サピックス算数の落とし穴 5年生編

(1)いよいよ割合がはじまりますね。

サピックスの5年算数では、中学入試で最も重要な「割合」の学習が始まります。はっきり申し上げまして、「比と割合」をいかに上手く使いこなせるかによって算数の成績が決まることになります。

そして、割合の扱いが上手か下手かはセンスによるものではないと思います。普通に文章読解ができれば、何が基準となる数値なのか(一般的には「もとにする量」といいますね)が分かるはずです。

あとは「200円は100円の何倍?」が理解できれば、きっと割合は大丈夫。つまり、割合を上手に扱うには反復練習が大切で、学習量と成績が正比例するようになっていくということです。5年生の2学期以降、多少のセンスがあっても家庭学習を怠る生徒は、次第に成績が下降線をたどります。

(2)どこでつまずいてしまうのか?

これまで割り算の式を組み立てるとき、とりあえず「大きい数÷小さい数」とすれば正解に至ることがほとんどだったと思います。「こうやって解けばいい」という確信はなくても、何となく「大きい数÷小さい数」とやっておけば正解してしまう「勘が当たった」というラッキーに救われることもあったのではないでしょうか。 

しかし割合では「小さい数÷大きい数」が頻繁に出てきます。この「小さい数を大きい数で割る」という考えには慣れていないので、「200円は100円の何倍?」に照らし合わせて正確に理解していないと、「勘が当たる」回数は減ってしまいます。

既習の問題で例をあげると、「速さ=距離÷時間」の利用で「2000mを30分で歩くと時速は何m?」という問いに対して、30分=0.5時間なので「2000÷0.5=4000」という式の理解に苦しむようだと、割合の復習はじっくりと取り組んでください。

(3)サピックスのカリキュラムの怖いところ

これは以前6年生向けのメルマガでも紹介したことですが、これからはカリキュラムに連続性が出てきます。割合の初回が「よく分からないなぁ。」という状態でも、次週以降は相当算、損益算、食塩水の濃度が次々と登場してきます。毎回の復習が不十分だと、一ヵ月後「先生が何を言っているのか全く分からなくなってしまっていた。」という状況に陥ってしまいます。

夏期講習で「比」を学習し、それ以降は「比と割合」を利用する文章題や図形ばかりです。よって、割合の授業は「受験算数の最大の山場」と言えます。気合いを入れて家庭学習を行ってください。

(4)ベーシックを活用しましょう

サピックスの自習用教材に「ベーシック」シリーズがあります。その中の「割合」は夏休み前に家庭学習の指示が出されます。しかし、このベージックを割合の授業開始とともに復習用の教材として活用することをお勧めします。

内容は各章がデイリーサピックス一回分の単元とリンクしていますので、授業の復習を行ったあとの確認用として、あるいは授業が理解できているか怪しい時はサブテキストとして、また授業を休んでしまった時は先にベーシックを読んだ方が理解しやすいほど、使い勝手がよい教材です。ぜひお早めにご購入下さい。とにかく授業内容が消化不良なまま次の授業に出席することがないよう、必死に頑張っていただきたいと思います。

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