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今年もゴールデンウィークが近づいて参りました。6年生にとっては特に大切にしたい連休です。この連休中に特訓授業をするのは大手塾ではサピックスだけです。そこでサピックス以外の生徒さんが充実したGWを過ごす為に『自宅合宿』をしてみてはいかがでしょうか?
サピックスの6年生はGS特訓で、朝から夕方まで入試問題を解き、受験本番までにどの位の難易度の問題を解けるようにしなければいけないのかを肌で感じます。そして現時点では思うように解けないことがほとんどで、この早い段階で軽い挫折を味わい、気を引き締めるのです。いわばGS特訓は、受験生としてのスイッチを入れる役割を果たしています。そこでサピックス以外の生徒様がこのGWを利用して受験生としてのスイッチを入れる為におすすめしたいのが『自宅合宿』です。
大手塾の中には夏休みに合宿を行う塾があります。合宿に参加して長時間の勉強をやりきった生徒さんは、大きな自信をつけて帰ってきます。その自信が受験に向けて頑張る原動力になるのです。ある親御様が「合宿から帰ってきたら受験生の顔になっていた。」とおっしゃっていらっしゃいました。そのくらい合宿というものには不思議なパワーがあるのです。
そこで、その合宿効果をGWに自宅で再現してみましょう。自宅にいながら合宿に来ているのだという雰囲気を作り出すのが『自宅合宿』です。そのポイントをお伝えしていきます。
起床時間と就寝時間、勉強の時間割、食事の時間などのスケジュールを決めましょう。2泊3日くらいの合宿スケジュールを組むのです。その際に、全て親御様が一方的に決めてしまうと、反抗期を迎えている生徒さんも多い6年生では反発されてしまうかもしれません。生徒さんに趣旨をしっかり説明して、生徒さんの意見も聞きながらも親御様が主導する、というスタンスでスケジュールを決めていくとよいでしょう。
勉強の時間割の作り方としては、50分勉強して10分休憩、75分勉強して15分休憩など、生徒さんの集中力、体力に合わせて時間割を作りましょう。
いつもは学習机で勉強しているなら、合宿中はリビングテーブルで勉強するなど、非日常感を演出しましょう。何時〜何時までは図書館に行って勉強する、など図書館を利用するのも良い方法です。夜は就寝場所を変えてリビングで寝てみたり、寝袋で寝てみたりするとワクワク感が出て生徒さんの気分も乗ってきます。
勉強内容としては、ぜひ過去問にチャレンジしてみましょう。第一志望の学校や同レベルの学校の過去問を1年分(1回分)解いてみましょう。最新年度の過去問は秋まで取っておきたいところですので、最新以外の年度を選びましょう。未習分野の問題は飛ばして構いません。
ほとんど解けず愕然とすることもあるかもしれませんが、それでもいいのです。この問題を解けるように残り9か月を使うのだと強く心に刻み込み、志望校の入試問題の大枠をつかんで、受験生としてのスイッチを入れるのです。
最近の模試のデータで自分の正答率が低い分野を確認しましょう。「全体正答率が高いのに生徒さんが誤答している分野」があったら要注意、最優先で復習すべきです。
復習を進める際には、やみくもに応用問題までこなすのではなく、確実に理解出来るまで繰り返しテキストを読み込み、基本的な問題でミスが無くなるまで演習しましょう。塾では早いスピードでどんどんカリキュラムが進む為、じっくり考える時間を取れずに表面的に問題をこなしている場合も見受けられます。合宿中は『自らじっくり考える』ということを意識して勉強を進めましょう。
合宿の時間割とやるべき内容が決まったら、それを生徒さんも確認できるように見える化することが大切です。見える化と言っても、時間割をメモして机に貼り、やるべき内容を箇条書きで大きくノートに書く、ということくらいで大丈夫です。終わったものにはチェックを入れていきましょう。残りこれだけやれば終わりだと確認することで生徒さんの集中力はアップしますし、やり終えた後に全項目にチェックが入ったノートを見て達成感を感じることが出来ます。
いくら合宿とは言え、あまりにもガチガチに勉強で固めてしまうと生徒さんも息切れしてしまいます。上手に気分転換の時間を組み込みましょう。しかし気分転換に時間を使いすぎてもいけないのが難しいところ。何も大仰なことでなくてもいいのです。例えば、甘いものが好きな生徒さんであれば、親御様がデパ地下でちょっとおしゃれなスイーツを買って来てきて、午後に一息つく時間を作ってもいいでしょう。また、朝にラジオ体操をしてもいいでしょう。特にラジオ体操第二を親子ですればお子さんも楽しんでやってくれること請け合いです(ラジオ体操はyoutubeで見ることが出来ます)。
生徒さんが頑張っている横で、親御様がテレビを見ていたり、携帯でゲームをしていたら、生徒さんのやる気が損なわれてしまいます。一緒に問題を解いてみたり、生徒さんが勉強している間は横で読書をするなど親御様も合宿モードで取り組んで下さい。下のご兄弟様がいらっしゃる場合は、パズルをしたり、絵本を読んだり、出来るだけ一緒に何かに取り組んでいるのだという一体感を作りましょう。
厳しい合宿のスケジュールを終えたら、打ち上げをして締めくくりましょう。塾の夏合宿でも最終日に花火をしたりして、やりきったんだ、という喜びを実感出来るように工夫しています。最終日の夜は生徒さんが大好きな手巻き寿司にするとか、見そびれていたディズニー映画のDVDを用意しておくなど、何か生徒さんが楽しみに出来るような打ち上げを考えておくとよいでしょう。
秋からは過去問演習もドンドン進めなければならず時間がいくらあっても足りなくなってきます。敬老の日、秋分の日、体育の日、勤労感謝の日、天皇誕生日、6年生の後期は、こういった祝日が本当に貴重だと身に染みて感じることになります。そんな祝日がドーンとあるこのゴールデンウィークを自宅合宿で充実したものにして下さい。応援しています!
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