことが、日能研生が受験に勝つための最も確実で効果的な方法なのです。 

 それでは、毎回の育テでしっかりと得点を取っていくためには、どのような対策が必要なのでしょうか?

 ズバリ、『栄冠への道』をマスターすることです。

 そんなことかと拍子抜けするかもしれませんが、『栄冠』の使い方にはコツがあります。今回は効果的な『栄冠への道』の使い方のコツをご説明したいと思います。まずはその前提として日能研の学びはどのようなものかを見ていきましょう。

その1:日能研の学びを知ろう!

 塾と一口に言っても、その個性はさまざまです。日能研という塾の特徴はズバリ、「振り返り」です。「振り返り」と似た言葉で「反省」という言葉があります。「反省」とは授業やテストが終わって、「今回は計算問題で繰上りを間違えた」→「くやしい!」というように、起こった出来事と感情で終わります。

 振り返りは「今回は計算問題で繰上りを間違えた」→「それは数字を書きこまなかったために起こった」→「次は繰上りの数字を書きこむことにしよう!」というように起こった出来事からその原因を探り、次につながる行動を考えていきます。これを授業、テキスト、テストを通して実践しているのが日能研です。

 また、日能研のもう1つの特徴として「学習プロフィシエンシーシステム」があります。これは何を(素材)どのように学ぶのか(思考技法)を明確したカリキュラムのようなものです。

 例えば、4年生ステージⅡ第1回の算数の授業では、長さという素材を使って、その和について考えていきます。2mと300㎝の和を考えるときにはそのままでは足すことはできません。このとき単位をそろえる必要があります。「単位をそろえる」ことは「基準を明確にする」と言い換えることで、どのような素材が対象でも幅広く使うことができます。

 このとき「長さ」が素材にあたり、「基準を明確にする」が思考技法にあたります。もちろん、授業で子どもたちに思考技法を伝えるときは、もっと易しい言葉で話していきます。「基準を明確にする」という思考技法を獲得した子どもたちは、算数だけでなく他の科目でいろいろな素材と出会ったときに、この思考技法を思い出して使うことになります。

 このように日能研の学びでは思考技法を言語化して子どもたちにものの考え方を伝えています。思考技法は素材が変わっても永久に使うことができる考え方です。

 つまり、日能研の学びは「暗記(何を覚えたか)」「結果(何点だったか)」「物量(たくさん練習したか)」だけではなく「関連付け(どのように覚えたか)」「プロセス(どのように考えたか)」「質(どのような種類の問題を考えたか)」という部分にも目を向けています。

 したがって、日能研の育成テは、単なる知識だけではなく、思考技法の理解、熟達をはかるための特有の問題(日能研独自の問題)が出題されます!

 では、そのような問題へ対応するための具体的な『栄冠への道』の使い方を説明します。

その2:『栄冠への道』をフル活用しよう!

(1)思い起こし②は日能研独自の問題を考えるヒントが満載!

 思い起こしでは本科テキストの「学び」で学んだ「素材」と「思考技法」を振り返ることができます。特に思考技法については、いろいろな先生がいろいろな言葉を使って説明しているため、子どもたちの頭の中で意識的に言語化されていることが少ないです。思い起こし②では授業で学んだ思考技法をあらためて言語化することができます。以下に栄冠への道の内容と学習力育成テストでの出題例を挙げます。

(4年生ステージⅡ『栄冠への道 算数』6ページより)

▶「量」どうしは、たすことができる場合と、たすことができない場合がある。
“りんご”と“みかん”は「基準」がちがうと考えると、たすことができない。しかし、「基準」を“くだもの”とすると、りんごもみかんも同じものとしてたすことができると考えられる。
→「たすことができる」「たすことができない」とはどういうことかをさぐった。…□
(4年生ステージⅡ『栄冠への道 算数』7ページより)

▶「量」の種類がちがうと、たすことはできない。「量」の種類が同じなら、基準をそろえるとたすことができる。
2㎏+3m “重さ”と“長さ”なので、たすことはできない。
200㎝+3m どちらも“長さ”なので、基準をそろえるとたすことができる。
→同じ種類の「量」をたすとはどういうことかを学んだ。…□

(『学習力育成テスト』での出題例)

□次のそれぞれの式はたすことができますか。それともできませんか。
たすことができる場合は、計算して答えを求めましょう。単位をつけて答えましょう。たすことができない場合は、答案用紙に×と書きましょう。
(1)1L+10㎏
(2)1m+100㎝

□次のア、イは、学校の先生が子どもたちに伝えた言葉です。明日、みんなが同じ長さのたこ糸を持ってくるには、アよりもイの伝え方をした方よさそうです。それはなぜでしょうか。「基準」という言葉を使って説明しましょう。

ア 明日、えんぴつ5本分の長さのたこ糸を持ってきてください。
イ 明日、90㎝の長さのたこ糸を持ってきてください。

 この回では「基準を明確にする」という思考語法を学びます。授業では「単位をそろえる」という言葉で伝えられるでしょう。この場合、子どもたちの頭の中には「基準」という言葉は残りません。思い起こし②を行うことで、授業で使った言葉「単位をそろえる」が日能研生の共通言語「基準をそろえる(明確にする)」に置き換わります。これが振り返りです。

 授業で獲得した思考技法が、日能研生の共通言語に生まれ変わる瞬間です。この思考技法の熟達をはかる問題はテストでも必ず出題されます。

(2)基礎問題、共通問題を攻略するには学び直し①!

 『学習力育成テスト』の基礎問題、共通問題にはいわゆる普通の問題も出題されます。思い起こし②や授業のノートを見て、どのように解いたのかを思い出しながら練習しましょう。一度間違えた問題は時間をおいてもう一度解きなおすとよいでしょう。そのときに「なぜ、間違えたのか」「次、どんなことに注意するのか」を言葉にしてみるとよいでしょう。学び直し①が完璧にできれば、基礎問題、共通問題で高得点が狙えるでしょう。

(3)応用問題を攻略するには学び直し②、学び直し③と思考技法のさらなる熟達!

 学び直し②「研究してみよう」ではその回で学んだ思考技法や素材をもとにした、さまざまな研究テーマと出会います。その研究テーマを通して「比較をして、相違点を見出す」「他者の考えに寄り添い、理解をする」「ものの本質について、あらためて考えて説明する」など、さまざまなアウトプットが待っています。このアウトプットする力は当然テストでも試されます。

 いちばんわかりやすいのは記述問題です。日能研の『学習力育成テスト』では、式と説明を書く問題や、理由を書かせる問題などがあります。テストの前に違った角度から学んだことを考えてみたり、普段は考えてもみなかったことに対して理由付けをしたりすることは、テストで点を取るとてもよい練習になります。

 学び直し③では学び直し①よりも難易度の高い問題で、思考技法の使い方を再確認していきます。思考技法は素材が何であっても使える技術です。学び直し③では初めて見る問題にもあたることでしょう。そのときに学んだことの中で、どの思考技法を使って考えるのかを自ら選択し、試していくことで、思考技法を使うレベルが上がってきます。間違えたり、失敗したりしながら、自分の行動を振り返り、応用問題に対応できる力をつけていきましょう。

 上記ように『栄冠への道』を使いこなして、日能研生が受験で勝つための第一歩である『育テ』を制してください!

 もし、『栄冠への道』を進めているがわからない問題で止まってしまい、生徒さん一人では家庭学習がうまく進まない、という場合、中学受験鉄人会では新4年生向けに、『栄冠への道』の学び直し全問解説動画をご用意しています。半分の問題の解説動画を無料で視聴可能ですので、ぜひご利用ください!

日能研サポートメンバーシップ『栄冠への道』算数解説動画

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