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速さの特殊算です。流水算・通過算・時計算とボリュームたっぷりの回です。
まずは流水算。今回初めて学ぶ内容です。「考えよう1」・「考えよう2」で4つの速さの関係をしっかり理解して下さい。すらすら解けるまで類題をたくさん練習しましょう。「深めよう1」は比の利用が入るためやや難しくなります。
次に通過算です。「考えよう3」で基本の確認をします。「深めよう2」も基礎レベルです。パターン別に公式っぽく覚えるのも悪くはありませんが、少しひねられたときは電車やトンネルの絵を描いてみるのも有効です。
そして最後に時計算です。道のりの代わりに角度を用いた針どうしの旅人算です。1分間に5.5度ずつ差が縮んだり広がったりすると考えます。「考えよう4」の(2)ですが、設問の流れからすると、長針、短針の動きを別々に考えることになるので、少し取り組みづらいかもしれません。解説をよく見直すようにしましょう。「考えよう5」は時計の絵を描いて針が重なる前なのか後なのか確認すると安全です。基礎クラスの生徒さんは「考えよう」と「深めよう」の問題を何度も練習しましょう。ここまでが不十分なまま先に進んでも混乱するだけです。
他に挑戦したい問題としては、流水算では問8のグラフを利用した船どうしの旅人算、問11のように流速や静水時の速さが変わる問題、通過算では問15のトンネルの途中で速さが変わる問題、時計算では問19・問 20の目盛りをはさんで対称になる時刻を求める問題などです。またここには載っていませんが普通の時計とは異なる時間設定の問題も解いておきたいところです。
速さの特殊算は全体的に難化傾向にあり、上位校で流水算や時計算が大問として出題された場合は地獄のような難度になりがちです。志望校によって到達目標レベルの差が大きい分野なので、過去問で必要なレベルを確認しておくとよいでしょう。
割合の3公式を使いこなせるようになるのが目標です。「考えよう1」は割合を求める問題で、前回の復習になります。比べる量を基準量でわります。この公式の逆算から「考えよう2」と「考えよう3」で使う公式が導き出されます。線分図で整理すると式の意味がわかりやすいでしょう。「考えよう3」の基準量を求める計算は次回の相当算で何度も使用することになります。3つのタイプが混合した問5は必ず解いて下さい。かけるのか、わるのか、わるときはどちらでわるのか判断しなくてはなりません。どうしてもだめな時は、問題文の「の」を「×」に、「は」を「=」に換えたかけ算の式を一旦つくります。あとは逆算などで答が出ます。問題文が単純な時はほぼこれで解けます。問4の割合の増減、問6の「〜増し」「〜引き」も重要なので解いておきましょう。
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