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第25回のテーマは「割合と比」です。今回のポイントは「線分図を利用して割合の文章題を解けるようにする」ことです。割合と比に関する総合回になります。割合の問題は式を立てて解くこともありますが、線分図を用いて解くことが非常に多いです。特に難関校で出題されるような難問は線分図がなければ解答のヒントがつかみづらくなります。前回同様に、どのように線分図を使えばよいかを意識しながら練習していきましょう。また、今回初めてニュートン算が出てきます。お子様が苦手にしやすい単元ですが、慣れてしまえば出題パターンは限られますので、得点源にもできます。今回で問題の流れがわかるように練習しておきましょう。
「学び1」では割合について、「学び2」では相当算について、「学び3」は仕事算について、「学び4」ではニュートン算について学習します。
「学び1」では、まず割合の基本である、「もとにする量×割合=割合にあたる量(比べる量)」という関係を使えるようにしておきましょう。式を丸暗記するのでも構いませんが、それぞれの言葉の意味はおさえておいてください。167ページ「課題」の3人の解き方はどれも重要です。一番感覚的にわかりやすいのはCさんの考え方ですが、もとにする量そのものを求める問題では使えません。Aさん・Bさんのように比を使う方法はどのような問題にも使えるので、比の計算に慣れていきましょう。
「学び2」では、自分でおいた1あたりの量を求める問題を考えます。169ページ・170ページの問題1~4は典型的な相当算の線分図です。図のかき方をしっかり理解して、自分で書いて整理できるようにしておきましょう。特に問題3・問題4は図が書きづらく、テストでは差がつきやすい問題です。くり返し練習をしておきましょう。
また、実戦レベルでは、問題1・2は計算だけで求められるようにしておきましょう。それぞれを式で解くと、問題1は□×5/100=300、□=300×20=6000、問題2では、□×2/3×3/4=9、□=9×2=18と解けます。なぜこの式になるかを考えてみるとよいでしょう。
「学び3」では、172・173ページ「感じよう」で示される3通りの解き方が重要です。特に解き方3が
お子様にとっては使いやすいでしょう。1人あたりの仕事量が整数になり、計算がしやすいからです。慣れると、まず全体の仕事量を日数の最小公倍数でおき、それを日数で割って一人あたりの仕事量を求める、といった流れがほとんどだということがわかるはずです。手順を覚えるように練習しましょう。
「学び4」では、基本のニュートン算ではすべてのものがなくなったときに、最初の量+増えた量=減った量の関係が成り立つことが重要です。この時、増えた量=1あたりの増える量×時間、減った量=1あたりの減る量×時間で求めることができます。ニュートン算は問題の成り立ちを理解するのに図が不可欠です。176ページ「やってみよう!」の線分図に照らし合わせながら、自分で図をかいて解けるように練習をしましょう。
演習としては、177ページ~179ページ問1~問5の基本問題はもとより、181ページ問1の割合と平均の問題、181ページ問2の地上に出ている「くい」の問題、182ページ問4の「びん」と水の重さの問題、問5の小数点のけたをずらす問題、184ページ問9の仕事算の問題、185ページ問10~12のニュートン算の問題、186ページ問13、187ページ問15のボールがはねる問題を優先して解くとよいでしょう。
余裕のあるお子様は、181ページ~188ページの上記で紹介していない問題、189ページ「かくしの湯」を解くとよいでしょう。難関校では、ニュートン算・仕事算は他の単元と絡めて出題されることがあります。まずはニュートン算・仕事算の基本の解き方をしっかり定着させることを目指しましょう。
第25回のテーマは「分数同士のわり算・逆数」です。今回のポイントは「分数のわり算の手順の完全習得」です。まずは逆数の基本的な考え方をしっかり身につけましょう。なかなか覚えられない場合は、逆数の計算は分母と分子をひっくりかえすこと、と機械的に覚えてしまっても構いません。前回同様、逆数を計算として使えるように練習を繰り返しましょう。文章題では、式の立て方に注意が必要です。どの数値をかけて、どの数値をわるか、問題文から早く見つけ出すことを目指しましょう。間違えた場合は自分の考え方と解答を比べ、どのように式をおけばよかったのかをしっかり復習しましょう。また、前回学習した分数のかけ算を用います。あやふやな場合は徹底して復習しておきましょう。
「学び1」では分数のわり算を使う場面について、「学び2」では逆数の定義と分数のわり算の手順について、「学び3」は1あたりの量(単位量)の作り方について学びます。
「学び1」では、129ページ「やってみよう!」に書かれているように、どういう計算の時に分数のわり算が出てくるのかを着想できるようにしましょう。
「学び2」では、130ページ「逆数の定義」を覚えておきましょう。2020年度の女子学院など、近年の入試では用語の定義が出題されることもあります。今後新しい用語が出てきたときは覚える意識を持っておくとよいでしょう。
分数のわり算の計算手順は131ページの手順を見ながら練習を重ねていきましょう。わり算の分数の計算が出てきたときは、最初に帯分数は仮分数にすべて戻し、その後「÷」のあとについている分数の上下をひっくり返してかけ算にする、というパターンの覚え方で練習しましょう。
「学び3」は、どちらをもとにする量(単位量)にするかで計算が変わってくることを説明しています。このタイプの問題は、お子様がどちらをもとにすれば分からず、迷いやすい問題でもあります。のちの仕事算や比の計算に関係してきます。ここで感覚がつかめるように練習しましょう。
イメージができない場合は、身近な例で説明するのも一つの手です。例えば、300グラム900円の豚肉を100グラム買うといくら?と考えてみると、300グラムから100グラムで1/3倍になっているので、900円×1/3=300円といった具合に式が立てられれば、理解がより固まります。スムーズに式が立てられるように、いろいろな形で試してみましょう。
演習では、135ページ・136ページ問1~4の基本問題をはじめ、138ページ問1の3つの連続した分数のかけ算・わり算の計算、139ページの問4・5の1あたりの量の計算問題を徹底するとよいでしょう。テストで出やすい計算です。
余裕があるお子様は、140ページ問6の計算を間違える問題、問7の同じ容器に異なるコップで水を入れる問題、141ページ問9の「ものさし」の問題に取り組むとよいでしょう。
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