塾講師・プロ家庭教師の皆様、あなたの時給を翌営業日までに一発診断!
【営業時間:11:00~19:00 土日祝休業】 TEL:0120-265481
塾講師・プロ家庭教師の皆様、あなたの時給を翌営業日までに一発診断!
【無料音声教材】物語が得意になる語彙600
2025年度物語予想ベストテン答え合わせ!
2026年入試で出る社会時事 予想問題付
Wアカ・四谷新6年第1回組分け傾向と対策
Wアカ・四谷大塚6年第1回組分け予想問題!
SAPIX新6年3月度組分け傾向と対策
SAPIX新6年3月度組分け算数予想問題!
グノーブル6年3月度GnoRev算数予想問題
弊社は訪問型の家庭教師となります。
現時点で判明している78校(テストにして158回)の2025年入試の国語で出題された物語文をもとに、昨年11月に配信したメルマガ「2025年度入試で出題される確率が高い物語のベストテンを発表します!」で予想した物語文の答え合わせをして行きたいと思います。
★印が今年度入試で出題を確認できた作品です。
出題校:学習院中等科(第2回)
中学3年生の女子の友人関係が壊れかけ、そして再生して行く過程を通して、重要テーマ「友人関係」&「家族関係」を丁寧に描き上げた傑作です。物語の展開上ポイントとなる言葉の意味を正しく理解しなければ、そこに絶妙に込められた人物の深い心情を読み取り切れないという重要表現が満載である点で第1位とし、特に会話の多い文章で友人関係の変化を描く作品を出題する傾向の強い、大妻中、香蘭女学校中、横浜雙葉中、学習院中等科は要注意としましたが、学習院中等科のみの出題となりました。学習院中等科では出題された箇所もメルマガで取り上げた部分が的中しました。
今年度の出典の傾向として、児童書よりも一般文芸書から出題する学校の幅が広がり、また、よりテーマ性が強く打ち出された作品が選ばれる傾向の中で、本作品が選択されない流れがあったかと推測されます。それでも、本作品で見られる少女たちの移ろう心情をとらえた表現の数々は、心情読み取りのための教材としての価値が高く、来年度以降も出題される可能性は高いと考えます。
出題校:芝中(1回)、明治大八王子中(第1回A)、神奈川学園中(A午前)、森村学園中(第2回)、日本大学第三中(第1回)
病気により車いすユーザーとなった女子高校生の六花(りっか)と、大けがが原因で陸上の世界から離れた男子高校生の伊澄(いずみ)が、ぶつかり合いながら、互いへの理解を深め、再生して行く姿を描いた物語で、駒場東邦中、栄光学園中、浦和明の星中での出題を予想しました。学校はヒットしませんでしたが、確認できただけでも5校で出題されました。
芝中では、クラスの委員決めとその後に続く場面で、六花と伊澄の心の距離が縮まるきっかけをつかむ2人の心情読み取りなどが出題対象となっていました。主人公の2人が相手の心の傷への理解を深め、そこから再生のきっかけをつかんで行く過程に、中学受験物語文で最も多く扱われる、「他者理解を通じて自己理解を深める」という黄金パターンが描かれているうえに、「差別」といった社会的テーマも取り上げられ、出題対象となる心情表現も満載である本作品は、来年度入試はもちろん、今後の塾内テストでも頻繁に出題されるでしょう。
出題校:早稲田実業、立教女学院中、吉祥女子中(第1回)、大妻中(第2回)、城北中(第1回)、栄東中(B日程)、西武文理(特待)、神奈川学園中(A午後)、昭和女子大昭和中(本科AA)、鶴見大附属中(難関進学3次)
「他者理解を通して自己理解を深める」という黄金パターンが描かれているうえに、「同調圧力」という論説文・物語文ともに多く扱われることの多いテーマも盛り込まれた作品であることから、男子校・女子校に関わらず中堅校から上位難関校まで幅広い学校での出題を予想し、特に学習院女子、芝中、田園調布学園中、成城学園中での出題可能性が高いとしていました。学校の的中はなりませんでしたが、今年度最も多くの学校で出題された作品となりました。特にこれまで児童書を出典とすることが多くなかった早稲田実業で出題されたことは注目に値しました。
本作品の最大の魅力はテーマ設定にあり、タイトルの「透明なルール」が意味するところが同調圧力ではなく、同調圧力があると決めつけて思考停止してしまうことを指す、といった新たな視点を提供してくれるところにあります。実際に、早稲田実業、城北中では作品のほぼ同じ場所が選ばれ、どちらも「透明なルール」の意味が出題対象となっていました。佐藤いつ子氏の作品では、『キャプテンマークと銭湯と』と同様に、本作品も今後何年にもわたって出題される定番作品となることが予想されます。
出題校:田園調布学園中(第2回)
会食恐怖症である葵と、摂食障害で過食嘔吐をしてしまう咲子という2人を通して、「他者理解を通して自己理解を深める」という最頻出パターンを具現化し、また読み手の心を打ち震わせてくれるような心情描写に満ち、「異文化理解」や学校給食のあり方について、考察する機会も与えてくれる作品であることから、浦和明の星中、サレジオ学院中、品川女子学院中は要注意としましたが、出題されたのは田園調布学園中1校でした。
著者・天川栄人氏の作品はこれまで、2023年度入試にて『おにのまつり』が学習院中等科(第2回)で、2024年度入試にて『セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏』が共立女子第二中(第2回AM)で出題と、出題校は多くないものの、コンスタントに出題実績を挙げています。人物の心の痛みを丁寧な筆致でリアリティをもって描き出す天川栄人氏の作品は今後も注目必至です。
出題校:学習院女子中等科(A入試)、桐朋中(第1回)、国学院久我山(第2回)
ボクシングを通じて出会った2人の女子中学生が心の交流を経て、自分の進むべき道をつかみ取って行く姿を描いた成長物語で、「他者理解を通して自己理解を深める」という最頻出パターンが見事に描かれているうえに、「同調圧力」という近年注目のテーマも織り交ぜられてる作品です。学習院女子、本郷中、中央大附属中での出題を予想したところ、学習院女子での出題が的中しました。
学習院女子では、学校で自分の居場所を見つけられずにいる主人公の心愛が、ボクシングに打ち込むこはくとの会話を経て、学校に対する考え方に変化を見せ始める場面が出題対象となりました。まさに、「自己理解」「他者理解」という重要テーマを盛り込んだ場面からの出題でした。作品には心愛が悩みながら友人関係、親子関係を変化させて行く過程が読みやすい文体で描かれていますので、ぜひ一読してみてください。
出題校:横浜雙葉中(1期)、暁星中(第1回)、鎌倉女学院中(1次)、大妻中(第3回)、跡見学園中(一般第1回)、日本大学中(A-1)
頻出テーマ「自己理解」を基軸としたうえで、「友人関係」や「親子関係」、担任の先生との心の交流を通して描かれる「他者理解」といった複数の重要テーマが混在している本作品が、学習院中等科、立教女学院、専修大松戸中を中心に多くの学校が出題対象とする可能性が高いと予想しましたが、横浜雙葉中などの女子校を中心に6校での出題が確認できました。暁星中ではメルマガで予想した箇所からの出題となりました。
色覚障がいのある小学5年生の主人公・信太朗が、家族、学校の担任の先生の支えを受け、友人関係を変化させながら、自分の個性を活かして打ち込めるものと出会い、心を成長させて行く姿を描いた物語で、読みやすい文体で書かれていますが、「他者理解を通して自己理解を深める」という重要テーマを明確に具現化していました。横浜雙葉中では、物語終盤の、信太朗がクラスメイトからの評価を受けて、自分の考え方次第で世界の見え方が変わると気づく、まさに「自己理解」を果たす場面が出題されていました。
出題校:日本女子大附属中(第1回)、山手学院中(A日程)
『君たちは今が世界(すべて)』、『人間タワー』などの著者・朝比奈あすか氏が、中学1年生の校外学習がきっかけで出会った4人の中学生たちが過ごす3年間を描いた群像劇です。4人が成長する過程を通して「他者理解」という中学受験物語文の頻出テーマが扱われ、そこに、「不登校」や「同調圧力」といったいくつもの社会的テーマが混在する連作短編集である本作品が、多くの学校から注目を集めると考え、鷗友学園女子、桐朋中、横浜雙葉中での出題を予想しましたが、日本女子大附属中(第1回)、山手学院中での出題となりました。
いくつもの重要テーマを含み、一見重要とは思えないようなさりげない描写の中に人物の深い思いを込めた、中学受験頻出の心情表現が多く見られる本作品は、テーマ学習、心情読み取りの教材としても高い価値を持ち、連作短編集という読みやすい構成であることからも、新5年生のお子様にもぜひ読んで頂きたい一冊です。
出題校:専修大松戸中(第1回)、頌栄女子学院中(第2回)、晃華学園中(回数不明)
小学校の頃に上手く言葉を発することができなかったために他者との交流に強い不安を抱き、心を閉ざしてしまった主人公の中学生女子が、俳句と出会い、自己を取り戻して行く様子が描かれた本作品が、鷗友学園女子中、湘南白百合学園中、洗足学園中といった女子校で出題されると予想しましたが、専修大松戸中、頌栄女子学院中、晃華学園中での出題となりました。
専修大松戸中は、主人公の音々がクラスメイトの至の誘いで句会に参加したことをきっかけに、学校の俳句部への入部を決意する様子を描いた場面からの出題でした。自分の殻に閉じこもっていた主人公が自己理解を深める過程が出題対象となっています。短歌・俳句・詩を題材とした作品は、これまでも『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』(こまつあやこ)、『そらのことばが降ってくる 保健室の俳句会』(高柳克弘)など、出典となるケースが多く、本作品もまた頻出となる可能性が高いでしょう。
出題校:確認できませんでした。
『今ここにいるぼくらは』、『川の名前』といった入試頻出作品の著者である川端裕人氏が雑誌『飛ぶ教室』に寄稿した短編物語で、「親子関係」や「孫と祖父の関係」といった「他者理解」の中でも頻出の「家族関係」をテーマとした作品です。淡々とした語り口の中で、象徴的に登場する物が表す意味を読み取り、そこから家族間の深い愛情をくみ取るといった高い読解力が求められることから、洗足学園中、浦和明の星中、立教女学院中といった上位難関女子校での出題を予想しましたが、残念ながら現在のところ出題が確認できていません。
雑誌『飛ぶ教室』からはほぼ毎年出典が選ばれており、今年度も学習院中等科(第1回)で、『飛ぶ教室 78号』に掲載された『今日も誰かの誕生日』(二宮敦人)が出題されていました。読みやすい文体の中に、中学受験で扱われやすい心情表現を含む作品を掲載することが多い『飛ぶ教室』に掲載された作品には今後も注意が必要です。
出題校:確認できませんでした。
主人公の主人公の男性が、幼少の頃に父の胸にある「へこみ」の理由を知りたいながらも、父を恐れて聞き出せないでいる姿の描写から物語が始まり、やがて大人になるに連れて父への考え方を変化させて行く過程が描かれた短編物語です。「親子関係」の中でも、「子供が成長する過程で、それまで気づくことのなかった親の想いや生き方を知る」という重要なパターンがじっくりと描き込まれている点で、今年度入試で注目を集める可能性が高いと考え、小学生にとっては実感をもって読み取ることができない設定であることから、早稲田実業、市川中、豊島岡女子中といった難関校での出題を予想しましたが、出題を確認することができませんでした。
小学生にとって馴染みのない世界を疑似体験するうえで格好の作品であり、18ページという少ない分量の中に、父と子の関係の変化が凝縮されていて、テーマ学習の教材としての価値が高くある本短編は来年度以降に出題される可能性があると考えられ、著者・山野辺太郎氏の作品には今後も注目して行きたいです。
今年も今月から11月にかけて、出題確率の高い物語(新刊)をご紹介していきます。出題されそうな学校名はメルマガ本文でのみご紹介いたしますので、ぜひこちらからメルマガに登録しておいてください。
ご紹介する際には予想問題も作成します。作品を読んで問題を解くことで、その作品の中学受験的読解ポイントがわかるだけでなく、物語文の読解力養成もできますので、物語文読解の教材としてください。
また、明日3/2(日)午前10時配信のメルマガ「2025年度入試で最も出題された物語文はこの6冊だ!」では、最頻出作品、最難関校で出題された作品を通して見える、2025年度入試の出典傾向を総まとめしています。ぜひ楽しみにしてください!
われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。
頑張っている中学受験生のみなさんが、志望中学に合格することだけを考えて、一通一通、魂を込めて書いています。ぜひご登録ください!メールアドレスの入力のみで無料でご登録頂けます!