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日能研では、5月から6月にかけて個別保護者面談が行われます。そこで今回は学力アップのための保護者面談の有効な活用法について、国語を例にお話をしたいと思います。
保護者側の面談目的を明確に持つこと。
面談で一番もったいないのは、塾側の説明だけを聞いて帰って来ることです。この機会を子供の成績を上げるために何か特別な対策や対応がないか、それらを塾側から引き出す場として考えるべきです。
また、教室スタッフとの密な関係を築くことで、今後の要望を伝えやすくなりますので、スタッフとの関係づくりも意識することが必要になります。
では、具体的にどのような目的を持って保護者面談に臨むのが良いのか。また、どのような準備が必要かを以下に挙げてみます。
この時期、国語の成績が伸び悩んでいるご家庭も多いかと思います。どのように改善して行けばよいか、プロのアドバイスが欲しいところです。そこで面談時にアドバイスが欲しいですが、漠然と「成績を上げるにはどうしたら良いか」と質問しても、答えとして「栄冠や漢字、授業の振り返りをしっかりやって下さい」といった内容以上のものは返ってこないでしょう。お子さんに必要な、個別的な学習内容や方法を引き出すためには、具体的な問いかけが必要です。
そこで事前準備として、直近のテストの答案用紙を分析して下さい。知識分野、選択肢、書き抜き、接続語の選択、記述など特に目につくところを確認しておきます。また、誤答なのか無解答なのか、時間はどのくらい足りなかったのかも確認しておきます。こうした分析をした上で、面談時に具体的に質問をしましょう。
例えば、「漢字が毎回取れていない、漢字テキストで練習はしているが他に方法はないか」「記述が毎回書けていない、書けるようになる具体的な方法はないか」「毎回テストで時間が足りず点数が取れない、スピードを上げる練習はないか」など具体的に質問して下さい。
ここで大きなポイントがあります。それは面談の相手です。日能研の場合、原則面談は教室長を始めスタッフが相手となります。授業の経験がない、あっても6年生の授業経験がない方がほとんどです。したがって志望校の出題傾向から今、弱点克服に必要かつ有効な学習方法を指摘することは難しいと考えられます。問いかけに対する回答に納得が行かない場合は、授業担当の先生のアドバイスを仰ぐべきです。この場合、教室スタッフとの関係が悪くならないように、まずはしっかりとスタッフの話を聞き、その上で先生との面談を要望することをお勧め致します。
日能研では、公開模試の成績配布等でR4偏差値表がもらえると思います。その表をもとに入試の日程を確認して、志望校を伝えるようにしましょう。現実的には受験校決定は12月ぐらいかと思いますが、家庭で目指したいところはここだという意識表示を、いまの時期からはっきりとして、教室にも子供の背中を押して貰えるように協力を求めましょう。この時期に志望校を低めに伝える必要はありません。
また、保護者として何を心がけるべきかも聞いておきましょう。志望校選択の視点を広げるためにも是非聞いてみてください。
日能研の場合、モニターで授業の様子をスタッフが確認しています。成績が伸びない理由が授業中の姿勢である場合も実は多いものです。もし、お子さんの姿勢に問題があると思われる場合には、この面談の際にモニター見学を申し出てみることをお勧め致します。お子さんにはモニターを見ていることは伝えずに、モニター見学をして様子を確認してみて下さい。ただすことがあれば、保護者としてお子さんと向き合って、しっかり話をして下さい。ここでのポイントは、他の生徒の様子や、先生の指導に関する見学ではないということを事前に教室に伝えることです。
今回は合格に向けて、「やれることはやっておこう」という視点で述べてみました。国語を例にお話ししましたが、他教科でもアプローチは同じです。ぜひ、面談を有効に活用されてください。
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