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11月3日に、四谷大塚の主催する全国統一小学生テストが実施されました。
受験者も約8万人となり、合不合を越える規模のテストになっているようです。受験したお子さまの感想は、いかがでしたでしょうか? 今回のテストは教科書の範囲をベースにして、中学受験をしない小学生も対象にしていると聞いていたのに、案外、成績がふるわず不安を感じられているご家庭もあるかもしれません。
そこで、中学受験をする場合、このテストの結果をどのように受けとめればよいのか、小学校5年生国語の問題を例に、ご説明したいと思います。
小学校5年生の国語の問題を見ると、知識問題が配点の約25%、読解問題が約75%です。この割合は、中学入試の標準的なものです。今回の知識の問題は、基本的なものが目立ちます。漢字も小学校4年生まで学習したもので十分答えられますし、かなづかい、熟語の組み立ても、基本的な問題になっています。
もしも、この知識問題で点数を落としていた場合は、しっかりと復習しておくことが必要です。特に、熟語の組み立ては、中学入試でも頻出の分野ですから、間違った場合は、自分のテキストに戻って、その分野の復習をしておきましょう。
復習するときには、問題を間違った原因を明らかにするようにします。(1)知らなかったのか、(2)学習していたけれども忘れていたのか、(3)答え方を間違えたのか確認しておきましょう。
(1)「この言葉の意味を知らなかった」「こんなの習ってないよ」など、知識が無いためにわかなかった場合は、勉強のペースを見直す必要があるかもしれません。今回の問題は、教科書の範囲内ですから、中学受験を目指している子にとっては、非常に易しいはずです。今回の範囲を学習できていないとしたら、勉強の進度が遅れていないか、もう一度勉強方法を見直してみましょう。
(2)「なんだ、そんなことなら知っていたよ」「なかなか思い出せなかったんだ」など、学習したことがあるはずなのにできなかったという場合も要注意です。塾や家庭で「やったつもり」になっていて、知識がしっかり身に付いていなかったと言えるからです。この場合、ドリルをしっかり行うように注意する必要があります。漢字や言葉の問題は、一通りやるだけではなく、間違えたものは何回も練習することが大切です。
(3)答えはわかっていたのに、成績表では×になっている場合は、あまり気にしなくてもよいでしょう。今回、答え方はマークシートです。マークシートが初めてだったお子さまにはむずかしかったはずです。中学入試においてマークシートを採用している学校は今のところありませんから、気にしなくてもよいでしょう。
読解問題で得点を落としている場合、その多くは時間不足が原因だったのではないでしょうか。今回、テスト時間は40分でした。文章が2題構成のテストとしてはやや短めですから、「読み終わらなかった」というお子さまも少なくなかったと思われます。しかし、そうはいっても、あと半年後には合不合予備など、もっとシビアなテストが控えています。入試問題にしても、それほど時間に余裕があるわけではありません。
時間不足を解消する第一歩は、わからない問題で時間をかけすぎないことです。2分ぐらい考えて、何もわからないようなら、一度飛ばして、残った時間で解くようにするのは、もはや受験の鉄則と言えるでしょう。それでも、「わからない問題を飛ばしたけれども時間がなかった」というお子さまもいらっしゃるかもしれません。そういう場合は、やはり「読むスピード」を鍛える必要があります。
では、読むスピードを鍛えるには、どうすればいいでしょうか。「速く読みなさい」とだけ注意した場合、子供はきっと内容がほとんどわからなくても、速く読み進もうとします。これではかえって逆効果です。いままで解けていた問題も解けなくなってしまいます。
そこで、ストップウォッチなどで時間を計りながら読むことをおすすめします。「自分の理解できる速度でいいけれども、時間を短くできるように努力しよう」というアドバイスが適切です。速さだけを追求するのはいけません。あくまでも第一目標は内容を理解することです。そのとき、ストップウォッチで時間を計っていれば、むだな時間を減らす習慣がつきますし、自分の読むスピードを自覚できます。
こうしたトレーニングを積み重ねることで、少しずつ読むスピードをあげることができるようになるはずです。
今回のテストの問題を見ていて、中学受験を目指すなら確実に正解してほしい問題もありました。
例えば大問4の川西蘭の物語文は、中学入試でも頻出で、筑波大附属、駒東、鴎友、などでも出題されています。特に、平成12年(1回)の鴎友では、同じ場面が出題されています。
「いくら走ってもなかなか前に進まない気がした」ときに「ぼく」は何を感じていましたか、という問題です。
(正解は(3))
この問題は、気持ちを表す言葉をどれだけ知っているかを問う問題です。中学受験においても、人物の気持ちを答えさせる問題はとても多いです。「うれしい」「かなしい」以外に、どれだけ気持ちを表す言葉を知っているかが重要です。たくさん言葉を知れば、そのぶん、多くの気持ちを理解し想像することができるようになります。
「一部始終を話してくれるだろう」とありますが、このとき「ぼくたち」はコーヘイがどんなことを話してくれると思っていたか、という問題でした。鴎友では「一部始終」という四字熟語を問う問題を出題しています。
この問題は、文章の「あらすじ」をつかめていれば正解できる問題でした。選択肢もまぎらわしいものはないので、この問題を間違えている場合は要注意です。
雨に打たれて歩いているときの「ぼく」の様子を問う問題です。鴎友でも、歩いているとき「少し愉快な気分になった」ときの様子を選択肢で聞いています。この問題は、入試レベルの問題だと言えるでしょう。受験を迎えるまでには、こういう問題でも考えられるようにしたいものです。
この問題で聞かれているのは、友達をこわがらせようとワナをはったのに、かえって自分がこわいめにあい、逃げ帰ってきたときの心情です。単純に「罪悪感」「反省」などで片づけないで、事件のあと雨でびしょぬれになったときの「愉快さ」を読み取る必要があります。
よく解説を読んで、理解しておくようにしましょう。
このように、中学入試のために必要な力は、今回の全国統一テストでも問われていると言えます。どうして間違えたのか、何が足りなかったのか分析する材料として、テストの結果を見直してみてください。
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