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今回は、長い間、早稲田中算数の対策をしてきた経験を踏まえて、早稲田中を志望される生徒さんへ向けて、算数の学習方法についてお話させて頂きます。
早稲田中の算数対策は、ずばり『手作業能力』を定着させることです。手作業というのは、書く・描く作業のことです。状況図・ダイヤグラム・タイムテーブル・表・線分図・面積図・やりとり・樹形図・平面図形・立体図形を書いて考える作業です。
具体的に説明しますと状況図とは、旅人算・流水算・通過算・時計算での動きを表す図です。動きを図に表し、道のり・速さ・時間の関係を考え、解法を導き出していきます。一時間・一分間・一秒間あたりの速さ・道のりの和や差や、道のり・速さ・時間の比に着目して解いていきます。ダイヤグラムも同様で、動きをダイヤグラムに表して、そのダイヤグラムより比・三角形の相似比など利用して解いていきます。タイムテーブルは、条件になる時間等を整理して線や矢印などで表し流れをつかみます。線の長さ・矢印などの関係より答え絞り込む作業です。表は、条件をうまく表にまとめてその中から規則性を見つけたりして、その表にあてはまる答えをさがしていく作業になります。線分図は,大きさを線の長さで表し、一定になる和や差に注目して、比の関係を○・□・△で表し解いていきます。やりとりとは、やりとりする流れを矢印で表します。例えば、AからBにxグラム、BからCにyグラム 、CからAにzグラムというやりとりを矢印等で図に表し、そこから解ることを書き込みながら答えを導き出します。平面図形・立体図形は、図・補助線を描いて、答えを求めることです。補助線や平行線を引く・折った図形をもとにもどした図形にする・移動した点や図形を描く・展開図を描く・立体の切断面や切り口を描く等のことです。
早稲田中は、図形の出題傾向の強い学校です。年によっては、60点満点中、約半分の30点くらい配点の年もありました。よって図形においては、特に重要な作業と言えます。では、この様な作業能力をしっかり身につけるには、どうしたら良いのでしょうか。このような手作業能力は、すぐに身につくものではありません。普段から心がけていないといけません。次にこの手作業能力を定着させるためのポイントを挙げておきます。(1)考え方・式をしっかり書く(早稲田中にかぎらず大切なことです)(2)図形の問題は、問題にのっている図を利用するのではなく自分で書いた図を使って考える(早稲田中は、定規・コンパス使用不可になっています。しかし、正確な図を描かなければ解きにくい問題が出題されます。ふだん図を描いていないと正確な図が描けず答えがたせないということになってしまいます)(3)速さの問題は、状況図やダイヤグラムを出来るだけ描いて解く様にする(基本的な問題でも、状況図やダイヤグラムを描くことで複雑な動きを表せるようになります)(4)問題を解いた後、その問題を解く上でのポイントを書くようにする(ポイントはなんだと考えることで、その問題の理解力が増すからです)
以上を大切に学習していただければと思います。今年の早稲田中(1回)算数は簡単でした。来年は、難しくなると予想できます。参考書のようなノートづくりを心がけ、問題を解く楽しさを味わいながら勉強をして欲しいと願います。頑張って粘り強く書く・描く作業し続けて下さい。
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