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夏休みも後半に入り、そろそろ入試の過去問を解き始めた方も多いのではないかと思います。そこで今回は、過去問演習をした際の「結果の管理」のやり方について、ワンポイントアドバイスをしたいと思います。
ご家庭で過去問演習をした際には、おそらくどこかに得点は控えておくでしょう。それを一歩進めて、分野別の正誤一覧表を作ることをお勧めします。得点だけではなく「旅人算はあっていたが、食塩水の問題を落としてしまった。」などということを一覧表にまとめておくのです。
やり方はいたって簡単です。過去問集の始めのほうのページに載っている「出題分野別一覧」を利用してしまえばいいのです。例えば、そのページのコピーをとり、そこにマジックなどの目立つペンで○×などの印をつけていけばいいのです。また、「正解は○、わかっていたけど間違えてしまったのが△、分からない問題が×。」などと自分なりのルールを工夫すれば、もっといい表を作れるかもしれません。
過去問の本に載っている表を利用するのが楽ですが、その表を参考にワードやエクセルなどでオリジナルの表を作成するのもいいでしょう。
このようなことを地道に続ければ、お子さんにとって「どの分野が穴になっているのか」が一目瞭然に分かります。そのデータを、家庭学習のカリキュラム作りに生かすことができます。
この一覧表は、塾の先生などとの面談の際にも非常に有効です。なにしろ、お子さんが実際の入試問題で「解けたところ、解けなかったところ」が一目で分かるような表なのですから。先生に対して「うちの子はここが苦手なんです。ここを克服するかどうかが入試の結果に直結するんです。」ということをストレートに伝え、実感してもらうことができます。
多くの塾では、9月以降「総復習用の教材」を使い始めます。塾によっては夏期講習会からそういったテキストを使っているところもあります。しかし、これを塾のペースでだけ使っているのではもったいないです。「自分のためのオリジナルの復習」にも活用しましょう。
つまり、塾では「全部の単元を満遍なく復習する」というつもりでカリキュラムを立てるわけです。そのカリキュラムにそのまま従っていたのでは、お子さんにとっての得意分野までもたくさんやらねばならず、その一方で苦手な分野を重点的に繰り返し解くことができません。
そこで、塾のカリキュラムをある程度無視して自分オリジナルの復習カリキュラムを進めるか、または塾でのカリキュラムはこなしつつそれと並行して自分オリジナルの復習カリキュラムを進めるか、そのどちらかをやったほうが有利なわけです。
そのオリジナルの復習カリキュラムを作る際には、当然のことながら「分野別の正誤一覧表」が非常に役に立つわけです。
受験生を持つ保護者は、塾の先生にいろいろ相談する機会があるかと思います。時には「交渉」が必要な場合もあります。そんなときにもこの「分野別の正誤一覧表」は役に立ちます。
先生に対して「うちの子はこんなに得意と不得意が偏っているんです。だから、満遍なくではなく偏った学習が必要なんです。」ということを訴える際には非常に有効なツールです。これを見せれば、ひょっとすると「わかりました。お子さんだけは私の出した宿題のうちこれとこれはやらなくて結構ですから、その代わりご自分の弱点分野の復習をして、それを宿題の代わりに提出してください。」などということを言ってもらえるかもしれません。また、「この分野だけがこんなに明らかに落ち込んでいるんです。ここさえ、なんとかすれば合格できるんです。瀬戸際なんです。そこで、先生、なんとか補習していただけないでしょうか?」などというお願いをする場合にも、一目で分かるデータがあれば話を進めやすいでしょう。
いわゆる大手の受験塾(集団指導)のところに比べて、個別指導塾のいいところは「自分にぴったりと合った指導をしてくれる」ことです。無駄を省き、どうでもいいところは飛ばし、必要なところや苦手なところを、しつこく、しつこく教えてもらえることです。
しかし、残念なことに、個別指導塾では生徒さんに合った適切なカリキュラムを組むことができない先生も結構多いのが現実です。もちろん経験も知識も情熱も兼ね備えた素晴らしい先生もいるのですが、アルバイト学生の初心者先生も多いのが現実です。そこで、このような一覧表を持って行き、先生に対して「このようにうちの子はこことここが苦手です。だからこことここを繰り返し教えてください。教材はこれを使ってください。」という希望を伝える際にも非常に有効なツールとなります。中には「私が自分でカリキュラムを考えたい。人から指図されたくない。」という考えの先生もいますが、そういった方に対しても非常に説得力があります。
個別指導塾を利用される方は特に、一覧表が活躍することになると思います。
多くの進学塾では、残念ながら「一人ひとりに合った宿題」というものを出すことはできていないのが現実です。ですから、ここから先は何を優先していくのか、お子さんも保護者の皆さんも非常に悩むことになります。
本当のことを言うと、塾に義理立てして貴重な学習時間を無駄に過ごす必要はないのです。ただし、お子さんにとっての「ぴったりの学習内容」がわからないのであれば、塾の提示する「最大公約数的な宿題」をこなすのが無難です。何もやらないよりも、最大公約数的な、満遍なくの宿題をやっておけば、ある程度の効果は望めます。
しかし、一覧表などを活用して「ぴったりの学習内容」を知ることができたのなら、塾への義理立てなどは無用で、お子さんのためのぴったりの学習を貫くほうがいいと思うのです。とは言え、お子さんにも立場というものがあるし、先生に対する義理もあるでしょう。ここはぜひ、保護者の皆様が先生との話し合いをし、納得してもらった上で、お子さんにとってどういう内容の勉強が一番有効なのか、志望校へ向けての最短距離なのかを見つけていき、それを勝ち取ってあげてください。その際、塾の先生と対立するのではなく、現状をうまく説明して、協力得ることができればベストです。
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