No.883 日能研6・5年生 第22回算数対策ポイント!

<算数 6年生 第22回>

 数や図形の並びについて、「繰り返しの規則」を利用して解くのが今回のポイントです。全体をわって商と余りを求め、同じかたまりが何組で半端がいくつなのか調べるというのが共通した解法です。こうした規則性の問題は、目で見て頭の中だけで処理をしようとすると、思わぬところでミスが多発してしまいます。数の書き出しや、必要に応じて図を活用するなど、手を動かして問題内容を視覚的にとらえられるかどうかで、得点力に大きな差が生まれます。書き出しや図の活用をできるだけ短い時間で的確に進められるようにしたいところですが、最初からスピードを重視し過ぎてしまうと、作業が雑になり書きもれなどが起きてしまいます。作業は慣れれば自ずとスピードが上がっていきます。まずは地道にじっくりと取り組んでいきましょう。

【攻略ポイント1】

 「考えよう1」はかけ算、わり算を実際に行い、繰り返しが現れるまで書き出しをするという方針で進めます。わり算の場合は余りに注目することがポイントです。「2/7を小数で表したときの小数第40位の数字の求め方は、2を7でわった筆算での数字の並びを見て、数のくり返しを見つけて解くことができあますが、これを40÷6の余りで考える方法を身につけられれば、テストでのスピードと正確さに圧倒的な差を生み出すことができます。「学びのとびら」で詳しく説明されていますので、じっくりと読んで理解を固めてください。
 「考えよう2」も規則性(どのようなグループで構成される数列か)がわかれば、あとは商と余りから簡単に答が出ます。(3)ではまん中が何番目か正確に求める必要があります。わかりづらい場合には、7つの並びの真ん中の数は、といった小さな数に置き換えるとよいでしょう。
 「考えよう3」も同様の考え方で解きます。何番目か求める際は、余りにあたる数は商の次の組に含まれることに注意しましょう。例えば商が8で余りが5となった場合、余りの5は8の次の9組目に含まれます。また数字の繰り返しの問題では、余りが何を意味しているか把握することも大切です。個数なのか数字そのものを足したものなのか確かめながら進めましょう。

【攻略ポイント2】

 「考えよう4」はカレンダーの問題です。このタイプの問題は苦手に感じられてしまうケースが多くあります。「○日後」と「○日目」では意味するところが大きく異なりますので、まずはそれぞれの意味を的確にとらえることに集中してください。慣れないうちは、実際にカレンダーを見ながら解き進めてもよいでしょう。7でわって何週間と何日か考えるだけでよいことに気づけば、苦手意識を持つことなく解き進められるでしょう。その際に、月ごとの日数(1月は31日、4月は30日など)やうるう年が何年なのかの求め方を覚えておくことは受験算数では大前提となってきていますので、今のうちから求め方を徹底的に固めましょう。
 「考えよう5」は、図で整理して繰り返しを見つけます。図をていねいにかこうとし過ぎないように注意してください。電球のかたちはマルで構わないのです。内容を整理することが目的ですので、細かく図をかこうとし過ぎないことです。特に注意すべきは、(1)で「周期が終わった瞬間が次の周期の始まり」であることです。1秒プラスしないように注意して下さい。○×のかたちで表にしてしまうと、起きてしまいがちなミスです。ここでは図をかいて内容を整理することが必要になります。

【攻略ポイント3】

 「深めよう1」は日数の数え方に注意が必要です。38人のサイクルと8人ごとの区切りが同時に終わった日を求めることに集中してしまい、答えとなる日数は同時に終わった日の翌日になることを見逃してしまうというミスがよく起こります。ここでも簡単なかたちで構いませんので、○を使った図で整理すると視覚的なチェックができる効果があります。頭の中だけで考えて式を立てようとすると、大事なポイントを見逃してしまいます。少しの手間を省こうとして大事な得点を逃してしまうのはあまりにもったいないことです。手を動かして、問題内容を的確にとらえるようにしましょう。
 「深めよう2」は15でわった余りが[3、5、6、9、10、12、0]で繰り返されていることに気づくと、計算で答えが求めやすくなります。7個で1つのグループになる数の並びと考えると、(2)はより解きやすくなります。解き方のバリエーションを少しでも多く持っていると、問題に応じた解き方ができるようになります。

<算数 5年生 第22回>

 今回からしばらく分数について学びます。計算問題でも分数が出てくると全体の正答率が下がることが多くあります。今回演習する約分や、次回に演習が予定される通分といった作業が加わるだけで、やりづらさを感じ、結果として計算の精度が下がってしまうことが起こりがちなのです。逆に言えば、分数計算の正答率を高く維持できれば、計算問題の得点力で大きな差をつけられることになります。分数は計算問題にだけ出てくるのではもちろんありません。割合や比など、今後演習する最重要単元のほとんどで、分数を正確に扱えることが求められます。中学受験算数の基本を固められるかどうかは、分数を正しく理解し、使いこなせるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。まずは基本からじっくり取り組みましょう。

【攻略ポイント1】

 「考えよう1」は分数の意味の確認です。4年で演習した内容の復習で難度は高くありませんが、(3)で分子が1の分数がいくつ集まると1になるのかについて迷わず答えられるように、分数の意味をいま一度確認しておきましょう。
 「考えよう2」では、真分数・仮分数・帯分数という3つの形式とその名前を覚えましょう。オプション理解の問4のように、この分類自体がテストでも問われることがあります。仮分数と帯分数の変換がスムーズにできるようになるまで、ここはしっかり練習量を確保して下さい。

【攻略ポイント2】

 「考えよう3」は分母が同じ分数のたし算・ひき算です。4年で計算の仕組みは学んでいるので帯分数どうしの計算に慣れれば、計算方法への理解を難しく感じることはないでしょう。帯分数のまま、たしたりひいたりする方法で教えていることは知っておいた方がよいでしょう。特にひき算については、帯分数のまま計算する方が進めやすく、完全に仮分数にしてからひいて、最後に帯分数に戻すという方法では面倒になる場合があります。オプション説明の問2で、帯分数どうしのひき算の演習方法が詳しく扱われています。筆算での繰り下がりのような考え方ですが、この解法を身につけておくと分数計算のスピードを正確さが飛躍的にアップします。帯分数はいつでも仮分数に換える、という考え方にとらわれずに、柔軟に計算を進めることの効果が示されていますので、よく読んでおきましょう。

【攻略ポイント3】

 「考えよう4」は約分とその逆の操作、倍分についてです。倍分は次の第23回で演習する通分につながる大事な内容ですので、しっかりとやり方を理解しておきましょう。約分、倍分ともにコツをつかめば難しくありません。くり返し演習をして慣れを身につければテストでの得点力が安定します。
 ぜひ気をつけておいて頂きたいことがあります。今後は分数計算の最後に約分し忘れると、それまでの計算が正しくてもバツになります。2/4や6/9のままでは正解にならないのです。これ以上簡単にならないか確認する習慣をつける必要があります。特に3の倍数や7の倍数で見逃してしまうことがないように、普段から意識を高めて、最後まで気を抜かないように注意しましょう。
上位生は問10、問11や、オプ活の問9~13のような、約数・倍数がらみの問題にもチャレンジしてみましょう。

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