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早稲田アカデミーは今春の中学受験においてもかなり合格実績を伸ばしました。校舎数も増えており、おそらくこのメルマガの読者の皆さんの中にも、お子さんを早稲田アカデミーに通塾させているという方も多いと思います。そこで今回は、早稲田アカデミーでの学習をより効率的なものにするために、私の十数年の早稲田アカデミーでの講師経験をもとに、そのノウハウをお伝えしたいと思います。
早稲田アカデミーの強みは何と言っても「一人一人に対する面倒見の良さ」です。定期的に塾講師がご家庭に電話連絡をすることを早稲田アカデミーの中では『回診電話』と言いますが、他の塾では、『回診電話』という言葉も、また似た意味を表す言葉も、ほとんど聞くことができません。大手塾では早稲田アカデミーだけが実現できている、大きな強みとなるサービスと言えます。
ただし、このような電話をかけなければならないため、講師たちは他塾の講師たちに比べて仕事が増えることにもなりますので、実は「かえって一人一人に目が行き届かない」「細かいことにまで配慮できない」なんていうことも起こってきます。保護者の皆さんはこの辺の事情を踏まえて、待ちの姿勢ではなく是非ご自身から積極的に担当講師に接触し、お子さんの状況を伝えつつ、塾での様子を把握してください。
私の経験上、担当講師や校長とよく情報交換をすることで、講師側が「あそこの保護者は面倒くさい」というふうに思って敬遠されたり、お子さんに不利に働くようなことはまずありません。むしろ、講師がお子さんの状況を把握しやすくなり、きめ細かい指導に繋がるケースの方が圧倒的に多かったです。
早稲田アカデミーでは、いろいろな場面で「個別対応」をします。例えば、保護者の方が担当講師や校長に対して、お子さんの成績不振を訴えたときに、「ではしばらくの間、授業前(あるいは授業後)に個別に指導する時間を設けます。」と答える場合がよくあるのです。しかしそんな場合でも、もう一歩踏み込んで、その個別対応の具体的な中身を確認してみたほうがいいです。というのも、個別対応といってもその中身(効果)も様々だからです。
例えば授業前に30分間の個別対応を行うとしても、早稲田アカデミーでも他塾と同様に、講師たちはかなり忙しい環境で仕事をしていますので、30分間つきっきりで質問に答えてあげる場合もあれば、問題を解いてもらう時間に充てる場合もあります。ですから、保護者の皆さんは「質問対応をしてほしいのか、それとも問題を解かせて力をつけさせたいのか」など、一歩踏み込んで、できるだけ具体的な要望を伝えておくべきです。
今年も日曜日のNN(一部土曜日もあり)が始まりましたが、ここで大切なのは「普段の校舎での担当者と、日曜日のNN担当との意思の疎通、情報交換」です。理想的には、NN担当者と校舎での担当者が毎週電話で連絡を取り合い、生徒一人一人の情報交換をすればいいわけですが、ここに関してはいろいろな方法を試みてはいるものの、残念ながら「緊密な連携」は取れていない場合も多いのです。私も小6担当の際には、授業前後やお弁当の時間などを利用して、「昨日のNNではどんなことやったの?」「どんな解き方を教えてもらったの?」ということを取材して確認していました。
ということで、ここはもう保護者の皆さんが積極的に動いて、相談をするふりをして報告をしてしまうことをお勧めします。「先生に教えてもらったあの解法で、昨日のNNも乗り切れたようですよ。」とか、「まだ校舎で習っていない内容を扱ったようで、ちょっと苦労していたようなんです。フォローしてもらえると助かります。」などということを5分程度でもいいので話しておけば、ずいぶんと指導に役立つはずです。保護者の皆さんが想像しておられるほど、内部の連絡は緊密に取れていない場合が多いので、こういった対応をしてみてください。(別に、校舎間でいがみあっているというわけではないのです。それよりも、校舎数が多くなったことが原因ではないかと思います。)
※小4、小5の皆さんの「NNジュニア」でも、状況は概ね同じだとお考えください。ただし、実施会場が多い講座については、近隣の数校舎からしか生徒が集まってこないため、校舎間の連絡は比較的緊密になる場合が多いです。
日曜特訓については、正直なところ「参加しても効果はそれほどないのではないか?」という疑問の声をよく聞いていました。日曜特訓の是非を論じることは控えますが、その代り「少しでも効率を上げるためのポイント」をお伝えします。それは「クラス分け」についてです。
多くの場合、日曜特訓は1クラス実施ではなく、学力別で複数のクラスに分かれて実施します。当日、会場になっている校舎に行くと「クラス発表」がされていて、それを見て生徒は初めて自分のクラスを知り、それぞれの教室に入っていくわけです。
このクラス分けは、私が勤務していた頃には、CTなどの偏差値か普段通っているクラスによって分けていました。ただし、それは小学生であれば2科目偏差値で、科目によって融通を利かせるような仕組みにはなっていませんでした。
このクラス分けについては、お子さんの実態に合った(科目ごとの実態に合った)クラスに入れるように、保護者の方が事前に働きかけをしてください。「うちの子は、算数は得意だが国語はかなり苦手だ。だから、算数も国語も両方ともAクラスに入ったのでは、あまり効率的ではない。せっかく日曜日を半日潰して授業に参加するのだから、ちゃんと、うちの子に合ったクラスで受講させたい。だから、算数はAクラスに、国語はBクラスにしてほしい。」などという具合に話すといいでしょう。なかなか交渉がうまく進まない場合は、「そういうことではせっかく参加しても意味がない。それなら参加を取りやめようと思う。」ということくらいまでは言ってもいいと思います。私の経験上、ここまで言えばかなりの確率で要望が通っていました。
※ただし、こういった交渉術を使うのは「お子さんの現状に合ったクラスに参加させるため」に限ってください。無理をして(背伸びをして)上位クラスで受講させることは、ほとんどの場合、全く効果がありません。
早稲田アカデミーは、他の塾に比べて「保護者の要望に対して誠実に動く」塾であると思います。ですから、講師たちを上手に活用して、ぜひお子さんの成績UPにつなげてください。講師たちは、頑張っている生徒のためには自分も頑張ろうとします。保護者の皆さんも頑張り、お子さんにもきちんと努力をさせ、その上で「先生、お願いします!協力して子供を合格させましょう!」という姿勢でいけば、きっと最強のタッグを組めるはずです。講師をこき使うのではなく、共闘者として連絡を取り、情報を分かち合って協力体制を作ってください。お子さんの第一志望校合格を心よりお祈りしています!
われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください!
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