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第17回は『容器と水量(1)』です。水量と水の深さ、水量の変化とグラフ、水深の変化とグラフを学習します。直方体の容器に入っている水の体積は、直方体の底面積に(高さとなる)水の深さをかけて求められます。よって、水の体積=底面積×深さ、を基本に問題を解きます。また、容積とは、容器の体積をいい、容器いっぱいに入った水の体積のことです。
「必修例題1」は、水量と水の深さの問題です。
水量の問題では、上記のように単位換算が必要になるケースがとても多いです。立方cm、dL、L、立方mの関係をしっかり覚えておくようにしましょう。
「必修例題2」は、水を入れた部分の、容器の各辺の長さを読み取ることが重要な問題です。
グラフの問題では、前回の速さのグラフで述べましたように、グラフの斜めの線の部分を斜辺とする直角三角形を考えます。この直角三角形で、たて線は水量または深さを、横線はその水量または深さになる時間を表します。
「必修例題3」は、水を入れるA管と、水を出すB管のついた水そうの問題です。グラフの右上がりの部分はA管だけを使って水が増えていく状態を、右下がりの部分はA管とB管を使って水が減っていく状態を表しています。
「必修例題4」は、階段状の容器に水を入れる問題です。この場合、底面積が変化することに注意して解いていきます。 (図1)より、容器の容積がわかるのは、水そうの階段になっている上の部分です。この部分の体積は、80×100×90=720000立方cmで、720Lです。毎分24Lの割合で水を入れますから、720÷24=30より、グラフのアから36(分)までの時間は30分とわかります。よって、36−30=6より、アにあてはまる数は6です。
アが6ですから、水そうの階段になっている下の部分の体積は、24L×6=144Lで、144000立方cmとなります。この部分の深さを□cmとすると、80×60×□=144000より、□=144000÷(80×60)=30ですから、深さを表すイにあてはまる数は、30です。
ウは、容器全体の高さ(深さ)を表していますから、30+90=120より、ウにあてはまる数は、120です。
「必修例題5」は、仕切り板で分けられた容器に水を入れる問題です。グラフの読み取りが大切になります。グラフと水そうに入る水の入り方については、予習シリーズ159ページの解き方にある図を参照してください。仕切り板が入るタイプの問題では、断面図をかいて考えることが有効になります。
第17回は『つるかめ算(1)』です。中学受験算数の問題の中でも代表的な問題といわれるものです。予習シリーズ129ページから130ページにある説明をよく読んでください。つるかめ算のイメージをつかみ、解き方の仕組みを理解しましょう。また、つるかめ算の変化した弁償(べんしょう)算も学習します。
「必修例題1」は、つるかめ算の基本の問題です。
1本60円のえんぴつと1本90円のボールペンを合わせて12本買って、代金の合計が840円です。えんぴつの本数を求めますが、求めるえんぴつの本数を0本としてスタートします。つまり、ボールペンを12本買ったことにします。90×12=1080円で、1080−840=240円より、実際の代金840円より、240円多いことになっています。ここで、ボールペン1本とえんぴつ1本をとりかえることを考えますと、代金は90−60=30円少なくなります。代金を240円少なくするためには、240÷30=8より、8本とりかえればよいことになります。つまり、えんぴつは、8本買ったことになります。
「必修例題2」も、つるかめ算の基本の問題です。合計が表されていませんが、問題を最後まで読むと、すぐにわかる問題です。
50円切手と80円切手を合わせて15まい買い、代金は、1000−160=840円です。80円切手の買ったまい数を求めますので、50円切手を15まい買ったことからスタートします。
840−50×15=90より、実際との差は90円少ないです。50円切手と80円切手を1まいとりかえると、80−50=30円多くなります。よって、90÷30=3より、80円切手は3まい買いました。
弁償算を学習します。つるかめ算では、1つとりかえるごとに差が変わってきましたが、弁償算では、1つとりかえるごとに和がかわってきます。
「必修例題3」は、弁償算の問題です。おはじきを20個持っている太郎君が、1回勝つとおはじきが5個増え、1回負けるとおはじきが1個減るゲームをします。
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