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第1回は『比(1)』です。比とは、割合の表し方のひとつです。割合では、もとにする量を1とし、比べる量を小数や分数で表していますが、比では倍数を利用して、どちらも整数になるように表します。例えば、比べる量が0.3の場合、もとにする量を10とし、比べる量を3と表します。この後の算数では、多くの場面で比を活用しますので、基礎となる用語や使い方などを、しっかりと学習しましょう。なお、分数は、分子/分母の形で表示します。
比と比の表し方や連比について学習します。基礎となる内容ですのでトレーニングを量的にこなしましょう。また、予習シリーズ7ページの必修例題の前に書いてある内容をよく読み用語をしっかり身に付けましょう。
「必修例題1」は、比を簡単にする(できるだけ小さな整数の比にする)問題です。
「必修例題2」は、文章の中の数量について、比を作る問題です。
比の積と商について、学習します。予習シリーズ8ページの必修例題3の前の説明をよく読みましょう。比の積と商は、簡単なようでいて、なかなか対応しづらい内容です。
「必修例題3」は、比の積と商の問題です。
比の1あたりの量について学習します。割合の場合と同様、比の1あたりの量を求めて、問われている量を求めます。文章中に与えられている条件は、比の前項・後項のどちらの実際量が与えられているか、実際量の和が与えられているか、実際量の差が与えられているかの3通りのうちのどれか1つです。この読み取りが重要となります。
「必修例題4」は、比の1あたりの量を求め、そのうえで、問われている数量を考えます。
「必修例題5」は、変化していないものは何かを読み取る問題です。
兄と弟が、同じ金額を出し合いますので、2人の所持金の差は、ボールを買う前と後では変わらないことに注目します。予習シリーズ10ページの解き方にある線分図を参照してください。所持金の差は、1050−750=300円で、この金額が、比の差になります。300円÷(3−1)=150円が、比の1つ分です。よって、150×(3+1)=600より、残りの金額の合計は600円です。1050+750−600=1200より、ボール1個は、1200円でした。
3つ以上の項でできている比を、連比といいます。
「必修例題6」は、2項の比2組から、3項の連比を作る問題です。
第1回は 『約数と公約数』です。整数に関する問題の基礎となりますので、ていねいに学習して身に付けてください。作業的な部分が多く、まずは、約数を求める、最大公約数を求めるといった、基礎のトレーニングが今後の学習に必要となります。予習シリーズ7ページ、8ページに書いてある用語(素数、約数、公約数、最大公約数)をきちんと理解しましょう。
0でない3つの整数A、B、Cにおいて、A÷B=C(または、A=B×C)となる関係があるとき、BやCをAの約数といいます。予習シリーズ7ページにある用語(素数、約数)をきちんと理解しましょう。
「必修例題1」は、ある整数について、その約数を求め、その個数を求める問題です。
56を2つの整数の積に表しますと、1×56、2×28、4×14、7×8となります。よって、56の約数は、{1、2、4、7、8、14、28、56}の8個です。
「必修例題2」は、約数を利用して、条件にあった整数を求める問題です。
文章を整頓すると、90÷□=〇あまり10となり、この式の□にあてはまる数を求めます。約数に関する問題では、あまりは考えません(A÷B=Cのかたちで考えます)ので、90からあまりの10を引いて、80÷□=〇としますと、□は、80の約数として考えることになります。ただし、あまりが10ですので、□は10より大きい数ですから、10より大きい80の約数、が条件にあてはまることに注意しましょう。前問と同様に、80を2つの積で表すことにより、約数を求めると、{1、2、4、5、8、10、16、20、40、80}となります。このうち、10より大きい約数を考えます。よって、あてはまる整数は、{16、20、40、80}です。
公約数、最大公約数について、学習します。予習シリーズ8ページから9ページの説明や用語(公約数、最大公約数、連除法)をきちんと理解しましょう。
「必修例題3」は、連除法による最大公約数を求める問題です。予習シリーズ9ページの解き方にある連除法を参照してください。
「必修例題4」は、文章問題です。
赤い色紙と青い色紙を何人かの子どもに、それぞれ同じ枚数ずつ配りますので、子どもの人数を□人にして式に整頓すると、赤い色紙については、28÷□=〇、青い色紙については、48÷□=△あまり6となります。□は、28の約数であり、(48−6=)42の約数ですから、28と42の公約数を求めればよいことになります。公約数は最大公約数の約数ですから、まず、最大公約数を求めます。連除法により、最大公約数は14となり、公約数は、14の約数である{1、2、7、14}です。しかし、あまりが6ですので、□にあてはまる数は、{7、14}です。よって、子どもの人数は、7人か14人です。
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