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サピックスの入室テストの特徴であるパズル型の問題は、一見複雑でどのように解けばよいのか、無事に正解に行き着くことができるだろうか…と不安になってしまうかもしれません。ただ、これらの問題、実は計算自体はとてもシンプルになるようにできています。求められるのは、表で整理したり、書き出しをして調べる、といった積極的に粘り強く問題に取り組む姿勢です。基本的な計算力については、別途「計算問題」を通じて試されるようになっています。そこで、パズル型の問題への取組み方、考える力、そして計算問題でミスをしないための注意点を中心に、入室テストに臨むお子様方に、ぜひ気をつけておいて頂きたいポイントを第1位から第5位までランキングにしましたので、ぜひポイントをしっかり踏まえて入室テストに臨んでださい!応援しています!
また第1回入室テスト(11/3実施済み)の対策メルマガのリンクを貼っておきますので、そちらでご紹介しました内容も、ぜひ参考にされてください。
☆2023年10月22日配信メルマガ
『サピックス新4年生(現3年生)第1回入室テスト傾向と対策ベスト5』
さらにこちらの算数予想問題と組み合わせれば入室テスト対策は鬼に金棒です。ぜひ入室テスト合格を実現してください。応援しています!
サピックスの入室テストでは、計算を使って解く文章題や図形の問題だけでなく、問題内容から順位や大小関係を解かせる「論理」の問題が出されることがあります。例えば次のような問題です。
「はるこさん、なつこさん、あきこさん、ふゆこさんの4人が、動物の絵がかかれたカードを1まいずつ持っています。4人のカードにかかれた絵で同じものはなく、ゾウ、キリン、パンダ、ライオンの絵がかかれています。次のヒントから、4人が持っているカードにかかれた動物をそれぞれ答えなさい。
・はるこさんとなつこさんのカードの絵は、ゾウでもキリンでもありません。
・あきこさんのカードの絵は、キリンではありません。
・はるこさんのカードの絵は、パンダではありません。」
ふゆこさんについてのヒントがなく、ライオンの絵がかかれたカードについてもヒントがない…と、頭の中だけで処理しようとすると、どのように解答してよいのか、行き詰まってしまうことが起こりがちな問題です。
ここで、下のように表を使って、ヒントからわかることを書き入れて行きます。あきこさんの持っているカードの絵が、ゾウでもキリンでもパンダでもないことからライオンとわかるように、あてはまるものを答える時には、その逆の「あてはまらないもの」がわかれば、正解に行き着くことができます。
そして、表の中に×がうまってくれば、あとは「もしも」の考え方で最後まで解き進めることができます。この問題でも、あきこさんの持っているカードの絵がゾウとパンダで定まらなくても、なつこさんの持っているカードの絵がパンダとなることで、自動的にゾウと定まるのです。
サピックスのテストで、「表を使って解いてもかまいません」といったかたちで表が提供されていれば、その表にかき込むことができますが、表が提供される可能性は高いとは言えません。そこで自分で表をつくる必要がありますが、そうした際には、表を「丁寧につくり過ぎないこと」に注意しましょう。線は真っすぐでなくても構いませんし、あきこさんやなつこさんの名前は、「あ」や「な」と略して構いません。自分が解くのに見やすければそれで大丈夫です。制限時間に比べて解答に時間のかかる問題が多い入室テストですので、作業にかける時間はできるだけ短くするように心がけましょう。
入室テストで出題されることの多い立体図形の問題ですが、そこで立体の「見え方」を答えるタイプの問題では、立体をどの向きから見るのか、その視点の違いに注意が必要になります。
特に、いくつかの積み木が積み上げられたかたちの立体を、真上から立体を見た時や、真正面から立体を見た時に見える積み木の数を求めるタイプの問題では、問題で提示された図から、正しく視点を切り替えて、立体のかたちをイメージする力が求められます。
この視点の切り替えを必要とする立体図形の問題は、4年生以降、学年が上がっても多く出題されますので、「イメージを喚起する力」を今のうちから少しずつ養っておきたいところです。
なかなか立体のかたちを把握できない場合には、実際に積み木などで立体をつくってみて、それを様々な角度から見てみるという実践的な演習を取り入れてもよいでしょう。その際に、できれば色のついた積み木を使うと、積み木の位置が区別しやすくなり、複雑に積まれた立体の中の積み木の位置関係を把握する練習になります。色つきの積み木を用意することはなかなか難しいかと思いますので、立方体のかたちをした色つきのグミなどを使ってもよいでしょう。
立体図形は平面図形と違って、見えない部分がどのようになっているのかを正しくイメージする力が必要になります。その力は今後学習することになる、立体の塗り分けのタイプの問題や、入試頻出の難問である「立体の切断」といった単元を学習するうえでの基本になります。まずは立体図形に苦手意識を持たないように、実際に積み木などを使って、楽しみながら立体を見る目を養っておくようにしましょう。
入室テストで頻出のタイプの問題のひとつに、数と推理の問題があります。提示された条件にしたがって、あてはまる数を推理して行くタイプの問題です。そこでは、一見するといくつものパターンの数の組合せがあてはまりそうなため、その時点で戸惑い、どのように解き進めてよいのかわからなくなってしまうケースが多く見られます。そこで迷ったままでいることなく、積極的にあてはまるケースを書き出して行き、最後まで粘り強く解き進める姿勢こそ、サピックスが求めているものと考えられます。実際の入試でも、受験生にとって初めて見るような問題に対して、思い悩んで手を止めることなく、問題の条件を理解したうえで、そこからか書き出しや調べ上げを進めて、粘り強く正解まで突き進む力を試す問題が、上位校だけでなく多くの学校で出されています。自ずとサピックスでも、塾内テストでそうしたタイプの問題が出題されています。そうした問題への対応力はすぐに習得できるものではなく、いくつもの問題を解く中でじっくりと養成すればよいのですが、問題に取り組む姿勢、粘り強く解き進めようという意識は早めの段階で持っておきたいところです。
ただ、現3年生の段階で高いハードルを設定してしまうと、「算数は面倒くさい」といった抵抗感や苦手意識につながってしまうことも懸念されますので、まずはゲーム感覚で臨んでみるとよいでしょう。パズルを解くような感覚で、楽しみながら、とまでは行かなくとも、ひとつひとつの謎をまるで探偵のように解いて行くという楽な気持ちで問題に対すると、解き進めやすくなります。
サピックスの入室テストにパズル型の問題が多いのも、受ける皆さんにとって高いハードルとならないように、考えやすくするようにとの意図があると考えられます。考え方が構築できるまでは、時間を気にせずに、じっくりと「解き方」を身につけて行くことを意識して進めましょう。そしてお子様が正解にたどりついた際には、ぜひともそれを褒めてあげてください。自分の力で解き進めて正解に至ったことを親御様に評価されることこそが、入室テストの難問に立ち向かう力を大きくアップさせます。
新4年生の入室テストでは、大問1で計算問題(単位を使う計算を含みます)が9題前後出されます。この計算問題で確実に満点をとることが、テスト全体の点数を高めるために必須となることをおさえておきましょう。入室テストと言えば、後半に出されるパズル型の問題がどうしても気になってしまいますが、それらの問題は、難度は高いものの計算自体はいたってシンプル、場合によっては計算を必要としない問題も出されます。その分、大問1に計算力を試す問題が集中して出されているのです。
現段階の入室テストでは小数、分数の計算は含まれませんが、3ケタや4ケタの整数を含む四則混合計算、そして還元算(式の途中が空欄になっていて、その空欄に入る数値を求める問題です)、単位を使う計算などがズラリと並びます。単位を使う計算については、前回の対策メルマガで取り上げましたので、ぜひそちらを参考にされてください。ここでは、計算ミスを防ぐための対策について触れて行きます。
下に書きました対策の内容は、どれも当たり前のことで、これまでも再三お子様に注意喚起されてきたものばかりと思われます。ただ、これらの内容が原因での計算ミスは、5、6年生のお子様でも起こしてしまうケースがとても多いのです。言うまでもなく、計算は習慣です。どんなに頭の中で気をつけなくてはいけない、と思っていても、制限時間のあるテストで焦ってしまい、ついミスを起こしてしまうという状況が起こりがちです。そうしたミスを最低限におさえるために、改めて下のようなミスの要因でお子様にあてはまるものがないか、ぜひチェックしておいてください。
テスト後半のパズル型の問題に少しでも時間をかけられるように、大問1の計算問題はできる限り速く正確に解き進めておきたいところです。短い時間で解いても正解できるように計算対策を万全にするためには、ただ「計算ミスをしないように」と指示されるのではなく、「誤答傾向」を正しく把握して、それを防ぐためにどうすればよいか、といった具体的な対策が効果的になります。お子様がどのような計算ミスをしてしまっているか、ぜひ改めてチェックされてみてください。
入室テストの大問2では様々な単元から、短い文章で構成される「小問」が出されます。ここで出される問題は基本から標準レベルの難度で、正しく問題内容を理解し、式を立てられれば計算も複雑ではありませんので、この大問2では大問1と同じく少しでも多く正解を積み重ねたいところです。
ここで気をつけて頂きたいのが、「何を答えるのか」を間違わないこと。せっかく問題内容から正しく式を立てることができて、計算間違いもなかったとしても、最後の最後で答える内容を間違えてしまうと、得点になりません。この答える内容の間違いもまた、5、6年生になっても起きてしまいがちなものなのです。テストを受けた時にはよくできたつもりが、返されたテストの点数が思ったほど伸びなかった、というケースの多くが、この答えるものを間違えてしまったことによります。
問題文の最後で何を求めるかを書かれた部分に線をひくなどして、最後の詰めでミスをしないような対策を今のうちからしておくとよいでしょう。特に問題の文章量が多めになったり、解答に手間がかかる問題になると、式を立てて計算を正確に進めることに意識が集中してしまい、最後の詰めでミスをしてしまうことが多いです。
国語のテストで文章に線をひくように、算数でも問題文の大事なところに線をひくという意識をもって臨むと、集中力も高まる効果があります。ほんのひと手間で思わぬミスを防ぐことができますので、問題の取り違いといった、もったいないミスを起こさないためにも、ぜひ線ひきを試してみてください。
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