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国語のテストのあと、子どもに文章の内容を聞いてみると、「だれが、どうした」というあらすじをまちがっていたり、「何について説明しているのか」という基本的な部分で勘違いをしていたということはありませんか。
「偏差値40台から、なかなか抜けだせない」、「読解問題がほとんど解けていない」という場合、どのような勉強をすればよいのでしょうか。今回は、国語の苦手を克服するための集中トレーニング方法をご紹介したいと思います。
国語に困ったとき、よく引き合いに出されるのが「解法テクニック」です。しかし、こうしたテクニックは、ある程度文章を読む力がないと役に立ちません。「選択肢だったらこう」とか「指示語の問題ではこう」などのテクニックは、文章を読むことができる大学生や、成績上位の小学生には有効ですが、国語が苦手な小学生には不向きです。
なぜなら偏差値40前後で悩む小学生は、テクニックを使う以前の、基本的な読み取りができていないことがほとんどだからです。選択肢の内容がわからなかったり、指示語の前後の文脈がわかっていなかったりしては、テクニックを使いようがありません。
つまり、小学生の国語には、「文章の内容がわからない」という、大人とは別の次元の壁が存在するのです。ですから、小学生には「文章のあらすじが読めるようになるための特別なトレーニング」が必要なのです。
文章を読むのが苦手な子どもは、文章中の一文一文を丁寧に理解するという習慣がありません。一文が読めないから、文章全体も読めないのです。ですから、まずは一文一文を正確に読み取る練習からはじめましょう。そして、少しずつ範囲を広げて、力を付けていけばよいのです。文章を読むときには、「一文を読む」→「二文を読む」→「段落を読む」→「文章全体を読む」という順番で読んでいきます。この大人にとっては当たり前のことを、小学生の場合には練習する必要があるのです。
文の内容は、主語と述語に集約されます。ですから、一文を正確に読み取るためには、主語と述語を把握することが必要です。主語というと、すぐに「〜は」「〜が」ばかりに目がいきがちですが、「〜は」「〜が」以外の主語を読み取ることを意識しましょう。
たとえば「そんなことを言われたら、ふだんはおとなしい次郎くんだって怒るよ。」という文の主語と述語は何でしょうか? 「次郎くんだって」が主語、「怒るよ」が述語です。はじめは、テキスト等の知識問題を使うとよいでしょう。
慣れてきたら、ある程度長めの文章を使って、すべての文に、主語と述語にすべて印をつける練習をします。文章を使って、知識問題のドリルをするイメージです。これは相当時間がかかると思いますが、長い文章であっても一文一文を丁寧に読む意識を持たせるのに有効です。
複雑な文章になると、一文に主語と述語の働きをする言葉が複数あるものもあります。たとえば「私が好きなくだものは、みかんです。」という文には、A「私が−好き」とB「くだものは−みかんです」という2つの主語と述語の関係があります。文法的には、Bだけが文の主語と述語になるのですが、ここでは文章の意味をつかむのが目的ですから、A、B両方に印をつけてもかまわないと思います。
このときの文章は、塾などで学習した文章でもかまいませんが、入試問題を使うとモチベーションも維持できるのでよいと思います。偏差値50前後の学校では、オーソドックスな文章が数多く出題され、六年生の問題集の文章より易しい文章も多いです。たとえば、城北、戸板、実践女子、江戸川女子、山手、などの文章は取りかかりやすいかもしれません。そのとき、問題は解かないほうがよいと思います。百マス計算のように、集中して主語と述語を見つけていくトレーニングをしましょう。
一文が二文になると、二つの文の関係が生まれます。二つの文が、原因と結果の関係になっていたり、反対の内容を説明していたり、あるいは、前の文を指して、別の内容を補足したりします。そうした文と文の関係を見抜くのが次のステップです。
具体的には、接続語ついての知識を覚えこみます。「だから」「しかし」などの接続詞の前後の二文に注目して、関係を考えるようにするとよいでしょう。
この練習は、[1]のトレーニングで印付けした文章を使うと便利です。すでに一文の内容を確認しているので、文と文の関係を自分の頭で考えることができます。
説明文においては、段落ごとに言いたいことがまとめられています。ですから、その段落を利用すれば、効率よく読み取ることができます。ここでも、[1]で印付けした文章を使うと便利です。ひとつの段落に含まれる文のうち、どの文が一番大切なのか考えさせます。そして、一番大切だと思った文をマーカーで目立つようにしておきます。段落の要点の読み取り方を身につけることが目標です。
このとき、「〜こそは・・・だ」「むしろ〜だ」「〜ではなかろうか」などの強調表現、「つまり〜」「このように〜」などの言い換えやまとめの表現を見つけられるように練習しましょう。
物語文においても、場面ごとにあらすじを整理するようにします。「だれがどうした」ということを常に意識しながら、より広い範囲をまとめられるように練習します。
最後に、段落どうしの関係を考えながら、まとめの段落をさがします。すでに、[3]で、段落で一番大切な文に印がついていますから、各段落の内容はその文を読めばわかります。段落の要点をひとつひとつ確認したうえで、どの段落が一番大切なのかを考えさせるのです。 漠然と「筆者のいいたいこと」を探すのではなく、どの段落の内容が大切なのか考えることができます。
[1]〜[4]の方法は、文章を読み解く手順を細分化し、ひとつひとつ身につけていけるように徹底的にドリルする方法です。抽象的に「丁寧に読もう」とアドバイスするよりも、一文の主語と述語を正確につかめているかと具体的に練習できます。国語が苦手な子どもにとっては、国語の問題文は「外国語」に見えているのかもしれません。我々が英語を学ぶとき、「This is a pen.」という一文の意味を覚えてから、少しずつ長い文章を読んでいったように、子どもたちにも、まず一文を丁寧に読み取ることからはじめるのが大切だと思います。
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