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いよいよ6月に入り、これからは、中学入試にとって、たいへん重要になる大きな公開模試・テストが続きます。そこで今回は、模試で算数の得点を20点アップさせる為の家庭学習法についてお話致します。
テスト終了後、家で間違い直しをしてみたら、5問から6問解き直せたと言う話をよく聞きます。5、6問ということは、得点にしたら20点〜30点損をしてしまっているのです。
「どうして、家では解けるのにテストになると解けないのか?」 「どうしたら損せずに得点をとることが出来るのか?」
多くの場合、テスト実施時間である50分という時間の長さがわかっていないため、どのくらいのペースで解いていけばよいか判らず、テスト後半になってあせってしまい、計算ミスをしたり、読み違いをしたり、集中力がなくなり問題が解けなくなってしまい点を取り損ねるケースが非常に多いようです。
秋以降になると過去入試問題を、時間を決めて解き始めますので、体内時計で50分という時間感覚がわかってきますが、今の時期は、その感覚が身についてないため、その場の雰囲気や緊張感も手伝って焦ってしまうのです。 では、どうしたら、大きな公開模試・テストで損をせずに自分の力を発揮させる事が出来るのでしょうか?焦らないためには、どうしたらよいのでしょうか。
計算練習とは、野球で言えば「素振り」であり、サッカーで言えば「パス練習」です。スポーツでも一流選手ほど基礎練習をしっかりとやるそうです。勉強でもそうです。算数のできるお子さんに共通しているのは「計算が正確で早い」とうことです。つまり地道な計算練習をちゃんとやっているのです。
計算力強化の為にお薦めなのが、よくやる「毎日10題解く方法」ではなく、毎日5分間ずつ計算問題を解くという方法です。一ヶ月、二ヶ月と根気よく続けていけば、5分間で解く計算問題の数が必ず増えてきます。計算力に不安がある小6の生徒さんは、四谷大塚の「5年上・下の計算と一行問題集」を日割りに解くのではなく、5分または、10分と時間を決めて毎日解き続けてみてください。5年の単元の復習と計算力強化になりますし、一石二鳥です。正解だった数を記録していくのも、励みになるので有効です。
50分ずつにきって家庭学習をします。そうする事で50分という長さを感覚で身に付けていきます。体内時計で50分という長さがわかれば、テスト時間をうまくつかえるようになります。ただし、この場合急いで解けば良いのではなく、50分という時間の長さを体内時計でわかるようにすればよいので、丁寧に考え、解いていくことを最優先してください。
公開模試・テストによって問題のスペースはちがいます。ある程度のスペースの中でも、途中の式・考え方を書ける練習を日ごろしておくことが大切です。なかには、問題用紙に答えを書いたはずなのに、どこに書いたか見つからない。という生徒さんがいます。式・考え方をばらばらに書いてしまうためです。ノートに解り易く途中の式・考え方を書くように普段から心がけて解くようにして下さい。
以上3点あげさせて頂きました。毎日続けていくことで少しずつテストに対する正確さは身についてきます。ぜひ、今日から試してみてください。きっと損が減ってきたことを実感することと思います。
最後に、大きな公開模試・テストで大切なことは、出来なかった問題をしっかり見直しすることです。どうして出来なかったのか、計算ミスなのか、問題の読み違いなのか、それともその単元の理解不足なのかを把握しましょう。得点・偏差値もとても重要ですが、自分の弱点を補うために、テストをうまく利用してください。そして、入試で100%自分の力が出せるように頑張ってください。
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