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第4回は『割合(2)』です。今回は、4年下で学習した割合の復習と、その応用、および、百分率(パーセント、%)や歩合(ぶあい、○割○分)といった、割合の別の表し方を学習します。
「必修例題1」は、割合のいろいろな表し方とそれらの関係を学ぶ問題です。もとにする量を1(このとき、くらべる量は小数また分数となります)とする基本の考え方と、もとにする量を10とする歩合の関係、もとにする量を100とする百分率の関係を表にまとめたものです。数値を歩合や百分率にスムーズに直せるようトレーニングしましょう。
「必修例題2」は、割合の3用法の復習です。割合に関して3通りの公式的なものがあります。“もと
にする量×割合=くらべる量”を基本にするとよいでしょう。この基本の形で問題を整頓して、必要なら
ば逆算をおこないます。
割合の応用である相当算を学習します。相当算とは、“もとにする量×割合=くらべる量”において、くらべる量と割合から、もとにする量を求める問題です。線分図をかいて、条件を整理して考えます。このとき、線分の上の部分に、実際の数量(くらべる量)を、線分の下の部分に割合をかいて整理します(上と下が逆でもかまいません)。線分の上下で、実際の数量と割合のそろう部分に注目して、実際の数量÷割合=もとにする量、を求めます。なお、分数は、分子/分母の形で表します。
「必修例題3」は、相当算の基本となる問題です。
予習シリーズ39ページにある線分図を参照してください。ある本の全部のページ数の3/5より8ページ少ないページ数が残った40ページです。もとにする量の3/5の残りの部分に注目します。3/5の残りは1-3/5=2/5で、この部分が、40-8=32という、くらべる量に相当しています。もとにする量である、本全部のページ数を□として整頓すると、□×(1-3/5)=32となりますので、□=32÷2/5=80より、この本は全部で、80ページあります。
「必修例題4」は、少し難しいタイプの相当算です。このタイプの問題を頭の中だけで解こうとすると、間違えてしまうことが多くなります。線分図をかいて、条件をキチンと整頓することが大切になります。もとにする量は5年生全体の人数で、この人数の40%と45%の合計である85%を除く部分が、7+11=18人という、くらべる量に相当することに注目します。予習シリーズ39ページにある線分図を参照して、このような図が自分でもかけるように練習しましょう。もとにする量を□として整頓すると、□×(1-0.85)=18となりますので、□=18÷0.15=120より、5年生全体の人数は、120人です。
割合の合成について学習します。割合の合成とは、割合の割合とも言われるものです。例えば、Aの0.5の量の、(さらに)0.2の量はAのどのくらいの割合になるか、などを求める問題です。この例では、A×0.5×0.2=A×0.1より、0.1となります。もとにする量がことなりますので、くれぐれも割合をたし算しないように気をつけてください。
「必修例題5」は、割合の合成により、新たな割合を考えて、相当算を解く問題です。予習シリーズ40ページの解き方にある線分図を参照してください。
本を読んだ残りのページ数が60ページと与えられていますから、残りのページ数を表す割合に注目して考えます。本全体のページ数を□として、はじめに読んだ残りのページ数は、□×(1-1/4)=□×3/4です。次に、このページ数の5/9を読んだ残りのページ数は、□×3/4×(1-5/9)=□×1/3となります。つまり、□×1/3=60と整頓できます。よって、□=60÷1/3=180より、本全体のページ数は、180ページとわかります。
最後に、還元算について学習します。還元算とは、後から元にもどしていく問題です。途中に実際の数
量が入った割合が含まれる場合に使われます。
「必修例題6」は、還元算の基本となる問題です。予習シリーズ40ページの解き方にある線分図を参
照してください。
持っているお金の2/5より140円多い金額のCDを買い、残りのお金の3/7でボールを買うと、520円
が残るという問題です。
CDを買った後の所持金の3/7でボールを買った残りが520円とわかっているところから考えます。まずCDを買った後の所持金○円を求めます。○×(1-3/7)=520と整頓できます。○=520÷4/7=910より、CDを買った後の所持金は910円とわかります。910+140=1050円が、太郎君のはじめの所持金の2/5を使った残りとなります。太郎君のはじめの所持金を□とすると、□×(1-2/5)=1050と整頓できますので、□=1050÷3/5=1750より、太郎君のはじめの所持金は、1750円です。
このように、部分、部分で相当算を使って後ろからもどしていく、解き方もマスターしましょう。
第5回は『総合』です。基本問題において、第1回から第4回までの基本が理解できているか、確認しましょう。今回は、練習問題の注意すべき問題を取り上げます。
※「○の中に数字」の表記が文字化けしてしまう可能性がありますので、マル1、マル2と表記させて頂いております。
「練習問題1」は、割合の問題の中でもマルイチ算(マルイチ計算)と呼ばれる問題です。持っているお金の40%で本を買い、残りのお金の5/9より250円安い文房具を買うと、残っているお金ははじめのお金の1/3になりました。予習シリーズ別冊の「解答と解説」23ページにある線分図を参照してください。
「練習問題3」は、平均に関する問題です。
テストの点数の低い順にA点、B点、C点、D点とします。問題にある3人ずつの平均点の条件より、A+B+C=69×3=207点、A+B+D=74×3=222点、A+C+D=79×3=237点、B+C+D =82×3=246点となります。
「練習問題4」は、図形を折った問題です。折った部分は、形も大きさも同じ図形が移っていることに注目します。予習シリーズ別冊の「解答と解説」23ページにある図を参照してください。
第4回は『和差算』です。2つの量の和と差から、それぞれの量を求める問題です。予習シリーズ31ページにある線分図を参照してください。考え方の基本にあるのは、求める量の2つ分はいくつかを作ることです
「必修例題1」は、線分図から、長い方の長さを求める問題です。文章にすると、“直線アと直線イがあり、2本の直線の長さの和は14で、長さの差は6です。長い方の直線アの長さはいくつですか。”という問題になります。短い直線イを6長くすると、直線アの長さが2本分となり、合計は14+6=20になります。よって、20÷2=10より、直線アは10となります。この計算を1つの式で表すと、(14+6)÷2=10となります。
「必修例題2」は、和差算の文章題です。
29ひきのメダカがいて、オスがメスより5ひき多いときの、メスの数を求めます。メスの数はオスより5ひき少ないので、合計の29ひきから5ひきを引くと、メスの数の2つ分になり
ます。よって、(29-5)÷2=12より、メスの数は、12ひきです。
「必修例題3」は、文章中の条件から、和と差を読み取ることがポイントになります。2人の年令の平均が13才ですから、ここから2人の年令の和は、13×2=26才とわかります。また、兄は弟より4才年上ということから、2人の年令の差が4才とわかります。和の26才と、差の4才を使って、和差算をときます。(26+4)÷2=15より、兄の年令は、15才です。平均については、予習シリーズ33ページの説明をよく読んで理解してください。
「必修例題4」は、3つの数量の中で和や差を使って、特定の数量を求める問題です。線分図をかいて整頓することが大切です。予習シリーズ34ページの解き方にある線分図を参照してください。
第5回は『総合』です。基本問題において、第1回から第4回までの基本が理解できているか、確認しましょう。今回は、練習問題の注意すべき問題を取り上げます。
「練習問題1」は、かけ算とわり算の文章題です。
「練習問題4」は、かけ算とわり算の文章題ですが、文章の読み取りが難しい問題です。問題内容を整頓すると、32箱のうち、18箱にクッキーを9個ずつ入れ、32-18-3=11箱にクッキーを7個ずつ入れたことになります。
「練習問題5」は、和差算の文章題です。難しいと思われますので、しっかり取り組んでください。たつや君とのり子さんの2人に配ったカードについて、全部の数字の合計(1から8まで)がわかり、2人の持っているカードの数字の合計の差(8の差)がわかっていることがポイントとなります。
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