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前編では、3つの理由のうち2つをお話ししました。今回は、3つ目の理由と、広尾学園小石川の誤算、そして来年度の第1回目の入試ではどの程度の偏差値なら挑戦すべきなのかについてお話しします。
それではさっそく3つめの理由ですが、それは、立地の良さを活かして、午後受験で上位校を第一志望とする受験生を獲得できる。ということです。中学受験における立地の良さとは午後受験で上位校と併願する受験生を集められるというとてつもなく大きなメリットがあります。通常、午後受験は、上位校を午前受けて午後に併願します。つまり滑り止めとして受験する受験生が多くなります。広尾学園小石川は、ここで上位校に不合格だった生徒を囲い込む作戦です。
同校の一般入試の受験日をみてみましょう。2/1午前・午後、2/2午後、2/3午後、2/4午後に5回実施されます。この午後入試を4日連続で行うことによって、前出の鷗友学園、東洋英和、芝、本郷、城北、巣鴨や本家の広尾学園あたりを第一志望とする受験者の受け皿となるはずです。しかし数年後、偏差値が上がってくると、女子御三家は面接があるので間に合うか微妙ですが、男子御三家をはじめとして、渋谷教育学園渋谷や豊島岡、駒場東邦、海城、早慶付属などを第一志望とする生徒の獲得も可能になるでしょう。といいますか、本当の狙いはそこにあるのだと思います。
トップ層の受け皿になることで、優秀な学生を確保できます。優秀な学生が入ると、他の学生に良い刺激を与えて全体のレベルを上げていくという正のスパイラルが動き出します。このスパイラルを毎年回すことで、短期間で本家の広尾学園に追いつこうという狙いなのです。いかがでしたでしょうか。新設校、広尾学園小石川が偏差値を爆上げする理由はどれも説得力があると思いませんか。
ここまでの話をお聞きになって、初年度から大きく伸びるのか、広尾学園小石川に死角はないのか。とがっかりしている方もいらっしゃると思いますが、実はこれだけのプラス要素がありながら、来年2月の入試では、学校側が当初見込んでいたほどの人気が出ない可能性もあると私は考えています。
理由は2つあります。
まず1つは、来年4月から新設するというアナウンスが行われたのが今年の4月であり、緊急事態宣言期間と重なってしまいました。この頃は、小学校の休校や塾のオンラインへの切り替えで受験生も親御さんも、われわれ塾業界もバタバタしていて、告知がうまくいかなかったと思われます。
もう一つは、リアルな学校説明会が開けず、オンラインになっているということです。本家、広尾学園の人気に火が付いた理由のひとつが、同校のプレゼンテーションのうまさでした。受験生のみならず、親も1日でファンになってしまうプレゼンテーション力は他校とは一線を画すどころか、段違いでした。同じように広尾学園小石川も、4月に新設を告知した後、立て続けに学校説明会を開き、得意のプレゼンでファンを次々と獲得し、受験校を決めはじめる秋には出願者数がある程度読めるようになっていたはずです。
しかし、オンラインになることでそのプレゼン力が半減してしまいました。徐々にリアルな説明会も行われているようですが、密を避ける為、抽選になっているようです。受験者側の心理として、一度も訪問したことのない学校を第一志望とするのはあまり現実的ではありませんので、現状は計画よりも第一志望の受験生の確保が遅れていると思われ、歩留まりが読めず、学校側は不安だと思います。
そのため、おそらく2月1日の午前・午後は多くの合格者を出すと予想します。ここは私の推測になってしまいますが、2月1日の午前入試なら偏差値40台前半でも勝機はあると考えています。もし、偏差値は足りないけれど第一志望であるなら、これからの模試の偏差値の推移と合格可能性をよく見た上でですが、チャレンジする価値は充分あると思います。ぜひ諦めないで頑張ってください。
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