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石川県金沢市にある金沢21世紀美術館が10月9日で開館10周年を迎えました。年間約150万人の入館者数は、地方の美術館としては国内トップクラスです。来年春の北陸新幹線金沢開業を見据えて、英語やフランス語など外国語を話せるガイドの養成も目指しているそうです。
金沢といえば加賀友禅(かがゆうぜん)や金沢箔(かなざわはく)などの伝統工芸で有名ですが、実は気候の面でも様々な特徴を持っているのです。今回はそんな金沢をテーマに様々なポイントを探ってみようと思います。
そこでこんな問題が考えられます。
金沢の伝統工芸の技術水準は世界的にも高く評価され、2009年にはユネスコの創造都市に認定されました。全世界を対象にしたユネスコの創造都市のうち、日本では神戸市・名古屋市(いずれもデザイン部門)、金沢市(クラフト&フォークアート部門)、札幌市(メディアアート部門)の順で、現在まで4都市が認定されています。クラフト&フォークアートとはその土地固有の文化を生かした伝統工芸などのことで、この部門では金沢市がアジアで初めて認定されました。金沢の伝統工芸として、加賀友禅はもちろんですが、金箔や漆器の製造も盛んであることもおさえておきましょう。
金沢で様々な伝統工芸が盛んとなったいくつかの理由の中には歴史的な要素もあります。前田利家を藩祖とする加賀藩は、江戸時代には大名中最大の石高を領して「加賀百万石」と称されました。この前田家による工芸振興に始まり、歴代藩主による文化政策が進められたのです。さらに第二次大戦中にアメリカ軍からの空襲を受けず、地震や台風など大きな災害に遭うこともなかったこともあって、金沢で伝統工芸が栄えたと言われています。
大災害や戦禍に遭わなかった金沢には城下町の風情が今も残り、そこに21世紀美術館などの新たな文化施設も建造され、新旧の文化が交差した町づくりが進められています。
金沢の気候は、年中湿度が高く、雲が発生しやすい日本海側気候になります。この湿度の高さも伝統工芸の漆塗りや金箔製造に適していると言われます。夏にはフェーン現象が起きて、最高気温が35度を超えることもあります。フェーン現象については中学受験の理科でも頻出ですが、ここでは説明を割愛します。記憶が曖昧なお子さんは、早めに確認をしておいてください。
ここでは金沢の雷について触れることにします。全国の県庁所在地の中で平年の雷日数が最も多い金沢ですが、そのほとんどが晩秋から冬に起こります。この時期に雷鳴が響きわたる現象を北陸地方では「鰤(ぶり)起こし」と呼びます。名前の由来は、雷鳴にびっくりした鰤が湾内に逃げ込んで来るとの言い伝えによると言われていますが、鰤が獲れる時期に、ちょうど雷が鳴るために鰤起こしと呼ばれている、とも言われています。実際に辞書で「鰤起こし」を引くと「12月〜1月頃の鰤の漁期に鳴る雷」とされています。
この時期に金沢を含む日本海岸で雷が多い理由は、季節風と暖流の組合せによるものになります。シベリアからの冷たく乾いた季節風が日本海を渡る時に、暖流である対馬海流によって下から暖められ、対馬海流の水蒸気を多量に吸い込んで積乱雲となります。積乱雲が発生することで雷が鳴りやすくなります。さらにこの雲が山脈にぶつかって急に斜面を昇ると空気が冷やされて雪が降ります。金沢で雪が多いのも、そうした地理的特徴が理由になっているのです。
ちなみに、このように雷と豪雪が同時に発生することは世界的にも珍しく、日本海岸以外にはノルウェー西海岸と北アメリカ五大湖のあたりのみで見られるものだそうです。金沢で起きる現象は珍しいものですが、雲が発生する基本的なメカニズムは中学受験の理科では頻出ですので、しっかり内容を確認しておきましょう。
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