日能研5・6年生 算数・国語 今週の攻略ポイント!

<算数 6年生 第33回>

相似と面積比について学びます。

【攻略ポイント1】

拡大・縮小すると同じ形になる図形の関係を相似といいます。つまり同じ形でサイズだけ異なるものが相似の図形です。特に大事なのが三角形と円・扇形の相似です。円どうしは必ず相似になるため、面積や体積の問題で比を利用することにより計算量を減らす際に相似の考え方が役立ちます。一方三角形では、相似の関係が成立するにはある条件を満たさなくてはなりません。その条件とは「角度が同じ」ということです。3か所の角それぞれが等しければ相似になりますが、2か所だけ同じであることがわかれば、残りの角は自動的に同じになるので「2組の角がそれぞれ等しい」というのが相似の条件です。他にも相似が成り立つ条件がありますが中学内容なので覚える必要はありません。

【攻略ポイント2】

カリテでは相似の成立条件を細かく問う問題が出ると思いますが、時間があれば取り組むといったスタンスでよいでしょう。入試で必要なのは、複雑な図形の中に相似の三角形のペアを発見したり補助線を引いてつくったりする力です。その際に、「2組の角がそれぞれ等しい」以外の条件が必要になることはめったにないでしょう。「考えよう1」〜「考えよう3」は基本事項の確認です。ピラミッド型は2つの三角形を別々にかき分けると安全です。「考えよう4」は面積比です。相似比を2乗した比になります。正方形や円は2乗になる理由がわかりやすいのですが、三角形はややわかりにくいかもしれません。また、最終的に比べる面積がどの部分とどの部分なのか間違わないように注意して下さい。(2)は円:ドーナツ型、(3)は三角形:台形となっています。(4)は全体も含めて3個の三角形が相似になります。角度が同じになる理由も説明できるようにしましょう。

【攻略ポイント3】

「考えよう5」は平行四辺形の分割です。とても重要です。まず相似の三角形を見つけます。砂時計型が見つかるはずです。ここからはいろいろなアプローチのしかたがあります。今回学んでいる「相似の図形」と、先週学んだ「高さが同じ三角形」の内容を使いわけることが大切です。
「深めよう1」は単位換算です。嫌いな人も多いでしょう。地図と実際の土地とは相似の関係になるので、面積の比は相似比を2乗したものになります。したがって長さは縮尺を1回だけかけたりわったりして求めるのに対し、面積は縮尺を2回かけたりわったりすることになります。ここは面倒なだけの単なる作業です。苦手にするのはもったいないです。
「深めよう2」は影の問題です。太陽光線は平行線なので相似形が現れます。真横から見た図をかいて相似の三角形を見つけます。補助線が必要なことが多いです。
その他でぜひやっておきたいのは問14です。2組の砂時計を利用します。重なっているので見つけにくいです。問16の光の反射も上位校入試では時々出題される題材なので、触れておきたい問題です。

<国語 6年生 第33回 詩Ⅲ 主題をとらえる>

今回で詩の学習が終わります。総仕上げの回になりますので出題の傾向をしっかり理解しておきましょう。

【攻略ポイント1】

今回は主題を主眼において学習します。主題とは作者が読者にうったえようとしている中心的な考えや気持ちです。主題をとらえるためには、登場人物の行動、心情、出来事、作者の体験、情景、作品の時代背景等を読み取る必要があります。今まで学習してきた論説文、物語、随筆の読解法を駆使して取り組みましょう。
また、冒頭に挙げた出題の傾向ですが、整理すると

  • (1)詩の形式
  • (2)表現技法の指摘
  • (3)表現技法の効果
  • (4)比喩表現の具体化
  • (5)作者の思いや考え
  • (6)詩の出題

大まかに6つの傾向があります。最後の学習となりますので演習の際にはこの傾向を意識して取り組みましょう。

【攻略ポイント2】語句 品詞Ⅱ

前回に引き続いて品詞の学習です。今回は付属語の助詞と助動詞をあつかいます。助詞に関する設問は穴埋め問題の対応と同じ助詞の意味の違いを理解しておきましょう。穴埋めは日常会話が正しければ答えられると思います。意味の違いは文の内容から判断します。例えば「〜ながら〜」は動作の同時を表す場合と逆接の接続を表す場合があります。「寝ながらテレビを観る」と「知っていながら教えない」といった用法です。次に助動詞ですが、意味・用法を確実に理解暗記しておきましょう。例えば「れる・られる」には受け身、尊敬、自発、可能と言った4つの用法があります。このように一つ一つの助動詞の意味用法を識別出来るようにしておきましょう。テキストに記載されている設問は頻出問題です。繰り返し行ない身につけて下さい。

<算数 5年生 第33回>

平均について学びます。

【攻略ポイント1】

平均=合計÷個数というのが公式です。つまり全部たして個数や人数でわると平均が求められます。
この式から合計=平均×個数や個数=合計÷平均の式が導かれます。「考えよう1」はこの公式の確認問題です。かけるのか、わるのか、わるときは何わる何なのか判別できればオーケーです。
「考えよう2」は答を出すまでの手順が長くなります。男子の合計を求め、女子の合計を求め、それをたして全体の合計を求めます。最後に人数でわると平均がでます。
面積図にしてもやることは同じなので、あまりありがたみが感じられないでしょう。題材が身長であるため途中計算で4けた、5けたのかけ算、わり算が現れ疲れます。もう少し簡単な数字にした方が仕組みの理解に集中できると思います。仮平均を設定すると計算が楽になります。ここまでは4年の復習です。

【攻略ポイント2】

「考えよう3」は面積図がとても役に立ちます。必ず面積図をかいて解くようにしましょう。長方形を2個くっつけて高さの真ん中へんに平均ラインを入れます。この構図は今後学ぶ食塩水の問題や水そうの問題などで再び登場します。今のうちにしっかりかけるように練習しましょう。他に取り組んでおきたい問題としては、問6、問8のわり切れない計算の処理、問7の消去算の考え方の利用あたりがあげられます。上位クラスの人はオプ活後半の表の読み取り問題にチャレンジしたいところです。

<国語 5年生 第33回 論説文Ⅱ 因果関係をとらえる>

論説文の2回目になります。

【攻略ポイント1】

今回は前回の学習内容に結果も加えて因果関係を探っていきます。因果関係とはテキストの「この回を楽しむための準備」に記載されている4つがあります。本文を読む際にはこの4つを意識してチェックしておきましょう。また出題傾向は記述式のものが多いと感じます。理由を説明する際には指定字数内でどの言葉を選びどう組み合わせて解答をつくるかを考えて下さい。解答に必要な重要語句を探せることがポイントになります。

【攻略ポイント2】語句 上位語・下位語

今回は言葉の持つ内容の大小から抽象化を考えていきます。例えば「魚と秋刀魚」と言った関係です。これは秋刀魚に対して魚は言葉の持つ大きさは大きくなり抽象化されたことになります。逆が具体化です。テキストの基本問題は易しいですが、当然ながらこのような出題は入試ではありません。記述式解答を求められた時、本文の内容をどう抽象化すべきかという際に使う技術の練習になります。テキストの応用問題が解ける力が欲しいところです。普段の漢字の学習が基礎練習にあたります。漢字練習の際には言葉の使われ方を理解して自分でも使えるようにしておくことが大切なポイントになります。

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