No.1711 日能研のカリキュラムは遅いのか?【4年生編】

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 ある日の小学生の学校での会話です。

Sくん:「ねぇねぇ、ニュートン算ってもうやった?」
Nさん:「なにそれ?」
Sくん:「えっ!?まだやってないの?」

 その晩、Nさんの家では…

Nさん:「今日学校でね、Sくんにニュートン算?を習ったかって聞かれたの」
お母さん:「ふぅ~ん、でどうしたの?」
Nさん:「知らないから、なにそれ?っていったの」
お母さん:「そしたら?」
Nさん:「まだやってないのってバカにされた!だからS くんはきらい」
お母さん:「そんなの気にしなくていいのよ。NちゃんはNちゃん、ちゃんとやってるんだから大丈夫。」

 誰でも、今のカリキュラムや学び方でよいのだろうかと考えたことはあるのではないでしょうか?どのご家庭も、わが子に合う塾を考えて入塾したはずです。しかし、だんだんとカリキュラムが進み、いろいろな情報が入ってくると、つい他塾と比較して、不安になることもあるでしょう。これは子どもたちだけでなく、大人たちも同様なのです。

 日能研はカリキュラムが遅いと言われます。ここでいうカリキュラムとは「単元の学び順」です。確かに他の塾の単元の学び順と比べると日能研の単元の学び順は遅いかもしれません。では、早く単元を進めることが効果的なやり方なのでしょうか?ここでは、4年生のカリキュラムを効果的に利用する方法をご紹介します!

1.日能研は学び方を学ぶ塾

 以前の記事(『栄冠への道』を制する者が『育成テスト』を制する)にも書きましたが、日能研には「学習プロフィシエンシーシステム」があります。これは何を(素材)どのように学ぶのか(思考技法)を明確したカリキュラムのようなものです。

 この思考技法こそ、「学び方」なのです。4年生は系統学習が始まって最初の学年です。だかこそ、普段の家庭学習で「学び方に親しむ」「学び方を広げる」時間をとるべきです。これが、他塾にはない、日能研だけの学び方を学ぶカリキュラムです。

2.学び方に親しむ時間をじっくりとろう!

 では、学び方に親しむにはどのようにしたらよいのでしょうか?そのヒントは「本科テキスト」にあります。逆算を学ぶ回を例に挙げて説明しましょう。

日能研の逆算の導入(4年生第5回 3月上旬に学びます)

(学び 1) 式を図で表してみよう!

文章の中にわからない数があるとき、わからない数を⬜︎として、式や図をかくことがあります。ここでは、「⬜︎を使った式」を図で表していきます。

【視覚化(しかくか)して、たし算をとらえる】

 例えば、下の線分図(せんぶんず)は 1 + 2 = 3を表しています。

やってみよう!【しくみをとらえやすくするために、視覚化(しかくか)する】

 それぞれの式を、線分図で表してみましょう。それぞれ、どうすれば ⬜︎に入る数が目に見えるようになるでしょうか。

●1 + 2 = 3 をもとにして作った「⬜︎を使った式」

① ⬜︎+ 2 = 3

② 1 + ⬜︎= 3

③ 1 + 2 = ⬜︎

ある大手塾の逆算の導入(4年生第2回 2月中旬に学びます)

2 逆算

 わからない数を⬜︎として式を作り、その式から、⬜︎にあてはまる数を求める計算のことを逆算といいます。

 逆算は、次の公式を利用して、ふつうの計算とは逆の順序で計算します。
 エとクの逆算は、特にまちがえやすいので、気をつけましょう。

  もとの式    公式
ア ⬜︎+A=B → ⬜︎=B-A
イ A+⬜︎=B → ⬜︎=B-A
(略)
エ A-⬜︎=B → ⬜︎=A-B
(略)
ク A÷⬜︎=B → ⬜︎=A÷B

例題 3
次の⬜︎にあてはまる数を求めなさい。
(1) ⬜︎+23=61

 同じ逆算という単元を学ぶにしても、アプローチの仕方がこんなにも違います。日能研の逆算のとらえ方は線分図を使い、式を図に表していきます。こうすることで、図を見て逆算を考えます。ここで使った「線分図」による考え方は他の単元でも使うことができ、汎用性があります。

 一方、他塾の逆算のとらえ方は「公式」です。つまり、暗記です。暗記した知識は手っ取り早く簡単に使うことはできますが、暗記のため他の単元で同じような考え方を使うことはできません。決して、どちらが良いとか悪いとかはありませんが、その子に合った学び方であればそれが最良の学び方といえます。 

 日能研のカリキュラムの内容は「学び方」を学ぶため、1回の量はそれほど多くはありません。そのため、じっくりと思考技法(考え方)を使う時間をとることができます。前の例の逆算であれば、単純にたし算の逆算だから引き算というのではなく、線分図を書いて量の関係をとらえていきます。

 したがって、家庭学習においても、逆算の問題を解くときに線分図を書きます。

 このように日能研のカリキュラムの1回1回では、他塾にはない思考技法(考え方)を学びます。この思考技法を家庭でも再現して学習することで、汎用性の高い考え方を身につけることができます。このように、日能研の学びはいちいち面倒なのです。しかし、この「いちいち面倒」なことが後々じわじわと効いてきます。

3.学びだけではない、4年生のうちに身につけたい学習姿勢

 受験生をかかえるご家庭の方からよくこんな言葉をお聞きします。
「うちの子は本当に式を書かないんです」
「筆算がぐちゃぐちゃで、、、」
「字がきたなくて」
「丸つけをしないんです」

 上に挙げたことは、どのようなご家庭でもある話ではないでしょうか。

 いろいろな行動は繰り返すうちに習慣や癖となります。習慣や癖となった行動は改めるのにかなりの時間と労力を使います。学習する上でよくない行動が習慣や癖にならないうちに早めに手を打ちましょう。

 ここでは習慣や癖にしたい行動を考えていきます。昔から「読み、書き、そろばん」と言うように、基本的な学習姿勢をつけることは後々の学習に大きな効果をもたらします。現代の「読み、書き、そろばん」とは何でしょう?

●丸つけは成績アップの第一歩

 大人にとっては宿題をやったら丸つけをするのが当たり前と思っている人も多いのではないでしょうか?ところが、子どもたちにとっては、丸つけをすることは当たり前ではありません。宿題が終わればそれでよいと考える子もいます。丸つけは「どのくらいできたか」を知るだけではなく、できた問題もできなかった問題も、なぜできたのか、なぜできなかったのかを考え、次への行動に移す大事な作業です。

 丸つけをして、今の自分をさらにアップデートするためのものです。「宿題をやる→丸つけをする→なんで間違えたのだろう(なんで正解できたのだろう)→次はこうしよう!」ができれば、今の自分よりもさらに一歩上に行くことができます。このプロセスは日能研の推奨する「振り返り」です。宿題の1題からでもいい、おうちの人と一緒にやってもいいので、今日から丸つけを始めましょう。

●式を書くことは入試対策にもつながる

 こちらもやって当たり前と思ってはいけません。問題を解いて答えが出ればよいと思っている子もいます。式はどのような考え方で、その答えに至ったかを表す唯一のものです。特にはじめの式はきちんと残すようにしましょう。式を残しておくと、どの部分で間違えたのか、後で確認することができます。また、その式を見て、お家の方や先生が、一緒に考えることもできます。

 入試においても、式で説明する問題は出題されるため、この時期から対策をとっておくことが重要です。ここでも、いきなりすべての問題に式を書くことができない場合は、例えば計算問題から手をつけてみてはどうでしょう。なんでも一気にたくさんはできません。少しずつできることを増やしていきましょう。

●図を書こうという前に、図の書き方を確認

 式を書くこと以上に図をかくことはハードルが高くなります。図の中でも代表的な線分図でさえ、かけない子がいることに注意しなければなりません。このような子に「何で図をかかないの!」というような対応をすると、なにも言えなくなるのは当たり前です。

 「かかない」のではなく、「かけない」ことを理解して、接してあげないといけません。計算の書き方や線分図のかき方は、きちんと習っていない子にはかき方から教えてあげなければなりません。かき方がわかるようなれば、自然と図をかくようになるばかりか、わかりやすい図を書くようになります。

●字は間違えないように工夫して書く

 「もっと丁寧に書きなさい」と「きれいに書きなさい」はどちらが正解でしょう。両方とも正解です。テストの答案では「0(ゼロ)」と「6」、カタカナの「ア」と「イ」など、どちらを書いているのかわからない答案はよく見かけます。

 線分図をかいていても、線と文字が重なったり、量を示す部分がわからなかったりすることはよくあります。肝心なのは、自分にも他人にも読める字を書くことや、書いた字を誤って読むことがないように工夫して書くことです。したがって、具体的なアドバイスは以下のような声かけとなります。

「もう少し字を大きく書いてみようか。」
「字と字の間をあけて書くと読みやすいよ。」
「線分図を2本書くときは、1本目と2本目の間を1行あけて書こうか。」
「字が重ならないように書こう。」

 これらのアドバイスが「丁寧に書く」「きれいに書く」の内容だと思います。子どもは丁寧に、きれいにと言われれば、美しい文字を書かなければならないと思いがちです。字はそのままで、読みやすくなるコツを習得していきましょう。

●筆算は転ばぬ先の杖

 「筆算を書きなさい」という場面は、暗算を間違えたときです。また、「筆算をきちんと書きなさい」という場面は、筆算を書いたものの、繰り上がりを書いていなかったり、桁がそろっていなかったりして間違えたときです。いずれにしても、答えが正解の場合はこのようなやりとりにはなりません。

 しかし、実際に計算間違いが多い子は筆算を行った方がよいでしょう。4年生では、まだいろいろな計算方法を学んだばかりです。いろいろな計算の正しい筆算の方法を今一度確認して、必要ならば修正していくのもよいでしょう。例えば、小数どうしのたし算とかけ算ではそもそも筆算の書き方が違います。

 小さなことですが、このような筆算の書き方の違いも筆算を書くことを通じて、身につけることができます。まっすぐに書く、繰り上がりの数字を書く、桁を正しくそろえるなど、まずは筆算の書き方から見直していくとよいでしょう。筆算を書くときには前述した「●字は読める字を書く」のアドバイスを参考にしてみてください。

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