No.1208 現役の87%が推薦で大学へ進学!玉川聖学院中等部(塾対象学校説明会レポート)

学校正門(筆者撮影)

実施日:2022年9月2日(金)

【教育方針】

 学院長の安藤理恵子先生から、同校の教育方針である「3つの発見」についての説明がありました。

1.かけがえのない私の発見

 プロテスタント系のミッション校(キリスト教の教えを教育理念とする学校)である玉川聖学院では、礼拝を通して生徒たちが自分と向き合う姿勢を育んでいます。学校で行われる毎朝の礼拝、終礼だけでなく、中等部の3年間は、毎週日曜日に自宅から通える教会で毎週礼拝することになります。そのため、日曜日に学校の行事が行われることはありません。ほとんどの生徒が入学時に教会に通った経験がありませんので、学校から安心して通える教会を紹介してもらえます。日曜日に家族の予定がある場合には、欠席の理由を学校に伝えればよいかたちになっています。

2.「違っているからすばらしい」という発見

 学校の友人だけでなく、年齢層を問わず幅広い人たちとの出会いを通して、他者を理解する取組みができるような環境が作られています。具体的には以下のようなカリキュラム・行事が実施されています。

・中学1年、3年時に高齢者施設を全員で訪問。
・高校1年、2年時に実施される「総合科・人間学」の授業を含む「TAP(玉聖アクティブプログラム)」で、実地体験、レポート作成などの主体的な取り組みの実施。

3.自分の可能性、使命の発見

 国際的な視点を育てるべく、韓国の学校との交流、ウガンダの孤児たちのためのチャリティーコンサート企画への参加などが実施されています。

 こうした様々な取り組みについて、ただ参加するだけでなく、そこでの体験を自分の言葉にすることが重視されています。毎朝の礼拝の司会を生徒が務めることからも、表現する力を養うという同校の方針がうかがえます。

正面玄関のブロンズ像(筆者撮影)
像の横に植えられたバラは、自由が丘で開発された品種で、その名も「自由が丘」。

【合格実績】

 同校の特徴として大学合格実績が光ります。2022年卒生の進路結果では、現役生190人のうち、87%が推薦(総合型・公募・指定校)で大学に進学しています。2022年卒業生の難関大学の合格実績を見てみると、上智大3名、青山学院大6名、立教大1名、国際基督教大1名、法政大2名、学習院大1名、成蹊大6名、成城大1名、明治学院大14名、津田塾大3名、東京女子大10名、日本女子大4名、東洋英和女学院大11名など多数の実績を出しています。
※大学合格実績及び指定校推薦枠の詳細はこちらのページをご覧ください。

【2023年度入試について】

 同校の入試は、「一般入試」「適性検査型入試」「帰国性入試」「多文化共生入試」の4種類に分けられます。
※募集要項の詳細はこちらをご覧ください。

・一般入試
 第1回 2月1日(水)午前 2科/4科、面接 募集人員 35名
 第2回 2月1日(水)午後 2科、面接 募集人員 35名
 第3回 2月2日(木)午前 2科/4科、面接 募集人員 20名
 第2回 2月4日(金)午後 2科、面接 募集人員 10名
※面接はグループ面接で、複数回受験の場合は初回のみです。

 昨年度からの変更で、第1回、第2回の募集人員が40名から35名に減りました。ただし、合格者をそれに合わせて減らすことはないので、実質倍率のアップにつながるものではないと考えてよいそうです。

 同校の2科/4科受験の合格判定の仕方は、2科受験生が不利にならないようになっています。まず、2科/4科関係なく、算数・国語のみの合計得点で75%の合格者を出し、残りの25%は、2科受験者、4科受験者共に「得点率」の上位から合格とする形式です。

・適性検査型入試
 2月1日(水)午前 適性検査Ⅰ・Ⅱ 募集人員は定められていません。
※面接はありません。

・帰国生入試(A日程)
12月17日(土)午前 国語・算数・面接 募集人員は若干名

・多文化共生入試(帰国生B日程を含む) 
2月1日(水)午後 「国語・算数」または「英語・算数」の選択、面接 募集人員は定められていません。
 日本に居住する外国籍の受験生や外国での生活体験が1年以上、など、いくつかの出願資格を満たした女子が対象となります。

【説明会・行事スケジュール】

・中等部説明会:10/15(土)、11/4(金)、11/23(水・祝)、12/3(土)、1/7(土)
・適性検査型説明会:12/17(土)、1/7(土)
・学園祭:9/17(土)、9/19(月・祝)
・オープンスクール:10/11(火)

 すべて「予約制」です。
※詳しくは学校HPをご覧ください。

学園祭チラシ・表面(筆者撮影)

【最後に】

 強く印象に残ったのは、礼拝を通して生徒ひとりひとりが自分の内面と向き合う時間が大事にされていることです。自身の精神性を高める時間があるからこそ、先に触れました国際的なチャリティーコンサートへの参加や、広島への原爆投下により被曝した多くの人たちが運び込まれた広島県の似島(にのしま)への訪問などの平和を慈しむ時間が、より実り多いものになっていると思われました。国内外を問わず、思いもよらない事件や事故が起こる今にあって、玉川聖学院が推し進める「キリスト教の理念を通して自らを見つめる時間の充実」は大変貴重なものと感じました。自由が丘駅から徒歩6分の閑静な住宅街という立地条件もあり、落ち着いて自我を培う6年間を送ることができる環境が整っています。

 われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。

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