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今月は、“部分日食”、“サンゴの悲哀”と“アホウドリ復活”そして“最果ての天体は雪だるま”について取り上げてみましょう。
2019年1月6日の日曜日、朝8時半ごろから昼12時ごろにかけて、2016年3月以来約3年振りに日本全国で部分日食が見られました。国立天文台によりますと、今年は12月26日にも観測できる珍しい年で、年2回全国で日食観測ができるのは27年振りだそうです。
日食には太陽の一部が欠けて見える“部分日食”、リング状に見える“金環食”、全部が隠されて黒い太陽が見える“皆既日食”の3種類があるのは知っていますね。この様な日食が起こるのには太陽と地球と月の微妙な関係があるからなのです。
太陽の直径は約139万kmで月の直径約3,474kmの約400倍。太陽と地球の距離が約14,960万kmに対し月と地球の距離は約38万kmと言われていますが、月は楕円軌道を回っているので約35万kmから約40万kmまで変わります。そこで太陽地球間距離と月地球間距離の比は374倍から427倍と400倍を前後することになります。 太陽と月の直径の比と、太陽地球間距離と月地球間距離の比が同じになると、ちょうど月が太陽をおおい、見かけの大きさが同じに見えることになるのです。この直径と距離の比が400倍になっているのが奇跡的な関係、自然の不思議なのです。
地球の公転軌道の面と月の公転軌道の面が大きくずれているので、太陽と月と地球が一直線上にはなりにくいのです。一直線上に並んだ場合、ちょうど地球から太陽までの距離と月までの距離の比が400倍の時に金環食、400倍を超えると皆既日食となり、一直線から少しずれた状態で月の影が地球にかかる場所から見ると部分日食となります。
月の南中時刻は毎日約50分ずつ遅くなっていきますね。つまり地上から見て太陽が1周する時間より月が1周する時間の方が長いので、月の方が見かけの動きが遅いのです。日食は太陽が月を追いかけ追い越していくので月の影が右から左に動いていくのです。
日食が右から起こる理由と同様に、太陽の動きが月より早いので、月の影は西から東に移動します。太陽と月と地球を一直線上に並べて、太陽を左から右へ動かすと月の影が右から左、つまり西から東に移動することを理解しやすいでしょう。
1969年からたびたび大量発生しているオニヒトデによって被害を受けている沖縄県のサンゴ礁は海水温の上昇による白化現象も加わり減少への道を歩んでいます。
一方、海水温の上昇は従来のサンゴの生息域ではない九州から東海の沿岸にその生息域を拡張して来ています。
美しいサンゴ礁が身近で見られるのは喜ばしいことなのですが、かつては海藻で覆われていた豊かな海が海水温の上昇により海藻が弱り、藻場にいた魚の食害もあって一面のサンゴ礁にとって代わられようとしているようです。魚のえさ場、隠れ家、卵の揺りかごでもあった藻場(もば)が減少した影響で、魚だけでなく海藻をエサとしているサザエやアワビも激減し、サンゴは漁場が荒れた磯焼けの象徴とも言われているようです。
減少した沖縄では惜しまれ、繁殖した土地では疎(うと)まれてしまっているサンゴ礁。産業として地域社会が継続するような解決策が見つかると良いですね。例えば観光資源として脚光を浴びる日が来るとか。
一時絶滅宣言が出された国の天然記念物の“アホウドリ”は翼を広げると2mを超す大型の水鳥なのですが、このほど山階(やましな)鳥類研究所、東邦大学長谷川名誉教授らの成果で、“積極的な保護無しで自然繁殖できる数”(読売新聞の記事より)に達したと発表されました。
アホウドリはその名前の由来のとおり、陸上での警戒心が弱く人に簡単に捕まってしまいます。1880年以降欧米への羽毛輸出のために約1000万羽が乱獲されてしまいました。1949年には鳥島を調査した米国鳥類学者により絶滅が宣言されましたが、1951年火山調査の気象庁職員によって約10羽が確認されました。
巣を作って子育てをする場所を営巣地(えいそうち)と言いますが、アホウドリの営巣地である鳥島は急こう配の火山島で斜面は不安定でしたので、植栽や砂防工事を行って、繁殖の成功率を上げました。また、島内の営巣地を増やすため親鳥の模型「デコイ」を使って移住させ、更に火山噴火による絶滅リスクを避けるため、約350km離れた聟島(むこじま)に2008年から2012年で70羽のヒナを移送して営巣地の確保を行いました。その結果、個体数5000羽以上、つがい1000組以上となって今回の宣言となったようです。
2006年アメリカ航空宇宙局 (NASA) により打ち上げられた、人類初の冥王星を含む太陽系外縁天体(カイパーベルト)の探査を行う無人探査機「ニューホライズンズ」が地球から約65億km離れた「ウルティマトゥーレ」の画像を1月1日に送ってきました。その姿は全長30kmの“雪だるま”の様な形状でした。この「ウルティマトゥーレ」は“世界の果て”という意味で、探査機が訪れた天体としては最も遠い天体となりました。
海王星の軌道より遥か外側に無数の氷の小天体がリング状に散らばっている領域のことで、太陽系の惑星が出来る時に取り残された太陽系外縁天体とも呼ばれています。
1977年8月にNASAが打ち上げた「ボイジャー2号」が昨年11月に太陽圏を離れて恒星と恒星の間にある星間空間に入ったとの発表が、昨年12月にありました。2012年の「ボイジャー1号」に続く快挙ですが、1号は木星と土星の探査、2号は木星、土星、天王星と海王星の探査だったので、遠い天体の探査としては「ニューホライズンズ」が一番遠い探査をしたことになります。 なお、ボイジャーは地球外生命に遭遇した時に備えて、地球の位置、地球人、万物共通の数学の式や音楽、音声などを記録した金のレコード盤を搭載していることで知られています。
カイパーベルトよりずっと近く、火星と木星の間にあるアステロイドベルトとも呼ばれ、“はやぶさ2”が向かった小惑星“リュウグウ”がある小惑星帯。昨年12月17日神戸大学や宇宙航空研究開発機構JAXAなどは、2011年に運用を止めた赤外線天文衛星“あかり”のデータからリュウグウと似たタイプの小惑星の多くに水を含む鉱物が存在することを確かめたと発表しました。地球の水がどこから来たのかの究明につながるということです。
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