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7月6日にSAPIXの組分けテストが実施されます。この組分けテストで夏期講習のクラスが決定するという大事なテストですので、強い気持ちで臨んでいる生徒さんも多いことと思います。
そこで今回は理科・社会に科目を絞って、組分けテストまでの期間で対策をより有効に進めるために、何に気をつけるべきか、その注意点などをお知らせします。
どちらの科目にも共通するのが『デイリーチェック』の見直しです。5年生になってからの範囲を一気に見直すことで、忘れてしまっている単元などを浮き彫りにすることができます。そこで重点的に復習すべき単元が把握できたところで、以下の項目に進みます。
5年生になってからの範囲でも、かなりの量になりますので『デイリーチェック』の見直しがどうしても時間的に難しいというお子さんも以下の項目を参考にしてください。
3月からのマンスリーテストから、苦手単元を含むものの見直しを進めましょう。
かといって、ただ闇雲に取り組んでも、時間ばかりが過ぎてしまう可能性が大となります。そこで有効に活用したいのが、SAPIXから配布される「出題のねらい」です。
テストの[解答と解説]に挟まれたこの資料には、SAPIXからのメッセージが掲載されています。その中で、「(1)から(3)は必ず正解してほしい問題です」などの表現で、必須の問題を指定していることがあります。基本問題が該当しますが、ここがとれないと点数が固まりませんので、重点的に見直ししましょう。
事前に親御さんが必須問題にはマークをしておいて、生徒さんがそれをひたすら解く、という分担作業も、限られた時間では必要になるかと思われます。
必須問題をすでに正答できているお子さんは、それらはざっと見直すくらいのスピードで進め、できる限り残りの応用問題の見直しに集中しましょう。それらの問題になると、どこで間違えたのか、その理由が幾通りも考えられます。記憶が曖昧だったせいか、問題文を読み間違えたか、書いてあることの意味が全くわからなかったか。それらの理由を整理して、少しでも繰り返さないような対策が必要です。具体的には『コアプラス』から同じ単元の問題を抽出して、制限時間を設けて演習してみましょう。時間を限られることで、焦って解いていないか、確認ができます。
マンスリーの基本問題の見直しをしてみて、どうしても難しく感じるお子さんは、まずは基礎をしっかり固めることを優先すべきですので、場合によってはサピックスのテキストから離れて、別テキストで基礎演習を進める機会にすることも有効でしょう。
具体的には、日能研の『理科メモリーチェック』、あるいは学研の『理科のつまずきを基礎からしっかり』もお薦めです。復習をする中で、どうしても根本的な理解が行き届かない単元に限って、それらのテキストを活用する方法もあります。
『理科のつまずき…』は一見簡単すぎるように見えるかもしれませんが、実際に解いてみるとなかなか苦戦するお子さんも多いです。これから補助教材として使えるかもしれませんので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
問題のタイプとしては、実験問題、天体の問題に、より多くの注意を払いましょう。どちらも、問題文を読み違えると、大きく失点してしまう単元です。時間がない中ですが、これらの単元については問題文で書かれている内容を正確に理解できているかのチェックが必要です。
実験では、何と何が比較されているのか、どの条件が同じでどの条件が異なっているのか、など。天体については、視点をしっかり切り替えられているか、など、お子さんが間違えてしまうパターンが見つけられれば対策もたてやすくなります。
初めて目にするような実験については、焦らずその成り立ちを理解することに集中し、場合によっては捨て問題をつくってでも、小問を少しでもとる、という意識が必要になるでしょう。
社会は地理のまとめになります。SAPIXでは4年生から地理の演習を続けてきましたので、4年生の範囲も含まれないとは言えませんが、限られた時間の中では、理科と同じく、5年の3月からのマンスリーの見直しを徹底することが有効になります。
マンスリーの解答にはさまれている「出題のねらい」をしっかり読み直して、必須問題をチェックすることも理科と同じです。
理科と違って社会独自に気を付けることとして、まず漢字表記が挙がります。これまでのマンスリーでも語句を書かせる問題が出されていたと思います。そこでしっかり漢字で書けていたかを、必ず確認するようにしましょう。
また、言うまでもありませんが復習にあたっては、必ずアトラス(地図帳)を傍らに置くようにしてください。「同じ緯度の県」や、「海に面していない県」などの問題を復習する際には、地図を見ることで頭の中ではなく、視覚的に把握することが効果的です。
合わせて、『サピックスメソッド白地図トレーニング』を活用しましょう。できれば全単元を仕上げた方がよいですが、時間が限られていますので、復習する中で苦手と思われる単元から、演習するかたちでもよいでしょう。本書は緑のページの「基礎編」とオレンジのページの「発展編」に分かれていますが、「基礎編」だけでよいでしょう。
これまでのマンスリーでも、様々なグラフの問題が出されていたと思います。組分けテストでもグラフ問題が出る可能性は非常に高いです。例えば親御さんが、これまでのマンスリーテストから、グラフに関する問題だけを抽出しておく、という方法を採ってもよいかと思います。グラフへの慣れを少しでも習得しておくと、夏以降の展望が開けます。
また、SAPIXの『コアプラス』は非常に中身の濃いテキストですが、なぜかグラフ問題の掲載が少ないです。そこで、他のテキストを併用することも検討の価値があるかと思います。例えば理科でも挙げました日能研の『社会メモリーチェック』には、帯グラフなどがかなりの数で掲載されています。マンスリーを見直しながら、同じ単元のグラフについては『社会メモリーチェック』を活用する、としてもよいかと思います。
『メモリーチェック』は6年生になっても使う機会がありますので、まだお持ちでない方はこの機会にご覧になってみてはいかがでしょうか。
マンスリーでも出題されていますが、長い文章(会話文)を元に出題をするタイプの問題が出されることがあります。このタイプもよく見直しをして、もしもお子さんが苦手意識を持っているようでしたら、それを少しでも払拭する必要があります。
国語の読解問題ではないので、心情を理解することや、文章の趣旨をまとめることが要求されているのではなく、あくまで解答に必要な内容が示されている、文章を読むことで知識が整理されることもある、などの声かけをしてあげて、少しでも気持ちの負担を取り除いておく方がよいでしょう。実際の入試問題でも、このリード文タイプは頻出です。早めに慣れておくと心強いです。
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