No.1737 日能研4年生が、後期から算数を爆上げさせるために夏にやるべきたった1つのこと

 多くの4年生の皆さんが今年の2月から塾通いをスタートしたと思います。前期の学習は思い通り進みましたでしょうか。うまくいった方もそうでない方も、この夏に“あること”をするだけで、後期から算数を爆上げさせることができますので、今回はその“あること”についてお伝えします。

 4年生の夏期講習は5,6年生と比べるとはるかに日数が少なく、余裕があります。この余裕が曲者で、ぼやっとしていると前期にやったことを9月には忘れているという緊急事態を招きかねないのです。

 夏休みにはリフレッシュもしてほしいとは思うのですが、この余裕のある4年生の夏休みは、中学受験生にはボーナスタイムです。必ず前期の復習を徹底的にやってほしいのです。もちろん夏期講習が前期の復習となっているのですが、あくまで夏期講習は復習のダイジェスト版ですので、前期の授業の復習を完璧にやって欲しいのです。

 算数のカリキュラムは積み重ねです。4年前期の内容があやふやですと、後期でつまずきやすくなってしまいます。具体的に前期カリキュラムと後期カリキュラムのつながり、連続性を5つご紹介します。

1. 四則混合計算・逆算から、小数の複雑な計算へ

◆関連する単元

【前期】四則混合計算・□を使った式・四則混合逆算・小数と計算
 ⇓
【後期】小数とかけ算・小数とわり算①・②・小数と四則混合計算・逆算

 前期の「四則混合計算」「□を使った式」「四則混合逆算」「小数と計算」を固めておかないと、後期の「小数と四則混合計算・逆算」でつまずきやすくなります。後期では、小数の処理、計算順序、逆算を同時に扱うため、前期の理解が曖昧だと負担が一気に大きくなります。

2.「1あたりの量」から、比例・速さ・平均へ

◆関連する単元

【前期】わり算と1あたりの量・小数と計算
⇓
【後期】ともなって変わる関係・比例のグラフ・速さの意味・速さと進行グラフ・平均の意味と役割

 これは前期と後期における、非常に重要なつながりです。
 速さは「1時間あたりに進む道のり」、平均は「1人あたり・1個あたりに均した量」です。比例も、「1あたりの量が一定」という考え方が土台になります。
 前期の「わり算と1あたりの量」を式だけで処理し、意味を理解しないまま進んでしまうと、後期の「比例」「速さ」「平均」で苦労します。「何を1あたりにそろえているのか」を理解することが、後期の重要単元を支える土台になります。

 特に「速さの公式を覚えればよい」という学習にならないためにも、前期の段階で「1あたり」の意味を徹底的に理解しておく必要があります。

3.「数の数え方」から、場合の数へ

◆関連する単元

【前期】数の数え方・植木算
 ⇓
【後期】樹形図と順列・図形を使った場合の数

 前期単元のうち、特に「数の数え方」の部分が後期につながります。
 前期の「数の数え方」で、条件を整理し、漏れや重なりがないように数える習慣を身につけておかないと、後期の「樹形図と順列」「図形を使った場合の数」で数え漏れや重複が起こりやすくなります。

 場合の数では、計算力よりも「どの順番で調べるか」「すべての場合を整理できるか」が重要です。前期から、思いついたものをばらばらに書くのではなく、きまりに従って並べる練習をしておくことが大切です。

4.□を使った式・逆算から、線分図・つるかめ算へ

◆関連する単元

【前期】□を使った式・四則混合逆算
 ⇓
【後期】線分図の活用①・②・ つるかめ算

 このつながりも比較的強いです。

 線分図やつるかめ算では、図を描くだけでなく、図から数量関係を読み取って式にする必要があります。

 前期の「□を使った式」「四則混合逆算」で、分からない数と分かっている数の関係を整理する力を身につけておかないと、後期の「線分図の活用」「つるかめ算」で、図は描けても式を立てられない状態になりやすくなります。

 特に日能研では、「□を使った式」の解説で線分図の基本型を使っていますので、この単元をしっかり復習することで、「線分図の活用」にスムーズに進めることができます。

 逆算については、単なる手順として覚えるのではなく、「何をすると元の数に戻れるのか」を理解しておくことが重要です。

5.平面図形の面積から、立体図形の体積・表面積へ

◆関連する単元

【前期】長さ・長方形・正方形の面積・平行四辺形・三角形の面積・台形・ひし形の面積・図の加工と求積
 ⇓
【後期】立体図形と体積・立体図形と表面積

 体積では底面積を求める必要があり、表面積では立体を構成する一つ一つの面の面積を計算します。前期の求積が曖昧だと、立体図形そのものは理解できても、途中の面積計算で止まってしまいます。

 前期の「長方形・正方形の面積」から「図の加工と求積」までを固めておかないと、後期の「立体図形と体積」「立体図形と表面積」で苦労します。立体図形の問題であっても、実際の計算を支えているのは前期に学んだ平面図形の面積だからです。

 特に表面積では、どの面が何枚あるかを整理する力と、それぞれの面積を正確に出す力の両方が求められます。

 このように、4年生の前期と後期は、別々の内容に分かれているわけではありません。前期で学ぶ計算、1あたりの量、数え方、平面図形などを土台として、後期には小数の複雑な計算、比例、速さ、場合の数、立体図形へと発展していきます。前期の苦手をそのままにして夏を越すと、後期には新しい内容と前期の復習を同時に進めなければならず、学習の負担が大きくなります。逆に言えば、前期の復習を夏休みのうちにやっておけば、後期からスタートダッシュが可能になり、他の追随を許さない爆上げ状態になれるのです。

 それでは、具体的な復習方法をお伝えします。夏休みの復習では、じっくり読み直すよりも、重要な問題を何度か解き直すことが大切です。しかし、本科教室テキストを最初から復習しようとすると、説明や例題を含めて量が多くなり、復習が途中で止まりやすくなります。

 4年生の夏は余裕があると言っても最大限、効率的に進めたいですよね。
 ですので、おすすめのやり方は「栄冠への道」を使って、以下の段取りで進めることです。

1.本科教室を読み返すという段取りは飛ばして、「栄冠への道」を解く
2.間違えた問題は解説を読む
3.翌日に間違えた問題だけ、もう一度解く

 前期は20単元ですので、一日一単元すすめれば20日間で終わります。
 間違えた問題について、解説を読むだけではわかりづらい場合は、日能研サポートのメンバーシップでは、「栄冠への道」学び直しを全問、動画解説しています。初月無料ですので、ぜひご活用ください。

 最後に前期第1回~20回までの解説動画へのリンクを掲載いたします。
 夏休みに前期の復習頑張って、後期から算数を爆上げさせてください!

1. 数と量
2. わり算と1あたりの量
3. 大きな数の加減乗除
4. 四則混合計算
5. □を使った式
6. 四則混合逆算
7. 小数と計算
8. 百分率
9. 数の数え方・植木算
10. 数の範囲とがい数
11. 長さ
12. 長方形・正方形の面積
13. 角
14. 三角形と角
15. 平行四辺形・三角形の面積
16. 台形・ひし形の面積
17. 図の加工と求積
18. 周期とあまり
19. 等差数列
20. 方陣算

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