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校舎外観(筆者撮影)
実施日:2022年11月2日(水)
今回の内容は以下の4点です。
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1.プロが見た武蔵野大学中学
2. 「PBLインターナショナル」の英語教育
・PBLインターナショナルコースの生徒が総合型選抜入試でICU、中央大法学部に合格
・1年間の海外留学を実施するPBLインターナショナルコース
3.2023年度中学入試について
・教科型入試の科目
・思考力型入試の内容
4. 中村好孝校長先生のお話
・生徒の熱量を高めるEX(熱量推進)部の設置
・成績を向上させるための「why」
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武蔵野大学中に行ったことがない方が多いかと思いますので、私が実際に訪問した率直な印象を最初にお伝えしたいと思います。同校の校風がお伝えできれば幸いです。
まず学校の正門を抜けると、校舎へと続く並木道に圧倒されます。高く林立する木々の間から差し込む日光が優しく生徒さん達を迎え入れてくれる印象を強く受けます。同じ並木道を武蔵野大学の生徒さん達も通るため、自分が大学生になった時のイメージを色濃く持ち続けることができるといった大学を系列校に持つ同校ならではのメリットを享受することができると感じました。
学校正門(筆者撮影)
学校正門から校舎につづく並木道(筆者撮影)
そして何といっても目に留まるのはグラウンドの広さです。サッカーの公式戦ができるほどの総面積を誇るグラウンドにはナイター設備も完備されています。ちょうど説明会に行った際には生徒さん達がグラウンドで体育の授業を受けていましたが、とても気持ちよさそうに走り回っている姿が印象的でした。
すれ違う生徒さん達からは伸び伸びと学校生活を楽しんでいるというエネルギーを感じました。広大なキャンパスの中で、個性を存分に発揮しながら、学び、青春を謳歌できる場所、といった印象を強く受ける学校です。
そうした生徒さん達を支える先生方からも強い熱量を感じます。陣頭指揮を執る中村好孝校長先生のお話は後ほどご紹介しますが、就任2年目になられる中村校長先生ご自身から、生徒が伸び伸びと成長できる場を作ろうという強いエネルギーが伝わってきました。
今年の高校3年生の中から、総合型選抜入試で国際基督教大学(ICU)に合格した生徒、同じく総合型選抜で中央大法学部に合格した生徒が出ました。これは今までにない実績で、学校としては大きな手応えを感じています。
昨年度の段階ですでにGMARCH以上の合格者が前年比1.5倍という成果は挙げていましたが、2019年に共学化してからの「1期生」となる今年の高校3年生がどれだけの大学合格実績を挙げるかが、これまでの取組みを検証するうえで大事な要素となるので、2人の総合型選抜での合格は大変な朗報であったとのことです。その2人ともが、「PBL(課題解決型学習)インターナショナルコース」の生徒でした。
武蔵野大学高校は「ハイグレードコース」「PBLインターナショナルコース」「本科コース」という3つのコースで構成されます。
「ハイグレードコース」は医学部・国公立大学・難関大私立大学を目指すコースで、今年度からは、高校2年生を対象に現役東大生が講師を務める「アカデミックマインド授業」が開催されます(アカデミックマインド授業については、この後の校長先生のお話の中で詳しく説明します)。
「PBLインターナショナルコース」は海外大学や国際系に強い大学(ICUや上智)への進学を目指すコースです。総合型選抜入試を目指す生徒もこのコースに所属します。このコースでの英語教育が同校の大きな特徴のひとつと言えるでしょう。海外大学入試で必須の英語のエッセイについては、授業として指導している以外にもネイティブの先生が個別に対応もしてくれます。1年間の海外留学は基本的には希望者全員を対象としています(成績が足りず行けない生徒が1、2名出ることもあります)。コロナ禍で一昨年度、昨年度の参加者は7、8名でしたが、今年はすでに20名強が希望しているそうです。
「本科コース」は芸術系を含む様々な大学への進学を目指すコースで、武蔵野大学への進学希望者もこのコースに所属します。武蔵野大学へは毎年全生徒数の30~40%が進学しています。
中学から高校に内部進学する際のコースは、基本的には希望するコースへの進学となりますが、「ハイグレードコース」と「PBLインターナショナルコース」については成績の基準があります。ただ、少しでも希望者が進めるように、クラスを増設するなどの対応も今後は考えていきたいとのことです。
来年度入試要項について、今年度から変更はありません。
武蔵野大学中学の入試は「教科型入試」「思考力型入試」「適性検査型入試」「海外帰国生入試」に分かれます。このうち、「教科型入試」と「思考力型入試」について、以下のような特徴があります。
第1回入試(2/1午前)は国語・算数の2科、第2回入試(2/1午後)、第3回入試(2/2午前)は国語・算数・理科・社会から2科選択ですが、国語・算数のうち1つ以上を選択となります。第4回入試(2/2午後)は算数・英語から1科目選択となります。英語にリスニングテストはありません。
また、第3回入試は第1回、第2回入試よりも難度が若干上がります。
名称は「アドベンチャー入試」で、基礎学力試験(30分)とスカベンジャーハント試験(90分)で構成されます。
基礎学力試験は国語と算数で、国語は漢字・語句問題中心、算数は計算問題で、どちらも小学校で習う範囲の基礎学力レベルとなります。
スカベンジャーハント試験は4、5名のグループで与えられた課題に対応するテストです。いくつかの教室をグループと同行教師とで周り、各教室で与えられた課題に対応する、といった「宝探し」のような内容です。リーダーシップや協調性など、受験生個々の力を同行する教師が判定します。
体育館外観(筆者撮影)
コロナ禍で修学旅行をはじめとした学校行事が行われなくなった状況を乗り越えるためには、生徒の熱量を上げることが必須であると強く感じられたと、中村校長先生は振り返られました。そこで「EX部」を設置し、学校、生徒、保護者が一体となって生徒の熱量を上げる試みを行ってきたとのことです。具体的には、校内行事はできるだけ教師が関与することなく生徒自身が考えて行動できるような環境を提供し、保護者の方々向けの授業体験なども実施してきました。その成果のひとつが、10月29日・30日に実施された文化祭で、生徒がすべて自分達主導で作り上げたものを披露した様々な催しは、大きな盛り上がりを見せたとのことです。
教育の現場では、何?の疑問をきっかけに知識を身につけることを意味する「what」、自分達で解決方法を考えることを意味する「how」、そして、なぜそうなるのか?の考え方を重視することを意味する「why」の3つが必要であると、中村校長先生は考えておられます。
生徒達は受験勉強を通して「what」の基本は固めてきている。そして武蔵野大学中に入学してからは、中高一貫してのPBL教育で、「how」の力も身についている。ここから生徒達の成績を向上させるために必要なのは、「why」の力を体得することにある、とのことです。
そこで今年度から、「ハイグレードコース」の高校2年生を対象とした「アカデミックマインド」の授業を開始しています。この特別授業では現役の東大生が講師となり、「なぜ」を探求することを目的としてテーマを掘り下げて行きます。そして授業の最後には東京大学の入試問題にもチャレンジすることで、「なぜ」をより深く突き詰めて行きます。
さらにインプットだけでなく、アウトプットを充実させるために、近隣の公立の小学校に相談し、今年12月にアカデミックマインドの授業を受けた高校生がその内容を小学生に指導する、という機会を設けることになりました。
これまでの探究活動で「how」を突き詰めてきましたが、それだけでは成績、進学実績を上げるには不十分なので、今後は「why」を重視した取り組みをどんどん推進して行きたい、と中村校長先生は強く訴えておられました。
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