今さら聞けない日能研カリテと公開模試

今回はテストの上手な利用法について、日能研の場合を例に述べてみたいと思います。日能研では様々なテストを実施していますが、塾内生にとってメインとなるのは「カリテ」と「公開模試」の2つの試験です。異なる目的を持ったテストなので、それぞれ違った対応が必要です。

まずはカリテから見ていきましょう。カリテは日能研内部生を対象としたテーマ別の復習テストです。もともとはカリキュラムテストの略称でしたが、今では「学習力育成カリテ」というのが正式名称です。カリテの特徴は「実力をつけるためのテスト」であることです。学んだ内容を理解し使いこなせるようにするためのプロセスの一部なのです。したがってカリテの場合は、「十分練習したうえでテストに臨む」ことが大切です。カリテ前にどれだけ覚える努力をしたかが重要なのです。今学んでいる内容に関しては、知識のピークがカリテ当日になるような勉強サイクルを確立させましょう。カリテをペースメーカーとしてうまく利用できるかどうかが、日能研攻略の一つの鍵となります。

カリテの復習は正答率などを参考に必要な分だけやりましょう。カリテは生徒の皆さんに力をつけてもらうためのテストなので無駄な問題がありません。すべて良問といってもよいでしょう。もちろん難しい問題も含まれているので、正答率などを参考に必要なところを絞って復習しましょう。復習後は気持ちを切り替え、次の週のテーマに取り組むことが大切です。カリテの実施ペースは、6年生は毎週、4,5年生でも隔週です。済んだところは引きずらずに次の準備をしましょう。

さてもう一つのテスト「日能研公開模試」は日能研生以外の生徒も受験するオープンテストです。最近までセンター模試という名称でお馴染みでした。カリテと違い、こちらは「実力を測るためのテスト」です。範囲なしの実力判定テストなので事前の対策は立てにくいのが実情です。カリテのように共通問題・応用問題などのレベル分けもなく、様々な層の生徒が同じテストを受けるため、ごく簡単な問題からかなりの難問まで出題され、結果として難易度の差が激しい問題構成となります。特に算数で顕著ですが、正答率が30%から50%くらいの、入試で勝敗を決めるレベルの問題が少なめな印象を受けます。公開模試は対策を立てて臨むというより、テストを受けた後に必要なところだけ復習するという方針でよいと思います。6年生は夏以降、志望校判定のデータとして利用されます。

最後に、「カリテは大丈夫だが、公開模試で思うように点が取れない」という相談がよくあります。結論から言うと、6年生前半までは「あまり心配しなくてよい」ということになります。カリテ中心の勉強を続けることにより、本当の実力も次第についてきます。

むしろ気をつけたいことは、お子さんに「カリテは取れても公開は駄目ね。」などと何度も言わないことです。言われなくても本人が実力不足を自覚しています。ここでカリテ中心の勉強スタイルに疑問や不安を持ち始め、せっかく作り上げたサイクルが崩れてしまってはもったいないです。すぐには結果が出なくても、今やっていることに自信をもって進めさせてあげることが大切ではないでしょうか。

われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。

メールマガジン登録は無料です!

頑張っている中学受験生のみなさんが、志望中学に合格することだけを考えて、一通一通、魂を込めて書いています。ぜひご登録ください!メールアドレスの入力のみで無料でご登録頂けます!

ぜひクラスアップを実現してください。応援しています!

ページのトップへ