No.1468 芝国際中学校 新設初年度入試の大混乱から2024年度入試はどう変わったのか。(塾対象学校説明会レポート)

 

 

校舎外観(筆者撮影)

実施日:2024年5月23日(木)

今回の内容は以下の5点です。
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1. 2024年度中学入試結果について
・2023年度入試の反省から強化した点
・2024年度入試結果データ
2.2025年度入試について
・募集要項の変更点
・出題傾向
3. 芝国際の教育方針
4. 具体的な取り組み
5.今後の日程
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1.2024年度中学入試結果について(入試対策室長 川上武彦先生)

【2023年度入試の反省から強化した点】

 芝国際中学としての初年度(2023年度)入試で起きたことが決して二度とないように、入試要項をゼロから組み立てたとのことです。
 特に留意したのは以下の点です。

[倍率の適正化や合格発表時刻厳守のために]
・1試験回ごとの定員増加
・試験科目の見直し
・判定の見直し
・教職員増員

[受験生の入退室、合格者への案内時などの動線の不具合]
・徹底的な見直し

 上記を留意した結果、2024年度入試については大きな混乱なく終えることができたとのことでした。

【2024年度一般入試の結果データ】

・2024年度一般入試の「定員」、「志願者」、「受験者」、「合格者」、「入学者」の各データは以下の通りです。(  )内は2023年度のデータです。

定員:120名(120名)
志願者:696名(4681名)
受験者:489名(2770名)
合格者:284名(388名)

 倍率は、2/2以降実施分で2倍くらい、2/1の午前・午後実施分で1.6倍くらいで推移しました。

出願時の併願校として多かった10校は、三田国際、広尾学園、広尾学園小石川、開智日本橋、サレジアン国際世田谷、かえつ有明、青山学院中等部、芝浦工大附属、渋谷教育渋谷、青稜でした。

2.2025年度入試について(入試対策室長 川上武彦先生)

【募集要項の変更点】

・2月5日(水)午後入試を新設
 本科のみで定員は5名。試験科目は国語と算数です。
※全日程合計の募集定員は変わりませんので、2月1日午後入試が2024年度の25名から5名減って20名となります。

その他は2024年度要項から変更ありません。詳しくは以下をご覧ください。
「2025年度募集要項」

【出題傾向】

・2024年度入試に準ずる傾向で、大きな出題傾向の変更はありません。
・英語入試は英検2級程度です。

3.芝国際の教育方針(吉野明校長先生)

・前身の東京女子学園は1903年に創立された伝統ある学校と、芝国際という新しい学校が今も同じ校舎、フロアに同居していて、まだ難しい面はあるものの、お互いひとつの学校となるように努力を進め、先日の生徒総会でも、両校の委員が共に参加し、学校がどうあるべきか一緒に考えるといった取り組みが見えてきたとのことです。

・子供たちが多様化する社会の中で貢献できる人材となるように、「対話形式授業」や「STEAM授業」といったコンテンツを充実させるだけでなく、それらを総合させて、コミュニケーション力、統率力、課題設定、解決力、批判的思考力といった「コンピテンシー」を重視した取り組みを進めて行こうという意識を全教職員で共有している、とのことです。

4. 具体的な取り組み(入試対策室長 川上武彦先生)

【芝国際が大切にしていること】

 今の子どもたちが大人になった時の、変化し続ける社会に対応するために、「対話形式授業」「STEAM教育」「アントレプレナーシップ」などの『世界標準の教育』と、「動画学習支援」「芝国際塾・芝国際予備校」などの『確かな学力』を両立させることが、芝国際の特徴です。

【生徒と創る学校】

 芝国際中学の1期生、2期生は、文化祭や修学旅行といった行事をすべて自分たちの力で運営しています。修学旅行では、生徒自ら旅行会社との交渉も進めています。

【アントレプレナーシップ】

 芝国際の考え方は、「仕事を自分で作る」ということ。会社を自分で起こすということではなく、自分が幸せを実感できることを職として生きて欲しく、ないものは作るといった強い意志を持って欲しいと考えています。
 いきなり中学1年から具体的な取り組みに入るのではなく、中1から中3の期間は、いかにして課題を発見し、分解したうえで課題への行動へ進むといった、考え方の構築をじっくりと進めています。

【STEAM教育】

 生徒の内発的探求心を刺激することを重視しており、具体的な取り組みとして、「成層圏への探査機の打ち上げ」を昨年から進めており、そこでの活動を学校での情報サイエンスの授業に取り入れています。リモート授業の期間には、仮想空間での授業も実施されました。
 生徒たちが色々なところに視点を持って欲しいという想いのもと、教育を進めています。

【GLOBAL教育】

 芝国際では、様々なバックボーンを持った生徒たちが同じ空間にいるという効果があります。同じフロアに本科クラスと国際クラスが同居することで、本科クラスにいても英語に触れる機会を多く持つことができます。

 海外プログラムとして、中学ではオーストラリアでの3か月のターム留学やマレーシア、セブ島での3週間の語学研修が実施されています。

【大学進学プログラム】

 高校のカリキュラムでは、英語が週11時間、国語とは別に小論文の授業が週2時間取り入れられています。また、芝国際では高校の中間期末試験を実施せずに、試験を実施する学校で費やされる時間をすべて受験対策の演習に充てています。

 中学では放課後(7、8時間目)に「芝国際塾」、高校でも放課後(7~10時間目)に「芝予備校」が開催され、大学受験まで学校内で完結できるように指導が進められています。

校舎正門(筆者撮影)

5.今後の日程

 すべて要予約です。詳細はこちらをご覧ください。

【学校説明会】

※5/25(土)、6/15(土)の回は満席です。

・7/6(土)10:00~11:30
・7/28(日)10:00~11:30
・8/31(土)10:00~11:30
・9/5(木)10:00~11:30
・9/29(日)14:00~15:30
・10/8(木)10:00~11:30

【ミニ説明会】

※いずれも、9:00~10:00/13:30~14:30の開催です。

・6/9(日)、7/14(日)、1/13(月・祝)

【オープンスクール】

※9:00~10:00/13:30~14:30 
午前・午後の入れ替え制

・7/15(月・祝)

【入試問題説明会】

・10/27(日)10:00~11:30
・11/10(日)14:00~15:30
・11/30(土)10:00~11:30

【入試体験会】

・12/14(土)8:30~12:30

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