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<中学受験ラジオ>
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このメルマガをお読み頂いている読者の方々には、中学受験はまだ先なので、今は情報収集している。という方もいらっしゃれば、我が子は受験勉強真っ只中、という方もいらっしゃると思います。
これからの方は、本当に中学受験が必要なのか、とモヤモヤすることもあるでしょうし、真っ只中の方は、受験をするという決断が、わが子にとって本当に正しかったのか時々わからなくなる、ということもあるでしょう。今日は、そんな皆さんの為に、悩んだ時に思い返してもらいたい「中学受験をするべき3つの理由」をお伝えします。
まず1つめは、大学受験に向けて圧倒的なアドバンテージを得られるということです。
優秀な中高生を見ていると、勉強の習慣が身に着いています。人生は勉強の連続であり、毎日、歯を磨くように勉強することができるのは、何ものにも代えがたい強みです。
習慣は語学力と一緒で、なるべく子供が小さいうちに身につけさせてしまった方が親も子も楽です。中学生にもなると親のコントロールは想像以上に効かなくなります。そう考えると、反抗期が始まる前の小学校3年、4年あたりから受験勉強を始めるのは勉強の習慣をつける絶好のタイミングだと思います。
また、小学生時代に勉強に打ち込むことは学力へのリターンが大きいです。中学受験は公立の小学校で習うレベルの上のその上の勉強を徹底的にやりこみます。小4から勉強をはじめたとして3年間は勉強漬けです。仮にほぼ同じ学力の生徒を、中学受験勉強を経験した者と、していない者で比較した時、中学入学段階ですでに両者の間には圧倒的な差がついています。大学受験に向けて、中1から両者が同じ努力をしたとしたら、その差は永遠に埋まりません。埋まらないどころか、勉強の習慣が身についている生徒が優れた中高一貫システムで育成されるわけですから、差はむしろ広がるはずです。つまり、中学受験は大学受験に向けて圧倒的なアドバンテージをわが子に授けることができるのです。
2つ目は、良質な教育環境が手に入るということです。
まずは、システムです。
私立中学は6年間で育てるカリキュラムとなっており、学校によっても違いはありますが、ざっくり言うと、高2までに6年分のカリキュラムを終了し、高3では大学受験を見据えた勉強がメインになりますので、大学受験で圧倒的に有利です。毎年、東大の合格者数ランキングで中高一貫校が上位をズラリと独占していることを見れば、中高一貫校のシステムが大学受験に与える影響の大きさがわかって頂けると思います。また、高校受験で分断されないので、クラブ活動にも腰を据えて打ち込めるのも中高一貫校の特権です。
次に、友人・教師です。
公立中学では同じクラスに偏差値が30の子もいれば70の子もいますので授業効率は非常に悪いです。しかも、成績の低い子にレベルを合わせるので、割を食うのは成績上位者となってしまいます。一方、私立中学は、入試で選抜された学力が近い生徒が入学するので、効率の良い授業が受けられます。学校によっては1学年をさらに学力分けしてクラスを編成して授業効率を上げているところもあります。
また、数ある私立中学の中から同じ中学を選んだご家庭やお子さんは、価値観の近い可能性が高く、学力レベルも近いので、良きライバルとしてお互いに切磋琢磨していける友人に恵まれる可能性も高いです。
公立と私立の教師の力量の差も見逃せません。これは、役所と企業に例えると分かり易いと思います。私立中学の教師は成果が求められ、結果によって評価されますので緊張感があり常にスキルを磨いています。一方、公立の中学では私立のような評価システムがほぼ機能しておりませんし、公立中学の先生は大学受験のことは全く考えていません。ゴールが高校受験だからです。しかし、私立中の先生は大学受験にゴールを置いており、このゴール設定の違いは非常に大きいです。
英語に関しては圧倒的な差があります。私立中学にはネイティブの先生が必ずと言っていいほど在籍していますし、大学受験のノウハウを得るために予備校や進学塾と提携している学校も少なくありません。
設備は、公立と私立中学で大きな差があります。私も多くの学校を訪れますが、特に差が顕著なのが、IT設備と図書館、英語ラーニング教室だと感じます。ITと英語の能力は将来を切り開く力に直結します。蔵書の多い図書館には教養を伸ばそうという学校側の決意を感じます。私立の図書館には必ず数名の司書の方がおれら、生徒が必要な書籍にアクセスしやすい環境を整えています。
さて、ここまでお話すると、自分は中学受験を経験していないけれど、公立の環境は悪くなかった。大学受験も成功したし、均質性の高い私立よりも、多様性のある公立中学で揉まれたほうが人間形成上いいのではないか。と考える方もいらっしゃると思います。もちろん、そのご意見には一理あると思うのですが、親世代と子供世代では受験環境が違ってきている点をお話しさせてください。
それが、3つ目の理由です。実は高校受験で入れる私立進学校が少なくなってきています。
首都圏では、高校受験の難関校であった、浅野、サレジオ学院、武蔵、暁星、渋谷教育学園渋谷などがすでに高校の募集を停止していますし、その後、海城、攻玉社も高校募集を停止しました。そして、女子の最後の砦と言われた豊島岡女子が2022年度からの高校募集停止を発表して衝撃が走りました。
なぜ、高校募集を停止する学校が増えているかと言うと、常に大学受験で結果を求められる私立進学校の事情があります。
私が実際にある有名中学の教頭先生に聞いたところによると、高校受験で入ってきた生徒と中学から上がってきた生徒では、高1入学時点での進度が違い過ぎる為、別クラスとなるので、一つの学校の中で二つのカリキュラムが走ることとなり非効率である。ということでした。私立中学は常に出口である大学受験で結果を出すことを求められていますので、中学受験で生徒をとって6年間で効率的に育てる傾向はこれからも続くと考えられます。
もちろん、私立ではなく都立や県立という選択肢もありますが、近年は、公立高校でも中高一貫化が進んでいるという点も無視できない環境の変化です。
いかがでしたでしょうか。
中学受験について悩むことがありましたら、ぜひ、思い返して頂ければと思います!
中学受験と言うと、小学生を勉強漬けにしてかわいそう、と揶揄されることもありますが、必ず、中学受験をさせてくれて有難う!と感謝される日がくると私は、確信しています。
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