No.1080 早稲アカ・四谷大塚予習シリーズ算数下対策ポイント 4・5年生(第5回)

<算数 5年下 第5回>

 第5回は『総合(第1回~第4回)』です。基本問題は、以前にお話しした基本ポイントの確認になります。正解とならなかった問題は、各回の該当の内容にもどって解き直しをしましょう。

<今回のポイント>

 総合回をよい機会として、完全な理解を目指し弱点を無くしていきましょう。

【対策ポイント1】
[基本問題 第1回 比(1)の第3問]

 倍数算です。
 このタイプの問題は、設問(1)の内容を,設問なしでも自分で考えられるかといった、工夫が重要になります。なお、分数は、分子/分母の形で表します。
(1) 妹が700円使わなかったとすると、妹の残りのお金は700円多くなっていることになります。700+200=900より、姉と妹の残ったお金の差は、900円です。
(2) 姉は持っているお金の3/4を使いましたので、残りのお金は、はじめにあったお金を8とすると、8×(1-3/4)=2となります。
残ったお金の比は(妹は使っていないとして)、2:5で、差が900円です。900÷(5-2)=300円が比の1つ分となります。よって、300×8=2400より、はじめの姉の持っていたお金は2400円です。

[基本問題 第2回 比(2)の第2問]

 逆比を考えた文章題です。
 水族館の入館料を、大人1人A円、子ども1人B円とすると、本文「大人3人分と子ども5人分が等しい」より、A×3=B×5の関係が成り立ちます。
(1) 上の関係から、逆比を求めて、A:B=1/3:1/5=5:3より、大人1人とこども1人の入館料の比は、5:3です。
(2) 大人1人の入館料を5、子ども1人の入館料を3として、大人2人と子ども3人の入館料の合計を計算すると、5×2+3×3=19となります。支払った入館料の金額は、3000-340=2660円ですから、2660÷19=140円が比の1つ分となります。よって、140×3=420より、子ども1人の入館料は、420円です。

【対策ポイント2】
[基本問題 第3回 平面図形と比(1)の第2問]

 平行線の間にある図形(三角形、平行四辺形、台形)の面積と辺の長さの関係を考える問題です。
 平行線の間の長さは、どこでも等しいことから、間にある図形の高さはすべて等しいことを利用します。
(1) 高さの等しい三角形アと台形ウの面積比が2:3ですから、三角形アの底辺と台形ウの(上底+下底)の長さの比も2:3です。よって、2:3=x:(3+9)となりますので、この比例式を解いて、x=2×12÷3=8より、x=8cmです。
(2) 平行四辺形イは、対角線によって、面積の等しい2つの三角形に分かれますので、底辺5cmの三角形2つ分の面積と考えることができます。よって、三角形アと平行四辺形イの面積比は、三角形アの底辺と平行四辺形の底辺2つ分の長さの比と同じになります。つまり、三角形アと平行四辺形イの面積比は、8:(5×2)=4:5です。よって、三角形アの面積を□平方cmとして、4:5=□:35となりますので、この比例式を解いて、□=4×35÷5=28より、三角形アの面積は28平方cmです。

 比例式の内積と外積の値が等しいことを利用して、わからない数値を求めるやり方に慣れるようにしましょう。

【対策ポイント3】
[基本問題 第4回 平面図形と比(2)の第3問]

 何組かの相似な三角形の入った図形について考える問題です。

 ABとPQとCDが平行ですから、三角形ABDと三角形PQD、三角形BCDと三角形BPQ、三角形ABPと三角形DCPは、それぞれ相似な三角形です。この3組の相似の中から、質問に合う相似を選択して、問題を解いていきます。
(1) 辺APと辺PDを使った、相似な三角形は、三角形ABPと三角形DCPです。相似な三角形では、相似比(=対応する辺の長さの比)はどこも等しいですから、AP:PD=AB:DC=10:15=2:3となります。よって、AP:PD=2:3です。
(2) 辺PQを使った三角形は、三角形BPQあるいは三角形PQDがあります。ここでは、三角形PQDに注目します。三角形ABDと三角形PQDが相似な三角形ですから、AB:PQ=AD:PDです(=AP:PDとしないように注意しましょう)。(1)のAP:PD=2:3より、AD:PD=(2+3):3=5:3となりますので、AB:PQ=AD:PD=5:3とわかります。よって、AB=10cmより、5:3=10:PQです。この比例式を解いて、PQ=3×10÷5=6より、PQ=6cmです。

<算数 4年下 第5回>

 第5回は『総合(第1回~第4回)』です。予習シリーズ4年下は、高度な内容が多いです。そこで、基礎をしっかり固める意味で、基本問題を中心に進めます。
 なお、分数は、分子/分母の形で表します。

<今回のポイント>

 つまずく問題については、それぞれの回にもどり、説明をよく読み、しっかり理解して進めましょう。

【対策ポイント1】
[基本問題 第1回 小数と分数の3]

 既約分数についての問題です。
 3/5より大きく7/8より小さい、分母が40の既約分数を求める問題です。分母を40で通分して、不等号を用いて表すと、 24/40 < □/40 < 35/40  となります。よって、分子の□に当てはまるのは、25以上34以下の数です。分母の40は、2や5で割れますので、分子が2や5の倍数は約分できてしまいます。よって、25以上34以下の数の中から25、26、28、30、32はのぞきます。結果、あてはまる分数は、27/40、29/40、31/40、33/40の4つです。

【攻略ポイント2】
[基本問題 第2回 分配とやりとりの問題の13]

 やりとりの問題です。
 やりとりの問題では、いつも合計が変わらないことに注目します。A、B、Cの3人は、やりとりの後、36÷3=12(まい)ずつカードを持っています。質問されているAの動きに目を向けると、「AがCに7まいわたし」、「BがAに3まいわたし」となっています。はじめのAの持っていたカードを□まいとして、整とんすると、□-7+3=12 となります。 よって、逆算をして、□=12-3+7=16 より、はじめにAはカードを、16まい持っていました。

【対策ポイント3】
[基本問題 第3回 円と正多角形の16]

 円に内接する正五角形のいろいろな角度を求める問題です。円の半径を利用して、二等辺三角形を考えます。
(1) 五角形の各頂点と円の中心を半径で結ぶと、円の1周360度は、5等分されますので、360÷5=72 より、角アは、72度です。
(2) 角アを頂点にもつ三角形は二等辺三角形ですから、底角は、(180-72)÷2=54 より、底角のイは、54度です。
(3) 角ウをもつ三角形も二等辺三角形で、円の中心Oのところにできる角は、72×2=144度ですから、底角は、(180-144)÷2=18 より、底角のウは、18度です。

【対策ポイント4】
[基本問題 第4回 立方体と直方体の体積の20]

 立方体を9個積み重ねた立体の表面積を求める問題です。複合立体の表面積は、上下、左右、前後の6方向から見た面積を合計して求めます。

 1辺2cmの立方体ですから、1面は1辺2cmの正方形で、面積は、2×2=4平方cmです。この正方形が6方向から見て、合計何面見えるのかを考えます。上から見ると、5面見えますので、下からも同様です。右から見ると(左からも同様)、4面、前から見ると(後ろからの同様)、6面見えます。合計で、(5+4+6)×2=30面見えることになります。よって、4×30=120 より、この立体の表面積は、120平方cmです。

 予習シリーズ50ページの説明および51ページの問題 22 は、中学の入試問題にも時に出る問題です。良い機会ですので、挑戦してみてください。

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