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受験の天王山である夏休みが終わり、一息つく間もなくいよいよ受験学年後半の授業が始まりました。サピックスにお通いの受験生ご家族には、SS特訓初回の授業が終わっての最初の週末を迎え、お子様方が一週間でこなしていかなければいけない課題の多さ、そして想像以上に家庭学習の時間が取れないことに焦りを感じていらっしゃる方もおいでになると思います。

そこで、今回はサピックス生の皆さまに向けて、後期の家庭学習の優先順位についてのアドバイスを「国語」に焦点を当ててお伝えします。

SAPIXでは、保護者会で「最低限やりましょう」と言われることだけでも全てをこなすのは簡単ではない、ということを以前のメルマガでもお伝えしました。ここでは、さらに厳選して、ご家庭で本当にやるべきこととその優先順位について整理してまいります。

まず、家庭学習の優先順位の筆頭にあげられますのが「SS特訓志望校別プリント」です。この授業がSAPIX生の志望校対策の要になるものです。ご家庭でもしっかり時間を取って復習していただきたいものです。

ポイントは「間違いなおし」は授業中に終え、家では「解きなおし」をすることです。

「間違いなおし」とは、演習ののちお子様が答え合わせをして、自分の答えが間違っていたことを確認し、正しくはどう答えればよかったのか、を理解して解答を直すことです。その理解をするために、演習の後先生の説明をしっかりと聞くわけですね。

「解きなおし」は文字通り再度その問題を自分の力で解いてみることです。授業中に説明を聞いて「わかった」ことを、「自力で再現できるか」…これが大切です。

自分はなぜ間違えたのか。どう考えれば正答にたどり着けたのか。次回間違えないためにはどうしたらいいのか。こういったことを直しノートに自分の言葉でまとめるのもいいでしょう。この直しのやり方は、志望校の過去問の直しにも有効です。決して「間違いなおし」だけで終わらせないように心がけてみてください。

しかし、これを全ての授業の復習で行うことは時間的に不可能です。そこで授業中に消化して、極力家庭での学習の時間を削減しなければならない授業があります。それが平常B授業・土特・SSの単科講座（受講なさっているご家庭の場合）です。これらの授業は担当の先生からの家庭学習の指示も「間違いなおしを中心にやりましょう」という軽めのトーンになっていることがほとんどだと思います。記述が中心に出題される学校を志望の生徒さんは、B授業の復習にかける比重を高くすべき場合もありますが、いずれにせよ余り時間をかけすぎないようにすることが大切です。集中して授業に取り組みましょう。

SS特訓志望校別授業に次いで時間をかけて取り組んでいただきたいものが、平常A授業の知識の学習です。後期では漢字・語句・文法・表現技法といった基礎的な知識を再度満遍なく復習していきます。最後まで復習テストであるデイリーチェックテストも行われますが、前期よりも実力問題が増えて点数を取りにくくなる傾向にあります。どのコースに在籍なさっていても7割以上は取れるように学習はすべきですが、あまり得点にこだわりすぎずに返却されたものをしっかり復習していく方が効率的でしょう。

また、後期から「漢字の要・マスターブック」から出題される漢字テストが加わります。こちらは、比較的デイリーサピックスで扱う漢字よりも基礎的なものが多いようです。算数の基礎トレと同じように、毎日時間と量を決めて取り組み、確実に知識を固めていきましょう。

9月から11月までは各種テストも立て込み、お子様方には完全な休日はほとんどなく疲労が色濃くなり始めることと思います。SS特訓の授業時間は8時間20分。さぞかし疲労困憊で授業を受けているのではないか…と思うのですが、現役の先生方は口を揃えて「生徒さん達の方が元気です」とおっしゃいます。

頑張るお子様方の元気の秘密は、どうやらお母様方手作りのお弁当にあるようです。ほんの30分程度のお昼の時間ですが、同じ志望校を目指す仲間たちと色とりどりのお弁当を囲む間は子供らしい表情に戻っているそうです。ご家族の応援が受験生のお子様方を支えていらっしゃるのだということがよくわかるお話でした。私ども鉄人会教師一同も、そのようにお子様とご家族の支えの一つになるように日々精進して参りたいと思っております。

われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100％合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。