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いよいよ6月に突入しました。この時期になると、「今まで通りちゃんと勉強しているのになかなか結果(偏差値)に結びつかない。まるで下りのエスカレータを上っているようだ」という趣旨の親御さんの声をよく聞きます。
今まで通りでダメなら、もっと勉強時間を増やさなければ!とお考えになられるかもしれません。確かに勉強量の増加は成績アップに直結しますので、この時期からはできる限り勉強時間を増やして頂きたいのですが、その増加した時間を有効に使う為に、なぜ結果に結びつかないのか、を考えてみます。まず、「今まで通りの勉強」というのは、日々の塾の授業の予習・復習(日能研であればカリテ対策・四谷大塚であれば週例テスト対策)ではないでしょうか。そして、偏差値が上がらないのは、公開テストではありませんか?
ちょうど6年生の今の時期は、普段の授業はまだカリキュラムが終わっていないのに、公開テストでは受験レベルの総合問題を制限時間内に解答することを要求される。という苦しい時期なのです。プロ野球に例えるなら、まだ調整の最中で体が仕上がっていないピッチャーが、いきなり公式戦に登板するようなものです。どんなに実力を秘めた選手でも、いい結果を残すのは難しいでしょう。つまり、この時期は、体作り(カリキュラムの予習・復習)をしながら、いち早くマウンドに立てるように準備(公開テスト対策)を進めなければならないのです。
具体的な勉強法を算数を例にとってご紹介します。算数のボリュームや学習量の多さは、4教科の中でも群を抜いていますので、できる限りコンパクトなテキストを夏までに一巡させるとよいでしょう。
そこで『ベストチェック』(日能研ブックス)を利用することをおすすめします!このテキストは、中学入試に必要な全70ポイントをカバーしており、見開きの左ページは公式と、例題による解説、右ページは演習形式になっています。ただやみくもに、最初の単元から順番に進めてゆくのではなく、一週間で目標を決めて、しかも1日にこなす量をあらかじめ計画して、進めてゆくのがよいでしょう!例えば、前回の公開テストで、図形の相似分野でとれなかった場合、まずは相似分野から、平面図形中心に、平日に3ポイント、土・日で4ポイントという具合に、1日あたりの配分を割り振って進めてゆくのがよいでしょう。「そんな時間ないよ!」という生徒さんには、ぜひ「こまぎれ時間」をうまく使うようにアドバイスしてあげてください。「お風呂に入る前の5分」や「朝食前の5分」など、習慣になればしめたもの。結果的に相当な勉強時間を確保できます。また、演習問題の構成ですが、ほとんどが大問3問で、だんだん難しくなっていきますので、逆に大問[3]をまず解いて、正当できればその章はOKとする。などのルールを決めながら進めていくもの楽しいものです。[3]ができなければ[2]を、[2]もできなかったら[1]に。という具合です。[1]も間違えたら、左ページの解説をじっくり読んで再チャレンジです。楽しみながら弱点補強になります。全体スケジュールの管理は、目次が1ページにすっきりとまとまっていますので、目次に書き込むなどして、夏期講習前までに70ポイント全部を完了させるペースで進められればベストです。必ず公開テストでの偏差値がグンっと上がります。ぜひ毎日の勉強に取り入れてください。
いよいよ2月1日まで残すところ約8ヶ月となりました。ライバル達がいっきにギアチェンジして猛烈に勉強をしてきます。ここからは、ライバルと戦うと同時に、時間との戦いにもなります!ぜひ、今一度、ハチマキを締めなおして計画を見直し、スピードアップをしてください。もし「計画は立てたけれども、なかなか予定通り進まない」とか、「理解できない問題でつっかえてしまい先に進めない」などの壁が立ちはだかる場合は、ぜひ、我々中学受験鉄人会のプロ家庭教師と共にその壁を乗り越えましょう。 壁は大きければ大きいほど、それを乗り越えた時につく学力も大きいものです!
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