わが子を中学受験で早慶へ(慶應3校の算数過去問9年分を徹底分析しました)

今回は、2月1日慶應普通部、2日慶應湘南藤沢、3日慶應中等部と併願される受験生も多くいるほど、絶大なるブランド力を持つ人気校、慶應の付属3校の算数の出題傾向を比較してみます。

まず、試験時間と最近9年分の出題数と難易度の比率を分析すると下記のようになります。

■慶應普通部

  • 解答形式→ 記述式
  • 試験時間と問題数→ 40分で13題程度
  • 難易度→ 標準75%・応用25%

■慶應中等部

  • 解答形式→解答のみ
  • 試験時間と問題数→ 45分で18〜20題
  • 難易度→ 標準80% 応用14%、思考力6%

■慶應湘南藤沢

  • 解答形式→解答のみ
  • 試験時間と問題数→ 45分で18題程度
  • 難易度→ 標準74% 応用20%、思考力6%

中等部と湘南藤沢は形式や難易度がほぼ同じですが、普通部は記述式という点で独自性があるといえます。
次に、各校の出題単元を中心にもう少し細かく分析していきます。

■慶應普通部

解答は記述式ですがスペースは小さめで、毎年グラフや展開図の作成も出題されており、スピードだけではなく「要点を漏らさず、かつコンパクトにまとめる技術」を過去問を通して訓練しなくてはなりません。単元別の出題比率は、「計算」「速さ」「平面図形」が約20%ずつ、この3つの単元から約60%が出題されています。特に「速さ」は他二校の2倍程度の出題比率で、グラフを利用する出題も含めて、比を利用する旅人算がほぼ毎年出題されています。「平面図形」は面積比の利用や求積の出題が多く、演習量がものを言うレベル(難しくはないが、基本だけでは解けない)で、ここで得点できないようでは、合格レベルには達しないと思います。一方「割合」は8%の出題にとどまり、一般的に考えても出題比率が低いといえます。

その他、「数の性質」「場合の数」は標準的な問題ですが、調べたり、書き出す必要があり、得点差がつく出題といえるでしょう。また3校の中では唯一の男子校ということもあり、「4つの連続した数字の和を7で割ると3あまる。これを満たす最小の和を求めなさい」のように、根本的な概念の理解と論理的な思考ができないと手が止まってしまう問題が多く、過去問演習を通じてこれらを身に付けていくことが不可欠です。

■慶應中等部

解答は答えのみ、しかも桁数が示されているユニークな形式です。単元別の出題比率は、高い方から「平面図形」が17%、「計算」が16%、「数の性質」「割合」が13%ずつとなっていますが、「数の性質」は最近3年間では7%と減少傾向にあります。

単元ごとの一例として「和差に関する問題」を分析すると、「和差算」「平均算」「消去算」「つるかめ算」「過不足算」「差集め算」「日暦算」「集合算」からまんべんなく出題されています。これは全ての単元に共通しており、ずばり受験算数として学習する全ての内容から幅広く出題されています。

レベル別では標準80% 応用14%、思考力6%と分類しましたが、標準に分類した問題の大半は基本問題のため、ミスは許されません。応用も、テキストや問題集に応用問題や発展問題として掲載されている典型題ですので、合格するためには必ず解かなくてはならないレベルです。つまり、中等部の算数は「典型題は全て得点し、差をつけられない」ことが最優先事項で、「残り時間で思考力問題が解けるとラッキー」という戦略がよいでしょう。

その思考力問題ですが、かつては一番最後に出題されることが多かったのですが、最近は中盤での出題がみられたり、今年は出題されなかったりしている点は注目ポイントです。

■慶應湘南藤沢

解答は答えのみで、解答用紙は普段のテストと同じような形です。単元別の出題比率は、高い方から「平面図形」が19%、「割合」が17%、「規則性」が16%、「計算」が14%、「立体図形」が13%、「速さ」が11%と、まんべんなく出題されています。一方で「数の性質」「場合の数」からの出題は少なく、難関校としては珍しい特徴があります。

単元ごとに、もう少し掘り下げます。「割合」では「仕事算」か「食塩水」がほとんどの年で出題されています。「速さ」では「旅人算」「時計算」が大問で出題された年もありますが、小問集合の中での基本問題が多く見られます。「平面図形」では、最近2年続けて「点の移動」が出題され始めました。ここでの処理能力で、得点差がついていると予想できます。「立体図形」では、水の入った容器を傾けたり、底面になる部分を変えて高さの変化を問う出題が多いです。

レベル別では標準80% 応用14%、思考力6%と分類しましたが、最近5年だけ見ると思考力問題はほとんど出題されていません。また、標準・応用問題も中等部のような典型題ではなく、条件整理と計算処理を迅速かつ正確に行わなければ、試験時間内に解き終わることは難しく、おそらく合格者平均点と受験者平均点の差は大きいと思われます。(慶應3校は配点をはじめ、得点に関するデータは一切非公表です)

このように、3校とも「時間との厳しい闘い」という点は共通ですが、出題傾向は普通部と中等部・湘南藤沢に二分することができます。中等部と湘南藤沢の併願、あるいはどちらか一方を受験する場合は、両方の過去問演習が有効でしょう。

ということは、3校併願する場合は3校の過去問演習が必要となります。過去問演習はまだ先、早くてお盆あたりからで、9月以降で十分ですが、その他の併願校も含めて「一般的な受験生よりたくさん解かないといけない」というイメージは持っておいてください。

そして幅広く出題される3校の合格を目指すのであれば、夏休み終了までに全ての単元で弱点をなくし、基礎学力の完成を図っていただきたいと思います。

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