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第12回は『平面図形(2)』です。図形の折り返し、移動範囲、回転移動、点の移動、円のまわりを移動する円、反射などの問題を学習します。
「必修例題1」は、図形の折り返しの問題です。図形の折り返しは、折り返しにより合同な図形が移動します。つまり、辺の長さや角の大きさが同じ図形ができることに注意が必要になります。また、おうぎ形の折り返しでは、補助線として半径を引くことがポイントになります。角度計算ですので、内角の和や、外角の定理などを使って求めます。
「必修例題2」は、平面図形の辺上の1点につけてあるひもの先端の点や犬などが動く範囲を考える問題です。予習シリーズ133ページの問題の図や解き方の図を参照して下さい。
「必修例題4」は、点の移動の問題です。予習シリーズ135ページの解き方にある図を参照して下さい。
「必修例題5」は、円のまわりを円が転がる問題です。予習シリーズ136ページの解き方にある図を参照して下さい。円Aと円Bのへこみの部分に円Cがきたときの、それぞれの円の中心を結んで三角形を作ることがポイントとなります。136ページの解き方の図にあるように、アの位置に円Cがきたときの中心の点をD、イの位置に円Cがきたときの中心の点をEとします。
第13回は『場合の数(4)』です。今回は、「組み合わせ」を学習します。組み合わせとは、選ぶ順番は考えずに、組のメンバーを選ぶ場合の数を言います。例えば、A、B、C、D、Eの5人の中から2人の組を考えます。並べ方では、順番を考えて、ABとBAは別々に2通りと数えますが、顔ぶれは同じなので、組み合わせ(選び方)では1通りと数えます。
「必修例題1」では、赤玉が2個、白玉が2個、青玉が1個の合計5個の玉の中から3個の玉を選ぶ、場合の数を考える問題です。同じ色の玉がある場合には注意が必要で、樹形図を利用します。予習シリーズ119ページの解き方にある樹形図を参照して下さい。赤玉の選び方に注目して、赤玉を2個選ぶ場合、1個選ぶ場合、選ばない場合、と3つの場合に分けて考えます。赤玉を2個選ぶ場合は、赤−赤−白、赤−赤−青、の2通りとなります。次に、赤玉を1個選ぶ場合、赤−白−白、赤−白−青、の2通りとなります。赤玉は選ばない場合、白−白−青、の1通りとなります。よって、それぞれの場合の数を合計して、2+2+1=5の5通りが答えです。
「必修例題2」は、計算により求めます。日直の2人を、並び方の規則(積の法則)で計算すると、5×4=20通りになります。ですが、たとえば、AとB、BとAのように、顔ぶれとしてはおなじものが含まれます。つまり、並び方の20通りの中には、選び方としては、2通りずつ同じものが入ります。そこで、20÷2=10より、2人の日直の選び方は10通りとなります。
この問題のように、選び方(組み合わせ)の計算では公式を作ることができます。全体数N個の中から、A個を選ぶ場合の選び方の計算(簡単に、NのAの組み合わせといいます)は、NのAの並び方の計算結果を、AのAの並び方の計算結果で割り算します。例えば、
5の2の組み合わせは、(5×4)÷(2×1)、
5の3の組み合わせは、(5×4×3)÷(3×2×1)、
6の2の組み合わせは、(6×5)÷(2×1)、
6の3の組み合わせは、(6×5×4)÷(3×2×1) となります。
「必修例題3」では、上の公式を利用して計算します。
「必修例題4」は、点を選んで三角形を作る問題です。直線アの上の3個の点と、直線イの上の2個の点の、合わせて5個の点のうち、3個を選びます。5の3の組み合わせ計算ですが、これは5の(5−3=)2の組み合わせ計算と同じですから、(5×4)/(2×1)=10となります。ただし、直線アの上の3個の点を使っても三角形はできません。よって、1通り少なくなりますので、10−1=9より、三角形は9個できます。
「必修例題5」は、0、1、2、3、4、5の6枚のカードから3枚を選んで、3けたの9の倍数が何通りできるかを考える問題です。まず、9の倍数となる数は、各位の数字の和が9の倍数になっていることを確認してください。予習シリーズ122ページにある、各倍数の見分け方を覚えましょう。そこで、6枚のカードの中から3枚を選んで、その3枚の数字の和が9となる組み合わせを作ります。(ア) (0、4、5)、(イ) (1、3、5)、(ウ) (2、3、4)が条件に合います。次に、それぞれの並べ方を考えます。(ア)百の位は、0を除く4か5の2通り、十の位は、百の位に置いたカード以外の2通り、一の位には残りの1通りが置けますので、2×2×1=4通り作ることができます。(イ)、(ウ)は、どちらも条件はありませんので、百の位、十の位、一の位の順に並べ方を考えると、3×2×1=6通りずつできます。場合に分けましたので、和の法則を使って、4+6+6=16より、9の倍数は全部で16通りできます。
「必修例題6」は、試合数の問題です。試合の仕方は、(1)のリーグ戦(総当たり戦)と、(2)のトーナメント戦(勝ち抜き戦)があります。名前を覚えるとともにしっかり区別して下さい。
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