No.1356 日能研5・4年生 第1回算数対策ポイント!

 今回より、『日能研 算数対策ポイント!』は6年生向けが終了し、5年生、4年生の生徒様方へ向けての内容となります。

 6年生の皆様、今までご愛読頂き誠に有難うございました。これから過去問対策が本格化しますがぜひ頑張ってください。応援しています!

<算数 5年生 第1回>

 5年生の第1回のテーマは「場合の数・順列と組み合わせ」です。今回のポイントは「樹形図のかき方を身につけたうえで、順列と組み合わせの使い分けを覚える」です。多くの受験生が苦手とする「場合の数」の学習です。順列・組み合わせを計算で求める基本的内容であれば特に苦労するところではないですが、計算だけ処理でできるのか、といった考えることが多いため複雑化しやすい単元です。まずは今回で計算のやり方と、基本的な順列・組み合わせの問題の考え方を固めましょう!

【攻略ポイント】

 「学び1」では樹形図と式の関係について、「学び2」ではカードを並べて数を作る問題について、「学び3」は順列の共通点について、「学び4」では順列と組み合わせの使い分けを学習します。

 「学び1」では、調べる作業から計算へとつながる流れを確認します。この時に重要なのは、計算はあくまで調べる作業の仕上げに過ぎず、基本的な解法としては調べる作業が必要であるということです。困った時には樹形図やそのほかの方法で調べてから計算、といった考え方の流れを今回でしっかり覚えておくとよいでしょう。

 「学び2」では、場合の数では頻出の問題です。特に8ページの問い5は必ず押さえておきたい問題です。その中でも「0」のカードが入るとき(問い3)、求める条件が「~の倍数」のとき(問い4)、同じカードが2枚以上あるとき(問い5)には注意が必要です。まずは問い4まで確実に手順を踏んで正解に行き着けるようにしておきましょう。

 「学び3」では、10ページの一見違う問題に見えるものの、実はすべて順列で計算が同じになる問題を扱います。頭の中だけで考えず、実際に自分で樹形図をかいて、その結果として同じになることを確認するとよいでしょう。
 
 「学び4」は非常に重要です。必ず自分で解き方の手順を見極められるようになりましょう。基本的に「調べる枠そのものに」区別があるときに順列を、区別がないときに組み合わせを使います。11ページの例でいうと、順列のほうは班長、副班長という区別がありますが、組み合わせのほうは二人とも委員で区別がありません。見分ける時のコツとして覚えておきましょう。

 演習としては、13ページ~15ページ問1~問6の基本問題はもとより、17ページ問1のカードを並べる問題、18ページ問4の総当たり戦の問題、19ページ問5の円上の点を選んで四角形を作る問題、問6の条件が付く並べ方の問題は必ずできるようにしておきましょう。模試、実際の入試問題で頻出です。

 また、余裕があるお子様は20ページより後の問題を解くとよいでしょう。難関校では様々な形で場合の数が出題されるので、幅広く問題に触れておきましょう。

<算数 4年生 第1回>

 今回テーマは「小数のかけ算」です。今回のポイントは、小数×小数のかけ算の筆算のやり方を確実に身につけることです。そのために、小数×整数の筆算の手順をしっかり思い出しましょう。そして、新たに小数点を移動する作業が加わることに気をつけましょう。

【対策ポイント】

 「学び1」では実生活で小数のかけ算を使う場面を、「学び2」では「~倍」の意味を、そして「学び3」で小数×小数のかけ算の方法を学習します。

 「学び1」では実生活の中で、身近なところで使われている小数を考えることがポイントです。理科や社会ではよく用いられる考え方なのですが、このように算数でも出てくる場合があります。消費税など様々な例について考えてみましょう。

 「学び2」では、もとの数に1より小さな小数をかけると、もとの数より小さくなることを感覚としてつかむことが重要です。この感覚を身につけておくと、特に文章題の見直しの際に明らかな間違いをスムーズに見つけやすくなります。

 「学び3」では、12ページ問4が計算の手順として非常に参考になります。まずは小数×整数と同じように計算し、その後の小数点の打ち方をここで練習するとよいでしょう。その後、『栄冠への道』などを使って、自分で正しい位置に小数点をいつでも打てるように、多くの計算問題を解き重ねることで理解を固めるようにしましょう。その際、筆算では数を右はしから「たて」をそろえて書くように気をつけましょう。この筆算のかき方は、これからテストで多くの計算をする際に、ミスを防ぐための重要な方法です。
慣れてきたら11ページ問2のように、計算の工夫を使ってできる限り計算のしやすい形にしてから筆算にする流れをつかんでおきたいです。例えば問2では18×25=(2×9)×(5×5)=9×5×2×5=45×10とできるので、結果的に1.8×0.25=18×25÷10÷100=45×10÷10÷100=45÷100とできます。上位校を目指すのであれば、早めに普段から計算の工夫ができるかを意識できるように練習しておきましょう。

 演習では14ページ問1の大小を求める問題、15ページ問3の小数のかけ算の文章題、問4の計算の工夫問題はテストに頻出です。必ずやっておきましょう。

 また、余裕があるお子様は、16ページ問7の覆面算に取り組んでみましょう。また、17ページの探求も考えてみるとよいでしょう。

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