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いよいよ2月1日の受験まで、あと一週間ほどとなってきました。本番までの時間の中で、理科・社会の知識問題や、国語の漢字・語句問題など、細かい内容でまだまだ伸びる単元はあります。直前期に入って、緊張感が増す中にあっては、算数の文章題や国語の長文読解問題などへの取り組みは、考察を要する分、考え込むことで余計なプレッシャーに考えが行ってしまうことも起きかねません。もちろん直前まで、そうした考察問題に取り組むことは重要ですが、暗記などの単純作業を織り交ぜることで、かえって全般には効率が上がります。少なくとも、単純作業は集中する体勢をつくりやすい性質のものです。「考えが煮詰まってきたら暗記作業で頭をリフレッシュする」ことも、これからは特に必要になります。
そうした単純作業の一環として、今回は「時事問題の確認・仕上げ」を取り上げます。「時事問題」の出題のされ方は様々で、また毎年の出題テーマも多岐にわたっています。その中で、すでに実施された1月受験校の出題内容の一部を速報でお伝えしながら、本年度特に注意すべきテーマについて改めて検証いたします。
まず大宮開成中ですが、同校では例年社会の最終問題で、「テーマについて50字以内で説明」といった完全記述問題が出題されます。50点満点中で5点を占める問題だけに、確実に取り組むことが必要となってきます。今年の1月10日の第1回試験では『地球温暖化について』がテーマとなりました。同校では平成17年度でも第1回試験で『砂漠化はなぜ発生するか』、第2回で『オゾン層の破壊はなぜ発生するか』が出題されていることから、地球規模の環境問題への傾向はひとつの特徴でもあるかもしれません。ただし、本年度この『地球温暖化』については、同校の特徴にはとどまらない注目度があると思われます。ニュースの観点からも昨年6月に開催されたハイリゲンダム・サミットでは地球温暖化が中心テーマとして取り上げられ、また10月には、温暖化の脅威を訴えたアメリカのゴア前副大統領にノーベル平和賞が授与されることが決定しました。1997年に採択され、2005年に発効した「京都議定書」では、2008年から、国ごとの温室効果ガス排出量の削減が約束されています。削減目標6%を義務づけられた日本では、安部前首相が「1人1日1kg」の温室効果ガス削減を提案する、など、本年になってその注目度はさらに増していると言えます。その他にも、急速な経済成長を続けている中国での環境汚染の深刻化や、バイオエタノールのもたらす功罪など、『地球温暖化』を軸として様々なテーマ・用語がつながっています。すでに何年も前から唱えられている、この『地球温暖化』ですが、改めてトレンドとしての要素を増しているだけに要注意です。
1月13日の那須高原海城中では、記述ではありませんが、『少子高齢化』が出題テーマとなりました。このテーマは、先の大宮開成中でも『少子高齢社会とその問題点について説明』といったかたちで出題されています。「年金不信問題」や「2007年問題」を含めたかたちで確認が必要となります。
その他、実際の出題については確認できていませんが、
本年度注意すべきテーマとしては、
それではこうしたテーマについて、どのように取り組むことが有効なのか。時間が限られていますので、今から新聞やインターネットでニュースソースを入手することは、かえって焦りが生まれることもあり有効とは言えません。サピックス、日能研、四谷大塚から出版されている『重大ニュース』であれば、内容を確実に読みやすくまとめていますし、想定問題なども付いていて、活用、見直しには最適です。記述を必要とする学校対策であれば、巻末や各ページに掲載されている「用語解説」について、各テーマで1、2文のメインとなる内容についてノートに書き写すなどの作業を進めて下さい。書いて覚えることは他科目と同様です。
もちろん麻布や駒場東邦、鴎友女子、光塩女子などの「時事」・「テーマ」問題に特徴のある学校については、これから短い期間での取り組みが大きく点数を変えるとまでは言い切れません。それでも「時事」の内容をしっかりと確認することで、記述すべき内容に大きな広がりが生まれることがあります。基本の確認として「時事問題の見直し」はぜひ取り入れて下さい!
最後になりましたが、6年生のみなさん!がんばれ!心より応援しています!!
頑張っている中学受験生のみなさんが、志望中学に合格することだけを考えて、一通一通、魂を込めて書いています。ぜひご登録ください!メールアドレスの入力のみで無料でご登録頂けます!