サピックス3月組分けテストに向けて(算数編)

新学年でのカリキュラムがスタートしましたが、徐々に家庭学習量が把握でき、生活リズムがつかめてきた頃ではないでしょうか。

そのような中で3月の組分けテストを迎えるわけですが、「増えた家庭学習を消化するだけで精一杯なのに、さらに組分けテストのための準備なんてできない。」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。

1月の組分けテストにも同様のケースが多くみられますが、例年この時期の組分けテストは、「少しヒントを与えれば解ける」あるいは解き見直すと「あ、そうだった」という問題が多数出題されています。授業内容の理解や家庭学習は一通り消化できているにも関わらず、「マンスリーでは点数が取れるが、組分けだと昔のことは忘れてしまっていて…」や、「家に帰ってきて解かせたらすぐに解けるのに…」という言葉をよく聞きます(もっともテストが終了して帰宅するまでに解答を見ているわけですから、もう一度やってみて解けるのは当たり前のことと考えるべきかもしれませんが)。

これは、見方を変えるとすぐに解きなおすことができる程度の問題を確実に解けるかどうかで、十分に得点差がついているテストといえます。組分けテストに向けて難しい問題を演習する必要はなく、解ける問題で確実に得点することが大切だということがご理解いただけるでしょう。

そこで、ぜひ取り組んでいただきたい組分けテストへ向けての学習としては、『基礎力トレーニング』の復習が挙げられます。昨年2月から今年1月までの基礎力トレーニングで、「!」のついた問題を一通り復習するとよいでしょう。(新5年生は4年生の基礎力トレーニング1年分を、新6年生は5年生の基礎力トレーニング1年分ということになります)

基礎力トレーニングをおすすめする理由は、比較的短時間でこれまでの全ての学習内容が復習できるからです。

「基礎力トレーニングのレベルで大丈夫なの?」と疑問に思われる方もいらっしゃることでしょうが、新6年生を例にとると、5年生の2学期以降は「速さ」「割合」「図形」と続き、6年生の1番テキストで「数の性質」を学習しましたが、「小数・分数」「規則性」「場合の数」などは組分けテストで必ず出題される単元でありながら、夏期講習以降全く学習していないことになります。

つまり基礎力トレーニングを復習することで、「少しヒントを与えれば解ける」や「あ、そうだった」、「家に帰ってきて解かせたらすぐに解けるのに…」という惜しい失点を防ぐことができますので、時間を捻出して取り組んでください。

また、これから実施されるテストでは「難しい問題が解けるようになる」ことよりも、「答えまでたどり着ける問題を確実に得点する」ことを常に目標にしてください。

その理由は、近年の入試傾向にあります。ここ数年の入試問題は易化傾向にありますが、今年はそれに拍車をかけるかのように、これまで難しい出題構成を堅持してきた学校も易化するケースが多くみられました。

各学校は、受験生に対して「能力の高さ」という個性よりも、「まずは学校が求める標準的なことが普通にできるか」を、判断材料としているようです。

これは、日頃の家庭学習にもあてはまります。これまでにも申し上げてきたことですが、サピックスのテキストは一般的な入試問題の難易度比率と比べて、難しい問題が多く掲載されています。大半の学校が求める学力よりも、サピックスのテキストの方が難しいということです。

授業で扱っていない問題まで、テキストに掲載されている全ての問題を学習するのではなく、難しい問題を解く時間があるのでしたら、基礎力トレーニングや他の標準レベルの問題をたくさん演習することが、得点力向上への近道になることを心に留めておいてください。

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