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先日のテスト、非常に難しかったですね。一般的にテストは「点数を取らせる問題」、「差をつける問題」、「難しい問題」から構成されるのですが、このテストには「点数を取らせる問題」が少なかったと思います。偏差値55以上の生徒さんだけで分布をとると適度に差がついたテストだったでしょうが、「マンスリーだからがんばって勉強したのに、全然出来なかった…」という生徒さんが大半だったと思います。
特に2、3の小問集合で、表面的には解けそうな感じがするのですが、問題文を読んですぐ解法が思いつき答えが出せる基礎力トレーニングのような問題がほとんど無く、2段階、3段階のステップを踏まないと解けない論理的思考が必要な問題が多く、正答率40%台の問題のほとんどがこのタイプでした。
他教科ですが分かりやすいと思いますので具体例を挙げてますと、「鎌倉幕府を開いたのは誰ですか」という問い方ではなく、「鎌倉に幕府を開いた背景や意義」を問うような感じです。
今回のテストについて、偏差値50以下を対象に難易度を示してみると、
ちなみに1(3)、2(1)の単位換算が苦手な生徒さんは多いですが、単位換算は正解して当たり前と考えてください。この程度の問題が得点できないようでは、人気の中堅校に合格することは難しいです。どうやって成績を上げるかということの前に、気持ちで負けてしまっています。
授業理解度を確認することが目的のマンスリーテストを、ここまで難しくする必要性は無かったのではないかと思いますが、サピックスのテストは毎年難し過ぎる出題が数回あり、昨年は、2月の組分けテストから5月のサピックスオープンまでが難しかったです。テストを作成する先生は上位クラスしか指導していないため、先にも述べたように「上位の生徒間では適度に差がつくが、一般的には難しい」テストになることがあります。
このように、今回のテストは「基本パターンの反復」だけでは点数が取れず、実際に中堅校レベルの入試で出題したとしても「難しい」と評価されるレベルの問題です。しかし、入試では「基本パターンの反復」だけで十分合格ラインに届く学校が大半です。
大事なことは、ショックを引きずらず、目標に向かって前向きになることです。一例として、夏期講習までにデイリーサポートNo.1からNo.16のABCプリントの復習をお勧めします。学力に応じて「導入と基本」だけやAプリントまで、Bプリントまででも構いません。進め方も、一題一題完璧に解けるようになるまで繰り返すよりも、ざっと一通り解く方が有効です
目的は、各単元の基本パターンを夏期講習前に思い出しておくためです。夏期講習の内容は全単元の総復習ですので、ここでのがんばりが夏に活きます。そして夏期講習では一題一題丁寧に復習することが大切になります。また、テキストNo.17以降の内容はとても難しく、上位クラスでも解ける問題は少ないです。ということは、7月の復習テストも難しいはずです。あくまで算数のみの話になりますが、内容が難しく、しかもクラス昇降の無い復習テストの準備に時間をかけるよりも、「基本パターンの反復」に時間をかけた方が、入試までのプロセスを考えた場合、将来的に意味のある勉強になると思います。がんばってください!
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