No.1751 日能研4年生、9月に成績が下がる子・上がる子の違い~後期最初の1か月で見直したい家庭学習~

 夏期講習が終わり、いよいよ日能研4年生の後期がスタートしました。
 この時期になると、
「前期より『栄冠への道』に時間がかかるようになった」
「授業では分かっていると言うのに、家で問題を解かせるとできない」
「このままで5年生になって大丈夫なの?」
と不安になる保護者の方が増えてきます。
 実は、日能研4年生の9月は、成績に差がつき始めやすい時期のひとつです。

 ただし、ここで大切なのは、
「9月に成績が下がった=勉強についていけなくなった」 
ということではありません。
 むしろ、4年生前期までの勉強方法が、後期の学習内容に合わなくなってきた可能性があります。
 今回は、日能研4年生で「9月から伸びる子」と「成績が落ちやすい子」の違いを、家庭学習の視点から見ていきます。

そもそも、なぜ日能研4年生は9月から差がつきやすいの?

 4年生の前期は、比較的「習ったことをそのまま使えば解ける」問題も多くあります。
 ところが後期になると、算数を中心に少しずつ様子が変わってきます。
 単純に計算方法を覚えるだけではなく、
• 問題文を読んで状況を整理する
• 図や線分図に表す
• どの考え方を使うか判断する
• 以前習った内容と結びつける
といった力が必要になってきます。

 つまり、
「授業を聞いた」→「宿題をやった」
だけでは、十分に定着しない単元が増えてくるのです。
 ここで家庭学習のやり方を後期型に切り替えられるかどうか。
 これが、9月以降の成績の大きな分かれ目になります。

9月から伸びる子① 「授業を受けた」ではなく「自分で解ける」を基準にしている

 伸びる子の家庭では、「今日の授業、分かった?」だけで終わらせません。
 大切なのは、
翌日、自分一人で同じような問題を解けるかどうかです。
 授業中には先生の説明があります。板書もあります。
 そのため、その場では「分かった気」になりやすいものです。
 ところが翌日、何も見ずに問題を解いてみると手が止まる。これは珍しいことではありません。
 むしろ、この
「分かった」を「できる」に変えること
こそ家庭学習の大切な役割です。

成績が落ちやすいパターン

授業

栄冠への道をとりあえず埋める

丸付け

終わり

伸びやすいパターン

授業

栄冠への道を解く

間違えた問題・手が止まった問題を確認

考え方を理解する

もう一度、自分で解く

 この最後の
「もう一度、自分で解く」
が非常に重要です。

9月から伸びる子② 『栄冠への道』を「終わらせること」が目的になっていない

 日能研生の家庭学習で中心になる教材のひとつが『栄冠への道』です。
 ところが後期になると、
「栄冠がなかなか終わらない」
という相談が増えてきます。

 すると保護者としては、
「今日中に全部終わらせなきゃ」
「まだこんなに残っている」
と焦ってしまいます。

 しかし、ここで注意したいことがあります。
栄冠への道は、ページを全部埋めれば成績が上がる教材ではありません。
 大切なのは、
その回で身につけるべき考え方を理解できたか
です。
 栄冠への道を終わらせることだけを目的にせず、わからなかった問題は、必ず解説を確認して、正しい考え方を身につけましょう。

 そして、「もう一度、自分で解く」ことが大切です。

9月から伸びる子③ 
親が「先生」になりすぎない

 4年生後期になると、家庭学習の内容も少しずつ難しくなります。
 そこで増えてくるのが、
親子で算数を教え合っているうちにケンカになる問題
です。
「さっき説明したでしょ!」
「だから、ここをこうするの!」
「塾ではどう習ったの?」
 親としては一生懸命です。
 ですが、子どもの側からすると、
「塾でも勉強して、家でも怒られながら勉強する」
状態になってしまうことがあります。

 そして、もう一つ問題があります。
 親が毎回答えまで導いてしまうと、
子ども自身が「分からない問題を自分で乗り越える力」を育てにくくなる
ことです。
 4年生のうちはまだ親が教えれば何とかなるかもしれません。
 しかし5年生、6年生になると学習量も難度も大きく上がります。
 だからこそ4年生後期から、
親が教えなくても家庭学習が進む仕組み
を少しずつ作っておくことが大切です。

9月から伸びる子④ 育成テストを「結果」ではなく「次の勉強の材料」にしている

 育成テストの結果を見ると、どうしても評価や点数に目が行きます。
「今回は何点だった?」
「評価は?」
「クラス平均より上?」
 もちろん結果も大切です。

 ただ、4年生の段階でもっと大切なのは、
何ができて、何ができなかったか
です。

 例えば算数なら、
• 基本問題は取れているか
• 栄冠で練習したタイプの問題を落としていないか
• 問題文の読み違いがないか
• 時間不足になっていないか
• 同じ種類のミスを繰り返していないか
を見てみましょう。

 テストは、
「できなかったことを責めるためのもの」ではなく、「次にどんな手を打てばいいか教えてくれる教材」
です。

育成テスト

弱点を発見

本科・栄冠へ戻る

もう一度解く

 このサイクルが作れる子は、後期からじわじわと成績が上がっていきます。

では、9月に成績が下がったらどうすればいい?

 まず、必要以上に慌てる必要はありません。
 4年生の9月は、
「前期までの勉強方法を見直してください」というサインが出やすい時期
だと考えてください。

 点数そのものよりも、次の4点を確認してみましょう。

① 授業後すぐに復習できているか
授業から何日もたってから栄冠に取り組むと、授業内容をかなり忘れてしまいます。
なるべく記憶が残っているうちに復習しましょう。

② 分からない問題で長時間止まっていないか 
考える時間は必要ですが、分からないまま30分、40分と止まるのは効率的ではありません。
解説動画などを利用して考え方を確認することもひとつの手です。

③ 間違えた問題を解き直しているか
解説を読んで「分かった」で終わらせず、何も見ずにもう一度解いてみましょう。

④ 育成テスト前だけ勉強していないか
育成テスト直前にまとめて復習するより、
授業→栄冠→解き直し→育成テスト
という1週間の流れを作る方が定着しやすくなります。

4年生の9月、本当に大切なのは「点数」より家庭学習の型

 4年生後期になると、少しずつ成績差が見え始めます。
 でも、この時期の成績だけを見て、
「うちの子は算数が苦手なのかもしれない」
「このクラスのままなのかな」
と決めてしまうのはまだ早いです。

 むしろ見てほしいのは、
家庭学習が一人で回り始めているか
です。

 5年生になると、学習内容も学習量もさらに増えます。
 そのとき、
「親が横について全部教えないと進まない」
状態だと、親子ともにかなり大変になります。

 だから4年生後期は、

分からない

考える

解説などで理解する

自分でもう一度解く

テストで確認する

という学習の型を作る時期でもあります。

 このサイクルができるようになると、目先の1回のテストだけでなく、その先の5年生・6年生の学習にもつながっていきます

日能研4年生の家庭学習を「親が教えなくても進む形」に

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【無料コンテンツ】
・実力判定テスト算数予想問題
・毎週の本科教室ガイド
・日能研生の家庭学習のヒント
【有料メンバーシップ限定コンテンツ】
・『栄冠への道』算数解説動画
・育成テスト算数予想問題

などを配信しています。

 特に『栄冠への道』の算数解説動画は、
「問題が分からないたびに親が教える」状態から、子ども自身で解説を確認して学習を進める
ことを目指して作っています。
 4年生の9月は、まだ成績を急いで追いかける時期ではありません。
 それよりも、
「この先も続けられる家庭学習の仕組み」を作ること。
 それが結果的に、後期に伸びていく子の大きな土台になります。
 後期が始まった今だからこそ、一度ご家庭の学習の流れを見直してみてください。

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